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【Leica】新旧ライカレンズくらべ ~Ermarit 28mm~

【Leica】新旧ライカレンズくらべ ~Ermarit 28mm~

特に若い層におけるフィルムカメラブームの盛り上がりをひしひしと肌で感じる今日この頃。ミラーレス一眼カメラ台頭のおかげもあってか、当時のフィルムカメラに着けられていたオールドレンズに関してもまた、熱い視線が注がれているようです。
その中でも注目すべきはやはり、ライカが1930年代から絶やさず守ってきたレンジファインダー用Mマウントでしょう。当時から基本的な形を変えずに更新され続けただけあって、このマウントに着けられるレンズは純正現行レンズだけでも20種類を超え、同じ種類の別世代、つまりオールドレンズを含めればそれは何十種類にも上ります。

そんな果てしないMマウント。
他のメーカーが出しているレンズも含めればそれこそ3桁を超える数が候補に挙がるでしょうから、今回はライカ製(当然Leitz時代も含めて)のレンズに絞って新旧の比較をしてみます。まずは王道の50mm、と行きたいところですが、ここは敢えて28mmを。

1964年から現在まで続く「エルマリート28mmF2.8」の第2世代と現行レンズでいざ、レンズくらべ。

さて、まずエルマリート28mmというレンズについて簡単にご紹介。

ライカで28mmといえば最初に挙げられることも多いこのレンズ。それもそのはず。第一世代は1964年に登場し、それ以来モデルチェンジを何度も続けながら今までずっと受け継がれている比較的歴史の長いレンズであるからです。
特徴は何といってもその画角の広さ、2.8という扱いやすい開放F値、どの世代であっても比較的落ち着きのある安定した写り、それに初期の2モデルであればくびれた特徴的な鏡胴などが挙げられるでしょう。

そんなエルマリート28mm。ライカで使う広角レンズを探す方の候補に挙がることが多いです。
そこでよく疑問となるのは、やはり写りの違い。

なのでここからは、世代が違えばどう写りが変わるかを作例で簡単にみていきます。

Leica M10-P + Elmarit M28mm F2.8 ASPH.

 
撮影は快晴とはいかず生憎のお天気でしたが、少し暗いお陰で絞らずに撮影が出来ました。
※今回は世代間のレンズ個性を比較しやすいように全て開放かつレンズプロファイルオフで撮影した写真を使っています。

Elmarit M28mm F2.8 2nd

Elmarit M28mm F2.8 ASPH.

 
わかりやすいようにモノクロの2枚を連ねてご覧ください。これだけで「知りたい事はもう分った」と感じられる方も多いかもしれません。
中心部の解像力は仮に大きく拡大しても殆どわからないような僅かな差しかありませんが、やはり2ndの方は周辺部の描写に滲みが出ます。

周辺の減光具合や、歪みの有無に関しては1970年代のレンズとは思えない程優秀であるように思います。
流石に最新の世代と比べると画面の端に寄るにつれて少し歪みを感じますが、違和感は少なく、むしろ視覚効果として写真を引き立たせています。

同じレンズで撮った写真を何枚か続けてご紹介します。




こちらの上4枚は全て「新旧」で言えば旧の方、2ndで撮った写真です。
先程の様に比較をしなければ、何世代も前のレンズであるということはそう簡単には想起できない程の写り。

私が今回使用したモデルは2ndの中でも前期にあたるフォーカスノブに無限遠でロックされる機構が付いているタイプで、広角ならではの無限遠で撮りたい広い写真を撮影する時に重宝しました。それが無いと撮れない訳ではないですが、ふいにヘリコイドが動いてしまう心配がないのは思いのほか有難いことです。

次は「新旧」の新の方、現行レンズの写真をご覧ください。




だいぶお天気が悪くなってしまっておりますが、澱みつつある空気の中でも流石の描写力。
特に、重く垂れこめた雲という表現がぴったりの街で魅せる重厚な金属感は最新のレンズならではのものです。

良くなったのは写りだけではなく、鏡胴の大きさも小さくなり、現行レンズは重さもかなり軽いです。
一番重い2ndでも290gですが、現行レンズはわずか211gで、そのひとつ前の5thモデルに至っては180gというライカの中でも超軽量。
スナップ用として常にボディにつけておくにはもってこいの1本です。

Leica M10-P + Elmarit M28mm F2.8 ASPH.

さていかがでしたでしょうか。
今回比較した2本は第二世代の2ndと、第6世代にあたる現行レンズでしたが、エルマリートM28mmは初代から最短焦点距離も0.7mと扱いやすく人気があります。
ただし初代は後ろ玉が大きく飛びだしている為、お使いのボディがこのレンズを装着できるものかどうかは予めお確かめの上でご使用ください。

関東はもうそろそろ新緑も濃い色に落ち着き、じっとピントを追い込むにはちょっと蒸し暑い、そんな季節への移ろいを感じさせます。
コップで崩れる氷の音をBGMに、陽炎に滲む景色を是非お好みの28mmで、いかがでしょうか、きっと夏に役立ちます。

[ Category:Leica | 掲載日時:22年05月06日 12時00分 ]

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