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【Leica】SL3発表会レポート

【Leica】SL3発表会レポート

先日開催された、ライカカメラジャパンの新製品発表会に参加してまいりました。
本日は当日の模様をご紹介いたします。

会場にはDJがおり、過去何度か参加した発表会やセミナーとも異なる雰囲気。
正面のスクリーンには、メニュー画面のアイコンらしきものが写し出されていました。

ライカカメラジャパン福家社長の挨拶で発表会の幕が開けます。
「2015年のデビュー以来、SLシリーズを通してユーザーの意見・指摘を反映しながら改善、SL2、SL2-Sを発売し、新規ユーザーを多く獲得して手応えを感じています。更に進化したSL3を是非お楽しみください。」
そう語る福家社長の姿、言葉から、SL3に対する絶対の自信を感じることができました。

今回はSLシリーズだけでなく、QシリーズやMシリーズ全てのライカカメラのプロダクトマネジメント部長(商品開発責任者)である、イェスコ・フォン・エーンハウゼン氏がドイツより来日し、製品説明のため登壇しました。

「SL3の開発では、SLに求めてられいるものは何かを改めて考え直し、
これまでのSLシリーズでフィードバックされてきたものを活かした商品を目指した」と語り、製品説明が始まりました。

ここからはイェスコ氏による製品説明の要約になります。
より詳しい内容は商品ページのSL3の商品説明欄や、公式HPに掲載されている情報をご覧ください。SL3の特徴は大きく分けて4つ
・画質を次のレベルに高める。
・ボディを新設計
・ユーザーエクスペリエンス(使いやすさ)
・動画撮影、PC接続、スマートフォン接続などのコネクティビティの強化

画質面では新しいイメージセンサーと、最新の画像処理エンジンである「Maestro IV」によりISO感度は50~100000まで使用可能で、高感度ではより低ノイズに、低感度では15段のより豊かな階調が得られます。

また、機能面で皆様が気になっているであろうオートフォーカスの進化。
待望の位相差AFとコントラストAFのハイブリッドAFで、位相差AFで高速なピント合わせをコントラストAFで微調整をし、高速かつ精度の高いAFを実現しています。
また、被写体認識でその信頼性を高めています。

イェスコ氏もお気に入りなのが新設計されたコンパクトなボディで、横幅5.2mm、高さ3.0mmと小型化され、重量も70gほど軽量化され、手にすると数値以上のインパクトがあり、軽快に撮影ができそうです。
もっと軽いレンズもラインナップしてほしいと思ってしまうほどでした。

軽量になりましたが、フルメタル外装で、IP54の防塵防滴仕様。SLシリーズが築いてきた堅牢なイメージはそのままです。
シリーズ初のチルト液晶が採用されましたが、それによって防塵防滴性能や、SLが持つ強靭性を損なうことがないように設計されているとのこと。

ユーザーエクスペリエンスは主にインターフェースで、過去のSLシリーズでは特に何もなかったEVF左側のスペースにダイアルを新設。
これによりダイアルが3つになりF値、シャッタースピード、ISO感度をダイアルで設定することが可能になりました。
また、それぞれのダイアルは好みでカスタマイズが可能です。

メニュー画面のインターフェースも改良されており、SL2と同様に静止画メニューと動画メニューの切替が瞬時にできるのはもちろん、今どちらの設定メニューなのかが一目で分かるようにハイライトが静止画では赤、動画では黄色になっています。

カメラを縦にしたときに撮影情報などの表示が縦になるように仕様になりました。

私がこのインターフェース面で特に気になったのが、冒頭の写真にもあったアイコンの数々。
実はSL3の為に数百もあるアイコンを全て新たにデザインしたもの。
ライカのデザインチームが「これはアイコンではなく、ライカアイコン、ライコンだ。」と盛り上がっていたそう。

コネクティビティ強化では、スマートフォンやPCへの転送が早くなった他、タイムコード用インターフェースを持ち、8K動画への対応、ProResへの対応など動画撮影のニーズにも対応しています。
また、SL3ではライカ初となるCF Expressカードに対応。よりスピード感のある撮影をすることができます。

・・・

製品説明が終わると、ゲストであるbird and insectの阿部大輔氏と桜屋敷知直氏のトークショー。写真左が阿部大輔氏、右が桜屋敷知直氏

ゲストが登壇する前に流れた映像中、阿部氏の「見えてる世界、見たい世界、見たいものとか、自分じゃ想像しきれなかったところをさらに描いてくれるカメラがSL3」という言葉が印象的でした。
ライカのカメラ全般に言えることかと思います。とても抽象的であるようで、それが言いたかった。と販売に携わっている身としてはとても納得しました。

トークショー本編では阿部氏の写真作品と、同じく阿部氏が撮影し、桜屋敷氏がディレクションに携わった映像作品が投影されました。

阿部氏は「SL2よりもAFの食らいつきがよくなった」「全体的な機能面の向上を感じた。」
「解像力がすごい」「グラデーションが綺麗」「肌の色がとても素直に出る」「色やハイライト・シャドーが綺麗」とコメント。

桜屋敷氏は、阿部氏がSL3を使用した際に、「性能が上がった分、物撮りや動き物などなんでも撮れるため、何を撮るか悩んだ」というエピソードから、それだけ様々なシーンで活躍できるカメラだとコメント。
(撮影している阿部氏を見ていて)「自分の世界観に没頭するのがM型だとしたら、SL3は物撮りやPCとの接続、ダンサーと撮影したりとM型にはなかったコミュニケーションがあった。新しいコミュニケーションが生まれるカメラではないか」と語られていました。

・・・

以下はSL3の実物の写真。
見た目的な変化はほとんどわかりませんが、手にするとその軽さに驚きます。

電源はスイッチではなく、ボタン式になりました。ONにするとこの通りLEDが発光します。
どことなく未来的な雰囲気を感じます。(OFFにもできます。)

前述の通りCF express TypeBに対応しました。
SDとのデュアルスロットです。

写真メニューと動画メニューの色の違い。
写真側では、項目を選択している線が赤いのに対し、動画側では黄色になっています。

SLレンズだけでなく、シネレンズまで用意されており、動画への意欲が伺えます。

・・・

最後にフリースタイルバスケットボーラーBUG!?氏によるスペシャルパフォーマンスが披露されました。
フロアが揺れる程のアグレッシブなパフォーマンスでしたが、この動きにもSL3は負けないという自信の表れでしょう。(撮影はQ3)

これまでにない会場の雰囲気や演出、生まれ変わったボディやインターフェースに触れ、新しい時代の幕開け、三番目の風を感じる事ができました。

 

Kasyapa for Leicaにてフォトプレビューも公開されておりますので、是非ご覧ください。

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[ Category:etc. | 掲載日時:24年03月12日 19時00分 ]

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