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【Canon】新品の約半額で中古が狙える、贅を尽くした高性能一眼。しかも現行機。

【Canon】新品の約半額で中古が狙える、贅を尽くした高性能一眼。しかも現行機。

EOS 5D MarkIV。
本カメラはハイアマチュアの相棒として、もしくはプロのメイン(サブ)機として日本中で活躍してきました。
その系譜はミラーレスのベストセラー機「EOS R5」に繋がっており、まさにCanonの中核をなす機種と言えるでしょう。
(R5のメーカー商品ページに「5であることが、すべて。」という文言がある事から、メーカーにとって特別なナンバリングであることが伺えます)

売れに売れた「5」シリーズの最後の一眼レフですが、本機の登場は2016年ともう8年前…。

タイトル通り、記事執筆時点で未だ現行商品ではありますが、流石にもう古さを感じるのではないかとお思いの方もいらっしゃるかと思います。
確かに秒間7コマの連写や、瞳AF・AI認識AFが無いのは時代なりのスペックと言えるでしょう。
しかし、絵作りにおいては独特な魅力があります。
言葉にするなら、アナログ的な「生っぽさ」でしょうか。

この写真は梅雨の曇天の中で撮影したものですが、しっとりとした湿度感が出ていると思います。
廃列車の不気味さと対照的に、元気に育つ緑。この対比をしっかりと描き分け、その上で写真としての一体感もある画。
ともすると非常に先鋭になりがちな最近の画作りと比べると、妙に生っぽく感じます。

亡骸となったSLの重苦しさ、重厚感を見事に再現。
キヤノン製一眼レフ機の泣き所であった「ダイナミックレンジ」が拡大された後のセンサーなので、暗部の再現や編集(持ち上げ)耐性も十分です。
同じフルサイズ機のEOS 6D Mark II等との大きな違いと言えるでしょう。

 

所変わって、豊かな自然が望める公園へ。
コントラストがしっかりとしているにもかかわらず、どこか柔らかいのは相変わらず。
ことさらに立体感を主張するようなことはせず、あくまで自然に、被写体を描きます。
この写りは同じセンサーを搭載したEOS Rでも味わうことができます(さらに後継のEOS R5やR6では、現代的な写りに大きく舵が切られました)

 

写りももちろん良いのですが、ここからは造りについてをば。

タイトルに「贅を尽くした」と入れさせていただきましたが、その理由は本機を手にすれば解っていただけると思います。
マグネシウㇺのボディは手に触れた時にひんやりとした冷たさを伴い、その硬さ・剛性感は「良いものを使っている」という満足感を与えてくれます。
SDカードスロットや電池蓋はぐるりと一周ゴムシーリングされ、水の侵入をシャットアウト。開け閉めした際のフィーリングも上々です。

メカの部分も非常にコストがかかっており、その中でも特筆したいのがシャッターユニット。
一眼レフ故撮影時のミラー駆動・メカシャッター駆動による振動からは逃げられませんが、超高画素機(5000万画素)のEOS 5DSシリーズよりも更に制振性が向上したシャッターユニットにより、手ブレの危険性は大きく減っています。
勿論ミラー駆動はバネではなく、アップダウン共にモーター駆動。これは5DS系から新たに取り入れられたシステムですが、シャッターを切った後のミラーの収まりが明らかに違います。
「みょん」という音とともに、ミラーバウンドが瞬時に収まります。
もしあなたがレフ機を愛している方であれば、「ミラーの上がり始めのスピード感を人差し指で感じられるシャッターフィーリング」にも歓喜することでしょう!

 

更にAFのシステムは基本的にEOS-1D X MarkIIと一緒のため、大口径単焦点の開放でもバシバシピントが合います。
Canonのレフ機はほぼすべて使ってきましたが、
「サードパーティーの1.4クラスのレンズを開放で使用して、微妙に薄暗い室内で周辺部のAFポイントを使用してもピントが合う」
のは、本機とEOS-1D X MarkII、MarkIII位でしょうか。

唯一惜しいのが、縦のラインセンサーである両端と内側の計20個のポイントです。
これは構造上、縦の線を検知できない為不便に感じる時があります。特に洋館の中等で写真を撮影している時、窓枠の縦線にピントを合わせようとすると合焦せず「あれ?」となる事が…。
しかしそんな時でも、その周辺部のポイントを使えばクロス測距ができるので、冷静に対処すれば問題ありません。

 

横に構えた時と縦に構えた時のAFポイントを別々に設定できるのも大きなポイント。
これ自体は6D MarkII等にも搭載されていますが、フラッグシップ機譲りのAFシステムのためAF可能エリアが広い事で使い勝手が段違いです。
特にポートレートで横と縦を切り替えながら撮る時、縦位置時には右端のAFポイントにしておき、横位置時なら中央上端にしておくことで一瞬で顔にピント合わせができます。
風景撮影でも、自分がピントを合わせがちな場所に設定しておけばシームレスに撮影ができます。

 

まだまだ終わりません。
本機はカメラ内のDLOに対応している為、JPEG撮って出しがはかどります。
※DLOとは→デジタルレンズオプティマイザとは、レンズの収差補正では補正できない、結像性能に関わる残存収差や物理現象である回折現象による解像劣化を、それぞれのレンズの設計値を用いて除去して、画像の解像感を上げる機能です。(Canonホームページより抜粋)
それ故、Lightroomやphotoshopで現像するのとは明らかに写りの質が違うと感じることが多く、とりわけ線の細さ色収差補正による色抜けの少なさが際立ちます。
最近のCanon製ミラーレス機は基本的に搭載している機能になりますが、レフ機での搭載例は決して多くありません。
これも本機が高級機である証でしょう。

いつもより筆が乗るのは、自分が好きなカメラだからでしょうか。まだまだ語りたいことがあるのですが、止まらなくなってしまう為この辺で。
こんな素晴らしいカメラが、中古なら新品のほぼ半額程度で狙える事に嬉しさを感じます。
Canonが贅を尽くした高級一眼レフのEOS 5D Mark IVは、写真・カメラを本気で楽しみたい方にこそおすすめしたいフルサイズ。
「本物とはこういうことか」と、きっと満足頂けると思います。








[ Category:Canon | 掲載日時:24年04月16日 17時00分 ]

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