難あり品を通して見る世界。 vol.02 ~Leica ズマール L50mm F2~
皆様こんにちは!
前回「次はいつになるでしょうか」なんてことを言っておきながら、
嬉しいことに意外と早くその機会が巡ってきました。
今回ご紹介するのは、ライカのズマールL50mm F2難あり品です。
まずは、通常のズマールで撮影した写真をご覧ください!
【SONY】Leicaで 撮るということ Vol.4 ~Summar 50mm F2.0~
大胆なゴーストと、優しい写りが魅力的ですね。
さてさて、今回使う難あり品はどんなコンディションでしょうか?
スタッフからのコメントと写真は以下の通り。
◎スタッフからのコメント
【外観】経年相応にスレキズなど使用感があります。
【光学】レンズ内クモリ大、カビが見られる為、難有品です。
【操作】ピントリングにややガタツキがあります。
レンズを覗くと、そのあまりのクモリ具合に「うわっ」と言ってしまうほどの難あり品。
ズマールはもともと柔らかい写りをするレンズですが、
ここまでクモリが酷いといったいどんな写りをするのか、皆目見当もつきません。
兎にも角にも、撮ってみないことには始まらない!
ぼろぼろのズマールをα7に着けて、いざ出発!
F3.2 1/640秒 ISO100
…と意気込んだはいいけれど、天気はなんと大雪!
朝目が覚めて飛び込んできたのは、一面の銀世界でした。
F2 1/100秒 ISO200
あまりにも寒いので、今日は引きこもろうかな…。と思いつつ、家にあったミカンを撮影。
通常のズマールと比べてコントラストが落ちているのと、彩度も気持ち低め。
あんなにクモリがひどいレンズなのに、ピントが合っているところは驚くほどしっかりと描写されています。
F2 1/500秒 ISO100
撮れば撮るほど、その魅力に引きこまれていきます。
クモリのあるレンズは強い光に弱いので、悪天候で逆に良かったのかもしれません。
F2 1/250秒 ISO800
重い腰を上げて都内へ。
都内に出てすぐに足をひねり、激痛と闘いながら写真を撮っていました。
撮ることが楽しすぎて、足の痛みも忘れ…られませんでした。痛いです。
F3.2 1/640秒 ISO125
少しずつ天候が回復し始めたので、いざ外へ!
F2 1/500秒 ISO100
ズマールは沈胴式のレンズですが、α7シリーズに着けたまま沈胴させると
センサーに当たってしまう恐れがあるため、絶対に沈胴をさせてはいけません。
でもかばんの中に入れていたりすると、いつの間にか沈胴してしまっていた…。なんてことも。
そういった事態を防ぐためにも、ズマールの鏡筒部分に
マスキングテープを貼り付けておくことをオススメ致します。
要は沈胴しなければいいのです。ぐるぐると巻きつけておけば、勝手に沈胴することはありません。
輪ゴム等をゆるめに巻いておいてもいいかもしれませんね。
F9 1/3200秒 ISO100
とうとう晴れてきました!晴天の下だと、結構絞らないと厳しいです。
F9くらいで撮影をしていますが、レンズ内のゴミやホコリの写り込みは無いようなので一安心。
F3.2 1/800秒 ISO100
足元からさくさく音がするな、と思ったら、雪の上を鳩が歩く音でした。
足跡がとっても可愛いですね♪
F12.5 1/800秒 ISO400
解けた雪に光が反射して、ものすごい強烈な逆光に。
もう少し絞れたら…と思いましたが、ズマールの最小絞りは12.5。
ここまでが限界のようです。
F6.3 1/3200秒 ISO400
青空の真ん中に浮かぶのは、少し欠けたお月様。
拡大するとしっかり月の模様まで写っていました。
F3.2 1/1250秒 ISO00
晴れているとどうしても絞らないと撮影がままならないので、
あのズマール特有の美しい虹色のゴーストには出会えませんでした。
ここに来て難あり品の壁が立ちはだかります。
F2 1/320秒 ISO400
撮って出しで使える写真が多いと、「今日の撮影はうまくいった!」と感じます。
ちなみに本日撮影した写真は、多少トリミングしているものもありますが、ほぼ撮って出し。
かなり満足のいく撮影ができました!
F3.2 1/320秒 ISO800
以上で本日の撮影はおしまい。
今回の難あり品は、撮影した写真に影響が出た他に、
「ピントリングにややガタツキ」と記載があるように、ピントリングも少し操作しづらかったです。
また、記載してあること以外にも何かあるのが「難あり品」です。
ご購入の際は、ぜひ慎重にご検討なさってください。
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