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【HASSELBLAD】X2Dクロップモード -65:24編-

【HASSELBLAD】X2Dクロップモード -65:24編-

多くのレンズが新たにラインナップに加わることで、より完成度が高まりつつあるHASSELBLAD Xシステム。なんといっても1億画素を超える中判センサーが描く繊細かつ鮮やかな描写が注目を集めがちですが、その潤沢な情報量があってこそ実現できる「クロップモード」も大きな魅力の一つ。今回はフルパノラマフィルムカメラ【HASSELBLAD XPan】シリーズのアスペクト比「65:24」をご紹介します。

使用したレンズは「HASSELBLAD XCD 20-35mm F3.2-4.5 E」。
最高性能を誇るラインナップの超広角ズームレンズ、換算でおよそ16mmから28mmをカバーしています。

撮影は朝からあいにくの天気でしたが、難しい中間のトーンを表現させるにはむしろ好都合と言えます。
傘を持ちながら片手でスナップできる程にはグリップ感も良く、勿論AF、手ブレ補正も優秀。

上下が大きくカットされることによって欲しい情報だけを抜き出し易く、カメラを向ける景色の全てが画になることが楽しい組み合わせ。
RAWデータもあわせて残しておくことで、編集時に全データを復元できるので撮影に迷いも生まれません。

ここまで解像感のある広角を撮っていると、つい平面的なものが視界に入ってしまいます。
本来魅力的に写すには難しい被写体ですが、ちゃんと見たままの感動を残したまま作品になるのが凄いところ。
解像力、色の表現力、そしてシネマスコープの没入感によって成せる業。

雨に打たれる蓮の葉。
合焦部分は特に圧巻のディティール。

ワイド側でも人間が最大限見えている視野にはまだ少し及びません。
しかしその視野にかぎりなく近づく事はできているようで、意外と狭い上下、意外と広い左右をこの撮り方では再現できつつあります。

つまりふいに「いいな」と思った風景がその感性に近いまま写真として残るとも言え、さらにその写真は目を凝らせばどこまでも解像しているのです。
これはスマートフォンや広角コンパクトカメラでは実現できない領域。

・・・

暮れゆく空と雨に見送られる景色。

正しく写っている、どこまでも写っている。
写真の正義はそれだけに留まらず、「こう見えていた」を表せてこそだと気づかされる体験でした。

[ Category:etc. | 掲載日時:24年11月21日 18時30分 ]

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