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【Leica】ファーストライカにSL2とズミクロンという選択

【Leica】ファーストライカにSL2とズミクロンという選択


M型ライカを始める時、最初のレンズにズミクロンを選んだ方も多いと思います。 かく言う私も、M3にズミクロン M50mm F2 固定鏡胴の組み合わせがファーストライカでした。
「ズミクロン」:ライカレンズの中で絞り開放の値がF2のレンズに付けられた呼称。
様々な焦点距離のズミクロンが存在しますが、中でも標準域の50mmと35mmは歴史も古く、何世代にもわたって改良が加えられ、各時代のライカを代表するレンズとして名を馳せています。

そのM型の頂点M11-Pと同じく6030万画素を誇る高画素センサーを搭載したSL3も登場し、今や伝統あるM型と双璧をなす存在となったのがSLシリーズです。
初代SL(Typ601)が発売されたのが2015年11月ですから、まだまだ歴史は浅いですが、それでもレンズラインナップはかなり充実したものとなっています。
特に、標準域50mmの画角をカバーするレンズは、「ズミルックス SL50mm F1.4 ASPH.」「アポズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.」「ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.」という3本の単焦点レンズと「バリオ・エルマリート SL24-90mm F2.8-4.0 ASPH.」「バリオ・エルマリート SL24-70mm F2.8 ASPH.」の2本のズームレンズが存在するという力の入れよう。
使用目的や描写の好みによって選ぶことが可能です。

今回ご紹介するのは、上記のラインナップの中で最も後発の「ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.」。 SL2に装着して撮影に出ました。

なぜこの組み合わせにしたか、理由の第一はその取り回しの良さにあります。

「ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.」の質量は約402g。 次に軽い「アポズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.」でも約740g、大口径「ズミルックス SL50mm F1.4 ASPH.」にいたっては約1065gですから、重量級の揃うSLレンズ群の中にあって、その軽量さが際立ちます。
全長も約83mmとSLレンズ群の中では極めて小型で、ボディと並べてみるとそのコンパクトさは一目瞭然。
グリップが大きくホールド性の高いSL2に装着すると、合計約1240gという数値で表される質量を全く感じさせないくらい軽快なセットとなります。

そしてもう一つ、この組み合わせをおススメするポイントとして、その価格があげられます。

新型機SL3の登場により生産完了となったSL2。
在庫限りとなりますが、このブログが掲載される2024年10月30日の時点で新品の特価品が出ています。
ブラックボディは通常価格より9万円ほど、シルバーボディにいたってはおよそ10万円お安いお値段となっています。

さらにボディとレンズが予めセットになった「SL2 ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.セット」にいたっては、もっとすごいことに。
もともとセット品はそれぞれ単体で購入するより10万円以上お得なものだったのに、今回さらにブラックボディとのセットは20万円以上、シルバーボディとのセットでも10万円ほどお値引きが!
新品SL2のご購入を検討しているなら、断然ズミクロンとのセットがお得なのです。


*繰り返しますが、2024年10月30日時点で在庫限りです!
「これはっ!!」と思った方は、この後のブログを読むより先にクリックした方が良いかも…

また、新型機の登場でSL2の中古商品も在庫が豊富になり、こちらも価格帯が下がってきています。

残り少ない新品を手に入れるか、よりお安い中古品にするか、なんとも悩ましいところです。

…と、ここで話を戻し、「SL2」と「ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.」の組み合わせでの撮影をご覧ください。

・・・

10月下旬の某日、JR新橋駅から東京駅までを散策しました。
天気はあいにくの曇り空、予報では雨もあるかもと… でも、大丈夫! SL2には強力な防塵・防滴性能が備わっています。

新橋は駅周辺こそ昔ながらの雑多な雰囲気ですが、ちょっと汐留方面へ向かうと景色が一変。 ビル群のなかを縫うように頭上をゆりかもめ線が通る、どこか近未来的な風景になります。
風景撮影ではフィルムモードを「STD 標準」に設定しカラー撮影することが多いのですが、今回はあえて「BW Nat モノクロ」モードを多用。
曇り空の下の街を切り取るのに適した設定かと。

明暗差のある景色でしたが、露出補正なしで良い塩梅に。 黒も潰れず階調豊かに表現出来ました。

ガード下の風景は、撮影欲を掻き立てます。
絞り開放で。 合焦面である鉄柱の中に放り込まれた傘?らしきものは、撮影時には暗くて全く気付かず。

ISO感度 1250で。ザラツキは出ますが、逆にモノクロフィルムっぽくなりました。
まぁ、フィルムからの現像でここまでの階調を出すには、暗室作業が大変なことになりそうですが…

新橋から有楽町にかけての高架下は古いレンガ造りのまま。 外側に面して昔からの居酒屋が並んでいるのは知っていましたが、中もレンガ積みを残しながら綺麗に整えられ、たくさんの飲食店や雑貨店が軒を連ねていました。
こんなことになっているとは露知らず… まだ人はまばら、開いている店も数件でしたが、夜はかなり賑やかなことになるのでしょう。

高架の内側。 壁面はあえてレンガを露わにしながら、天井は綺麗に塗られていました。

有楽町駅横のガード下はレトロな感じの居酒屋に。 一面に古いポスターが貼られ、雰囲気を醸し出しています。

今回初めてのカラー撮影。 コカ・コーラの赤を出したくて「STD 標準」モードに。 渋い色味は見た目通りとなりました。

銀座方面に向かいました。 新橋より色を感じられる街です。 ということでカラーモードも多用。

鉄柱から葉っぱが生えているような角度で。 絞り開放、いい具合に浮き上がってくれました。

シックな洋品店のショーウィンドウを。 露出補正なしだと明るくなってしまったので、マイナス1段の補正をかけて。

そういえばハロウィン間近。 去年までより街中の飾りが少なめな気がします。
絞り開放で撮ったら、光沢のある部分が玉ボケになりました。

これもしゃれた洋品店。 厚いガラス越しでしたが、合焦面がスポットを当てたように浮き上がりました。

東京駅に着いた頃、雨粒が落ちてきました。 最初はポツポツという感じでしたが、すぐにサァーッという降りに。
大丈夫、SL2には強力な防塵・防滴性能が… でも、私にはその性能は備わっていませんでした… 建物内に避難します。

気が付くと、バッテリーの残量がほとんどなくなっていました。
ストラップを手首に巻き付け、撮影時以外は片手持ちの状態でしたが疲れることもなく…
やはりSL2とズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.の組み合わせは、軽快な街中スナップに最適。
M型に比べ、SLシリーズは重いからなぁ… という認識を改めなくてはいけないと感じました。
次はどこに撮影に行こうか…










[ Category:Leica | 掲載日時:24年10月30日 18時25分 ]

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