【etc.】ライトレンズラボ周八枚。作例と使用感レポート
今回ご紹介するMapTimesで使用した機材はこちら。
Light lens lab(ライトレンズラボ)M35mmF2(周八枚)+UVフィルター+フード ヴィンテージブラック
使用したボディはLeica M10-Dです。
レンズの概要に関しては過去にもご紹介させて頂いておりますので、是非こちらの記事併せてもお楽しみ下さい。
【light-lens-lab】周八枚・ヴィンテージブラック-発売!
【復刻レンズの実力】leica伝説のレンズを完全再現
使用したヴィンテージブラックモデルはブラックペイントで、初めからエイジングが施されているモデルです。
同仕様のUVフィルターとフードも付属しており、エイジングに統一感があり風合いがマッチしていて嬉しいです。
さて、今回は梅雨明け前後をターゲットにした夏を感じられる作例と
レンズの使用感をお伝えさせて頂こうと思います。
使い始めてすぐに感じたこと、それは周辺減光量こそ多いものの開放からピント面が非常にシャープであるということです。
そのバランスがなんだか癖になりそうです。
F8、絞っても周辺減光は解消されることはないのですが、この雰囲気を楽しむのもレンズ道楽の醍醐味でしょう。
開放での1枚です。
反射してくる強い光にはストレートに反応し、角張っている輪郭がしっかり確認できます。
周辺部分での極端なレモン型のボケはみられず安定感すら感じられます。
開放でも気持ちの良いエッジ。
こういったもともと周辺が暗い場面においては、周辺減光を認識できないと言っても良いでしょう。
日の高さ、硬さから夏の日差しを感じます。
カラーバランスもとりやすく、RAW現象しやすい印象を受けました。
開放で、最短撮影距離70cmからの1枚。
結構寄れます。前後のボケ味もあってか、これまでの写真とはまた違う表情を見せてくれました。
普段私が使用しているLeicaズマロン L35mmF3,5前期は、最短撮影距離が1mなので30cm違うと
まるで違うレンズかのように撮影の幅が広がります。
立体感もしっかりと感じられ、写真を見返していても楽しいです。
爽やかハイキーな写真というよりは、落ち着いたシックな風合いを演出しやすいです。
とは言いつつも、ハイライト側も粘り強く緑の透け感も気持ちよく描写してくれます。
あまりの暑さにカメも水へ飛び込んでいました。
モノクロにしてもよし。
夏といえばひまわり。元気に太陽を浴びていました。
私は構図をそのままに絞りを変えて撮り比べをすることが多いのですが、
このレンズは絞りリングが細く尚且つフードよりも外径が小さい為、
ことカメラを構えながらという条件下においては、フードが干渉して操作しづらい場面が多かったです。
また、無限遠ロック機構を備えたフォーカスレバーが設けられていることもあり
フードを逆付けしての収納はできないという事と、無限遠付近での微妙な操作で
不意にカチッとロック位置まで回ってしまうという、少し煩わしさを感じる一面もありました。
些細な事ですが実際の運用に際しては重要な要素になり得ます。
ただし筐体の質感、高級感、操作感、描写性能とどれを取ってもハイクオリティで
満足度の高い1本であることは確かです。
最後は夕刻に1枚。夏の夕刻はどこか物寂しさを感じます。
さまざまなシチュエーションで撮影してみましたが、描写面において総じて扱いやすかったです。
そしてシックな風合いを楽しめる、そんなレンズでした。
エイジングが施されたルックスはかっこよさもありますが、綺麗すぎると持ち歩く時にどうもそわそわしてしまう、
そんな気持ちを和らげてくれる効果も少なからず感じました。
冒頭でもお伝えしましたUVフィルターとフードが付属するというのも非常に嬉しいポイントです。
お見逃しなく。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
それでは本日も素敵なカメラライフをお送りください。