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トークイベント『ライカが捉えた奇界遺産』レポート

[ Category: Leica|掲載日時:2019年02月22日 13時45分]




2019年2月17日 東京・新宿。マップカメラ本館地下1階『ライカブティック MAPCAMERA SHINJUKU』の6周年記念イベントとして、世界中の“奇妙なもの”を撮影されている佐藤健寿氏をお招きしたトークイベント『ライカが捉えた奇界遺産』を開催いたしました。今回はその様子を、写真を交えてレポートいたします。







テレビ番組をはじめとする様々なメディアでご活躍されている佐藤氏。今回のトークイベントでは実際に使用している『Leica M10』と、発売されたばかりの限定モデル『Leica M10-P サファリ』をご持参いただきました。世界中を旅しながら撮影をする機材として、なぜライカを選んだのか。スライドショーに質問を交えながらイベントがスタートします。

まず、メインはM型を使用しているそうですが、21mmの超広角や135mmの望遠を使用する時、そして動画撮影をしたい場合は『Leica SL』を使用しているといいます。 「M10は本当に高性能なのでほとんどこれだけで十分なのですが、例えばお祭りなどを撮る時、メインはスチルで撮っておいてイベント用に動画も撮りたいと思った時はSLを使用しています。」






世界中の廃墟も撮影している佐藤氏。この時のスライドはキューバにある廃墟になった劇場を『Leica SL』で撮影したそうです。
撮影現場の状況や廃墟になった歴史的背景など、詳しい解説を聞きながら見る佐藤氏のスライドショーに全員が引き込まれます。







「廃墟を撮影する時は、よくズミルックス21mm(Leica ズミルックス M21mm F1.4 ASPH. )を使用します。私はこのレンズがすごく好きで、写真のように暗所で広角を使いたい場合、レンズ選択肢が狭まるんです。一眼レフ用でも同スペックのレンズはありますが、結構大きくて重い。しかしライカレンズは一眼レフ用と比べるとだいぶ小さくすることができますし、立体感やボケ味など写りがとても良い。」






「廃墟の撮影によく行くのですが、こういう場所ってストロボを使って撮るより、窓や建物の割れ目から漏れてくる自然光を活かして撮影をした方が写真に雰囲気が出るので明るい広角レンズのズミルックス21mmは非常に重宝しています。」

「特にこの21mmをM型で使おうと思うと外付けの光学ファインダーをつけて確認しながら撮影したり、LVやEVFを使用して撮影したりすることになるのですが、本来のM型の使い方ではないので若干のラグが生まれるんです。タイミングが少しずれるような。そういった場合は、もうSLに21mmをつけっぱなしにして、M型には50mmや35mmをつけて撮っています。」






スライドショーが続く中、「ライカでしか撮れない写真とは?」という質問に対し、映し出されたのは闘鶏場の写真でした。

「M型ライカは小型なので相手に緊張感を与えなくていいのが大きなメリットでして、キューバや世界各地を撮影していると“緊張感を与えてはいけない場所”も多々あるんです。ここ(キューバの闘鶏場)も違法で賭博などが行われている場所なので、大きな一眼レフを出してバシャバシャ!っと撮影をしたら警戒されて追い出されてしまうでしょう。もしくは危険な目に遭うかもしれません。その点、M型はそんなに目立たないというか、撮影していても「なんか古いフィルムカメラだな」くらいにしか思われないんです。本当は最新のデジタル機なのに。でもそう思われるのは私にとって好都合で、緊張感を与えずに撮れるのはもちろん、盗難に遭うリスクも少なくなります。」






その後も、様々な国の奇界遺産や廃墟の写真が登場します。その流れで「今見ておくべき日本の奇界遺産は?」という問いに、とても興味深いお話をされていました。

「ちょっと逆説的な話になってしまうのですが、2020年以降の景色がどうなるのかはとても興味深いです。4年に1度行われるスポーツの祭典は毎回色々な国で行われていますが、そういった施設や建物というのはすぐに廃墟化していくものがとても多い。すごい廃墟って大体パターンがあって、ある“特殊な目的”で作られている、そしてそのために大きなお金が動いている、という条件があります。今国内でも様々な施設を建設していますが、それが今後どういう廃墟になるんだろうと、考えているのは多分僕だけではなく、世界中にいると思いますね。」






スライドショー終盤は東アジアの“とある国”の話題に。持っていった機材は『Leica M10』と『Leica M9』だそうです。

「実際に暮らしている人々はごく普通の人たち。みんなスマートフォンのカメラで写真を撮ったりしていましたが、カメラを持っている人はいませんでした。なので、カメラを持っていると外国人なんだなって周りからも分かります。なかなか入国するのが難しい国ということもあり、大変なところもありました。現地ではガイドが必ず2人付くのですが、ジワジワと疑ってくるんです。スパイなんじゃないかって。私としては全然ジャーナリズムな目的で行ったわけではないので笑って済ませたのですが、そういう事は色々ありました。」

「私のPCにアニメキャラクターのシールが貼ってあるのですが、実はこれにも理由があります。実際にその国へ行ったことがある方から「疑われた時にPCやスマホを確認される場合もある」と聞いていたので、シリアスな取材などと疑われないように急遽空港の売店で購入して貼りました。結果的には特にそのような事はありませんでしたが。」






面白いお話がたくさん聞けたスライドショーが終了し、最後は佐藤氏に直接質問できるコーナーへ。その中から少しご紹介いたします。

Q.撮影にライカを使おうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
「昔ニューヨークに住んでいた頃に、フリーマーケットで購入したM6が私にとって最初のライカになります。ライカはもちろん知っていましたが、それまでは“特殊なカメラ”みたいなイメージを持っていました。しかし実際に使うと、とても面白いし、すごくスピード感のある撮影ができる。ただその頃、仕事は中判カメラがメインだったので、仕事では使わなかったです。本格的に仕事で使うようになったのは『Leica M8』です。旅をしながら撮影するスタイルだったため、小型で写りの良いカメラという事で自然に行き着きました。」







最後の質問は佐藤氏の撮影道具にも触れられます。

Q.仕事で色々機材を持っていくと思うのですが、どのようなカメラバッグを使用しているのでしょうか?
「私自身あまり機材の保管に気を使う方ではないので、手荷物で持っていく場合はバッグにインナークッションを入れています。飛行機で持っていくときは『thinkTANKphoto』のキャスターが付いているタイプ、あとは『DOMKE』も使用しています。カメラバッグの選択基準としては軽くてコンパクトなもの。実は今、とあるメーカーとカメラバッグを開発しているのですが、色々こだわったせいでコストが高くなってしまいました。もし商品化できたとしても少量生産になると思います。」

写真左に写っているバッグがその開発中のもの。発売が楽しみです。







最後はご自身の『Leica M10-P サファリ』を手に持ってパシャリ。
約2時間のトークイベントでしたが、世界中の美しい写真や珍しい写真を拝見できただけでなく、貴重なお話もたくさん聞けた魅力的なイベントになりました。ありがとうございました。

今回も皆様のおかげでトークイベントを開催することができました。この場をお借りしまして再度お礼申し上げます。 今後も皆様にお楽しみいただけるイベントを企画して参りますので引き続きマップカメラ、そして ライカブティック MAPCAMERA SHINJUKUを宜しくお願いします。




▲△▲ 佐藤健寿氏も審査員として参加するフォトコンテストも開催中です! ▲△▲






[ Category: Leica|掲載日時:2019年02月22日 13時45分]

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