限定モデル。ライカファンはいつかは耳にすることのある言葉の一つです。
またそれは筆者がいま気になって仕方がないものです。
フィルムライカのM6を使いはや2年。だんだんとデジタルのライカにも興味が出てきました。
その中で候補に挙がっているのがM10シリーズ。
フィルムライカの厚みに極限まで近づけたボディです。
しかしこのM10シリーズ、今となってはM10ファミリーと言っていいほどに様々な機種が存在します。
まず元祖M10。2017年に発売され洗練された厚みに感動を覚えました。
その後、2018年8月にM10-Pが発売されました。
正面の赤バッチを取り払ったマットな印象です。
その他にもシャッターも静穏化されたり、タッチパネルが導入されたり、電子水準器なども搭載されています。電子水準器などは三脚を使用する際など無いと意外と困る機能に感じます。
同年の11月には背面液晶を無くしたM10-Dという機種が発表されました。
背面液晶の無いモデルはTyp262をベースとしたM-Dという機種がありましたが、M10ベースの今作はフィルムで撮っている感覚にさらに近いものになっています。
しかも巻き上げレバーが!こちらはサムレストの役割を果たします。
う~ん!こだわり抜かれた逸品です!
2019年にはM10-Pサファリが登場しました。
全世界で1500台限定!なんとも所有欲をくすぐられます。
ずっとクローム仕上げだったM10シリーズの中でこのボディだけがオリーブグリーンペイントになっておりそこもまたマニアックです…!
そして2020年1月にモノクローム専用機であるM10 モノクロームが発売されました。今までM10シリーズは全て2400万画素でしたが、今作ではDNGで4089万画素という高画素も実現しています。
モノクロ撮影専用センサーの描くなめらかなトーンはモノクロ写真ファン必見です!
ボタンの配色などもモノトーンに統一されており、非常にかっこいいです。
同年8月には同じくDNGで4089万画素のM10-Rが登場しました。
M10と同様に赤バッチが付いていますが、シャッターはM10-P譲りの静穏化されたシャッターです。
さて、P(Professional)モデルやモノクロ専用機、高画素機などが出揃った中でも筆者はそれでも決めきれませんでした。
しかし、シャッター音はM10が好みで、外観はM10-Pが好みという自分のわがままな傾向は把握してきました。M10を購入して赤バッチのところにマスキングテープを貼るか…。いやいや、シャッター音が静かな方が色々なシーンに対応できる…!逡巡する筆者はM10のシャッター音でM10-Pの外観。そんな機種があったらいいのにな。と思っていました。
…全国のライカファンの皆さまから「あの機種があるじゃないか!」そんな声が聞こえて参ります。
そうです。あるのです。そんな要求に応えてくれる一台が。
時は2018年に遡ります。
M10-Pが発表になる前でしたでしょうか。
ドイツのライカ本社が所在するドイツ・ウェッツラー。
そこに併設されているミュージアムやホテルを擁する施設「ライツパーク」が拡張された際に
それを記念した特別限定モデルもM10が発売されています。
その名も「M10 Leitz park Edition」です!しかも生産台数50台限定で販売されたモデルです。
将来M10-Pが発売されたらはこんな外観になるの…!かと思いを馳せた方もいるでしょう。
貼り革にあふれんばかりの「Leitz park」の文字が…!
この「M10 Leitz park Edition」が新しい愛機になる日も近いかもしれません。
個性派揃いのM10シリーズ。
今年も物欲が治まりません…。