皆さんマニュアルフォーカスレンズで動画撮ってますか。
筆者は普段オートフォーカスレンズで動画を撮影しているのですが、最近になってマニュアルフォーカスレンズで動画を撮影するようになりました。
なぜマニュアルフォーカスのレンズが良いのかというと、ピントを撮影者の意図で操れるからです。
オートフォーカスのレンズは特定の被写体を追従してくれたりして使いやすいものの、ピントを合わせる被写体を変更したりするのは不得意と言えます。
また、多くの場合ピントが瞬時に合うので映像としては違和感のあるものになってしまいます。
マニュアルフォーカスであれば点Aから点Bまで自分の好きなスピードでピントを写せるのでナチュラルで映画のような印象を持たすことができます。
ピント合わせたりするのはそれなりに大変なんですが、若干ピントが甘いのも意外と映画っぽさの要因のように感じます。
では、どのレンズを使えばよいのでしょうか。
映画のような画作りはどのようなレンズを使っているのだろうと疑問に思い色々調べてみると、シネマレンズ以外にも動画撮影に使われているスチル用のレンズがあるとか。
そのレンズこそが、LeicaのRマウントのレンズなのです!
LeicaというとMマウントのレンズが想像されると思いますが、Mマウント以外のレンズも存在しています。
Leica RマウントレンズはLeicaのレンジファインダーカメラ用のMマウントレンズとは異なり一眼レフ用として生産されていたレンズなんです。
そのLeica Rマウントレンズがなぜ動画撮影に使われているのでしょうか。
その理由は、描写バランスと色味が良い所と画角のバリエーションが多い事などが挙げられます。
マニュアルフォーカスのレンズと言えば様々なオールドレンズと呼ばれるものがありますが、写りの癖が強すぎたり、画角のバリエーションが少なかったりと制約が出てきます。
その点、Leica Rマウントレンズは現代のレンズにも引けを取らない描写力があり画角のバリエーションも豊富にあります。
シリアルナンバーによって色味もことなるものが多く、ナンバーが近い物を集めるとレンズ交換しても色味の調節が容易になるので、まさに動画に適したレンズと言えます。
そんなLeica Rマウントレンズを使って動画を撮ってみました。
今回使用したレンズはLeica エルマリート R28mm F2.8というレンズです。
ボディはSONY α7IVを使用しました。
まずは、作例をご覧ください!
いかがでしょうか。
この作品はすべてカメラの手ブレ補正をONにして手持ちで撮影しました。
元が28mmだったので多少クロップされても使いやすい画角でした。
これらのカットを見て、癖なくスッキリと写っていてレンズが世界観を主張し過ぎないのが分かるかと思います。
ただ、車のハンドルの反射部分がフワっと滲んでいい味を出してくれています。
特徴的な描写が見れたのはこれらのカット。
オールドレンズのようなフレアやゴーストが出ています。
二枚目のゴーストはまるでシネマレンズのようなゴーストで一番気に入っているカットです。
太陽の光がふんわりと拡散していて、易しい光に包まれるような印象になりました。
写り以外にも魅力的な点がもう一つあります。
それは「寄れる」ことです。
こちらのレンズは最短30cmまで被写体に近づくことができます。
寄れることで一本のレンズでもバリエーションを増やす事ができるのでこれは大きなメリットです。
Leicaのレンズは寄れないというイメージがありますが、こちらは逆にかなり寄れるので写真でも活躍してくれそうです。
エルマリート R28mm F2.8以外にもズミクロン R35mm と R50mmも使いやすそうなのでいずれ使ってみたいと思います。
いかがでしょうか。
今年の秋はいつものVlogをマニュアルフォーカスレンズを使ってシネマティックに撮影してみませんか。
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