ライカユーザーの私、最近「FUJIFILM X-E4」を買いました。
これからその経緯を長々と話すわけですが、結論から言うとこれがもう大正解。
私の思う最高のサブ機、X-E4を道草を食いながらご紹介します。
お急ぎの方は道草を飛ばしてお読みください。
FUJIFILM X-E4 + Leica Elmar 35mm F3.5
1月中旬、外せない用事ができてしまったので故郷である近畿地方に帰りました。
お供はフィルムライカと、今回の主役X-E4です。
・Leica M2 + Elmar 35mm F3.5
・FUJIFILM X-E4 + Leica Summar 50mm F2
今回掲載する写真は全てX-E4で撮影したものです。
ぜひご覧いただきながら読み進めてください。
FUJIFILM X-E4 + Leica Elmar 35mm F3.5
まずはカメラ選びの話から。
ライカのフィルムカメラをメインで使ううえで、サブ機の存在は常に迷走していました。
そもそもフィルムだけで完結すればいい話なのですが、どうしてもデジタルカメラでパッと撮りたい、
そして確認したい、という欲が出てしまっているところが悲しいほどに現代人。
候補に挙がったカメラをご紹介する前に今回設定した条件を簡単に書いておきます。
・軽い、小さいデジタルカメラであること。
・20万円以内で購入できること。
・何か惹かれる写り、機能があること。
・レンズ交換の可否は問わず。
・低感度フィルムをカバーする程度の高感度耐性があること。
・メイン機はLeicaフィルムボディを想定しています。
FUJIFILM X-E4 + Leica Elmar 35mm F3.5
〈ここから少し道草〉
候補に挙がったカメラは星の数ほど。
あくまでも新宿区から見上げる夜空における話ですが。
たとえば、
・RICOH GRIII または GRIIIx
手が大きい方なので私にはちょっと小さすぎました。ただしポケットサイズなのは最高です。
28mmか40mmかを選べる贅沢な時代ですので、検討中の方はぜひ実機を触って体感してみてください。
・SIGMA DP3 Merrill
ずーっと欲しいと思っているのですが、夕方フィルム機と同じタイミングでリタイヤしてもらっては困ります。
とはいえ、高感度耐性を犠牲にアッと驚くような作品を生み出すカメラなので別の機会で購入予定。
・SIGMA fp
フルサイズで動画も撮れる、小さい、レンズの候補も自由自在、T&Oは魅惑の煌めき。
ただ、メカシャッターが欲しかった…どうしても馴染めず…。本来であればここに落ち着くハズです。
・FUJIFILM X100V
私が思うに非の打ちどころがありません。常に大人気のシリーズ。
最後の最後まで候補に残りましたが、レンズ交換ができるX-E4に軍配。
・Leica M11 ブラックペイント
メイン機と同じレンズを使えるデジタルカメラです。価格を除けばオールクリア?と見せかけて、
デジタルライカとフィルムライカを2台持っていくのは思いのほか億劫。
他にデジタルMを持っていますが滅多にそういう使い方はしていません。
などの機種が挙げられます。
これらはトーナメント終盤の錚々たるメンバーであり、ちょっとでも検討したカメラは10数機種。
新宿からももう少したくさんの星が見えると嬉しいのですが。
〈道草 終わり〉
FUJIFILM X-E4 + Leica Summar 50mm F2
さて、X-E4が選ばれた理由は様々。
まず当然ながら条件はクリアしています。
かなり主観に左右される表現が多いですが、「小さくて軽く」、「予算内」、「フィルムシミュレーション」は面白いですし、
「ライカレンズを付けて撮影が出来る」のも高評価。「センサーの高感度耐性」は言わずもがな。
敢えて高感度ノイズを出しつつ、グレイン・エフェクトの併用によってフィルムのような表現も楽しむことができそうです。
FUJIFILM X-E4 + Leica Elmar 35mm F3.5
また、条件外ではありますが手にしてみて嬉しかったポイントもいくつか。
ひとつはチルトができる画面。
残念ながら自撮りをしやすいレンズを付けないので主にアングルを変えるためにですが、
今まで使ってきたミラーレスカメラも同じように背面液晶が動いたので、とても便利に使えています。
ちなみに、ひとつ前のX-E3では液晶が固定です。
画面固定ボディの安定感はそれはそれで心地いいものなので、必要のない方にとっては魅力的かと思います。
FUJIFILM X-E4 + Leica Summar 50mm F2
2つ目はUSB-C充電が可能なこと。
いつもiPad miniを持ち歩いているのでUSB-Cケーブルは必ず持っています。
カメラ専用のケーブルや充電器を持たなくていいのはかなりストレス軽減。
ちなみにUSB-C充電もX-E4から採用された方式です。
そして3つ目はフィルムシミュレーション。
FUJIFILMのボディと言えばこの機能ですが、種類の少ない旧モデルでも良いかなーと思っていました。
しかし使ってみてライカレンズとの相性も良く、唸ってしまう自分が居ます。
散々語られていますが、特にクラシックネガは現代日本人の感性に刺さる色をしています。
FUJIFILM X-E4 + Leica Elmar 35mm F3.5
APS-Cセンサーのボディにフルサイズのライカレンズをつけたことによって、
レンズの味わいや表現がどれくらい現れるものなのか、と少し心配でしたがそれも杞憂に。
現行に近いレンズであればいざ知らず、90年近い歴史を持つレンズ達は
センサーサイズが少し小さくなるくらいで風味を落とすことは無いようです。
当然AFはなく、最短撮影距離も1mのままですが、その不便さをものともしない魅力が確かにあります。
FUJIFILM X-E4 + Leica Elmar 35mm F3.5
35mmと50mmのレンズを持っていったので、X-E4で使うときはそれぞれ換算50mmと75mmとして扱います。
Leicaに50mm、X-E4に35mmを付ければどちらもほぼ同じ広さで撮れるので統一感を持って撮影が可能ですし、
逆にすれば35mmの準広角標準と75mmの切り取り画角。メリハリのある画作りが可能です。
ここにあともう1本、超広角でも加えれば布陣は完璧。
むしろ少し持て余す気すらします。
FUJIFILM X-E4 + Leica Elmar 35mm F3.5
そんな我が家のニューフェイスはこれからも活躍してくれること間違いなし。
ネックストラップに吊られたライカの傍らで、右手首にぶら下がった名脇役の活躍をお楽しみに。
もし同じようなカメラ探しをしている方がいれば参考としていただければ幸いです。
ライカを使っているからこそX-E4を選ぶ。悪くない選択肢です。
FUJIFILM X-E4 + Leica Summar 50mm F2
いまX-E4は大変人気。中古入荷の際はお早めのご注文をお勧めします。
X-E4は素敵、でも手ブレ補正も欲しい。であればぜひX-S10を。
フィルムシミュレーションの色が気になる方はいろいろな選択肢があります。
ご購入の前にお好みの項目がある機種かは必ずお確かめください。