【marumi】鮮やかさを極める。進化したEXUS C-P.L Mark II
event-campaignMARUMISONYSONY G Master/G lensα7 IIIα9III 120コマ/秒対応動画撮影夜景
進化したCIRCULAR P.L 誕生。
時間を重ねていくにつれて、カメラボディの堅牢性が向上し、オートフォーカスの性能も向上し、画素が増え、感度耐性も向上しています。
併せて、カメラのレンズも防塵防滴に優れ、手ブレ補正が強化され、歪みや色カブリといったあらゆる収差が抑えられて、撮影機能が向上しています。
カメラアクセサリーもまた、薄枠になったり、光学性能が見直されたり、用途に合わせたフィルター性能の更なる向上など、進化を遂げています。
今回は、マルミ光機(通称:マルミ)から7月16日に発売された、P.Lフィルターの最高峰、「EXUS CIRCULAR P.L. Mark II」にスポットをあて、その魅力に迫ります。
PLフィルターとは、空気中の塵や水分による光の乱反射や、水面やガラスの反射をコントロールすることで、写真を鮮やかに写すことができる、風景写真に欠かせないフィルターです。
PLとは「Polarized Light」の略で、偏光膜に光を通すことで光の反射をコントロールして、反射を抑え、色彩コントラストを高めます。
フィルターを装着するだけでは効果を発揮できません。装着後、ファインダーまたは液晶を見ながら回転枠を操作し、その効果を調整します。
PLフィルターの効果はこちらの動画をご覧ください。
画面中心の白枠部分と画面下半分にその効果の有無をご覧いただけます。
次は、作例でPLフィルターの効果をご覧ください。
SONY α7RIV – FE 24-105mm F4 G OSS | 1/13 – F8 – ISO100 – 50mm | C-P.Lなし
まずは素の状態です。空からの光で水の反射が起こり、コントラストが若干弱くなってしまっています。
SONY α7RIV – FE 24-105mm F4 G OSS | 1/13 – F8 – ISO100 – 50mm | EXUS C-P.L MarkIIあり
写真左の岩肌部分に大きな差がかなりおわかりいただけると思います。C-P.L装着の効果により、水の反射が抑えられ、岩肌の質感がより強調され、さらに、空からの反射も抑えられ、木々の緑が鮮やかに表現することができました。
次はEXUS C-P.L初代とEXUS C-P.L MarkIIを比較していきます。
SONY α7RIV – FE 24-105mm F4 G OSS | 1/13 – F8 -ISO100 – 50mm | EXUS C-P.L 初代
SONY α7RIV – FE 24-105mm F4 G OSS | 1/13 – F8 -ISO100 – 50mm | EXUS C-P.L MarkII
露出は初代に合わせています。
初代もC-P.Lの性能として高いものを感じるものの、MarkIIの写真を見ると岩肌が若干明るくなっています。C-P.Lにおける減光も抑えられているので、光学ファインダーでも構図がとりやすく、ピントが合わせやすく、シャドー部が潰れにくいなど、進化を遂げたEXUS CIRCULAR P.L MarkIIはより撮影の幅を広げてくれます。
SONY α7RIII – FE 24-105mm F4 G OSS | 6″ – F13 – ISO50 – 105mm|
EXUS CIRCULAR P.L MarkII – EXUS ND8 – マグネットホルダー M100 – 100×100 ND16
こちらは改札から出ることのできない駅で有名な海芝浦駅の公園から撮影した工場地帯です。
CIRCULAR P.L.というと反射をフルで抑えることが多いですが、状況においては反射抑制が強すぎてしまう状態も発生することがあります。こちらの写真においては反射抑制を最大限で撮影すると、水面の色が黒くなってしまったので、効果を半分程度にし、反射を生かすことで海の青を生かすといったこともできます。
さらに、ソフトフィルターであるSOFT Fantasy、Foggy SOFTや、星景・夜景向けフィルターのStarScapeといった特殊なフィルターと組み合わせることで、より進化したEXUS CIRCULAR P.L MarkII は様々なフィルターの効果をより強化してくれるものとなりました。
ここからは様々なフィルターを使用した作例をご覧ください。
SONY α7RIII – FE 24-105mm F4 G OSS | 1/100 – F11 – ISO100 – 37mm| EXUS CIRCULAR P.L MarkII
SONY α7RIII – FE 24-105mm F4 G OSS | 20″ – F11 – ISO100 – 49mm|
EXUS CIRCULAR P.L MarkII – マグネットホルダー M100 – 100×100 ND16 – 100×100 HARD GND8
雨あがりの天気で風が強く、湖面の波がたっていたので、逆さ富士をはっきりと写すことはできませんでしたが、根気強く待っていたら富士山が顔を出してくれました。冬の時期に見せる、雪化粧した富士山がとても楽しみになります。
SONY α7RIV – FE 24-105mm F4 G OSS | 30″ – F11 – ISO50 – 50mm|
EXUS CIRCULAR P.L MarkII – EXUS ND4 – StarScape – マグネットホルダー M100 – 100×100 ND16 – 100×150 ソフトGND8
昼にStarScape?と思う方もいらっしゃいますが、実は水面からの反射を抑えることが出来ました。光害カットだけでなく、ホワイトバランスにも影響をしてくれる為、今回の渓流で青緑が映えるような撮影においてとてもよい表現ができました。
SONY α7RIV – FE 24-105mm F4 G OSS | 30″ – F8 – ISO200 – 105mm|
EXUS CIRCULAR P.L MarkII – EXUS ND4 – StarScape
夜景においても、水面の反射をを抑えることにより、橋がより際立つようになりました。
SONY α7RIII – FE 70-200mm F2.8 GM OSS | 30″ – F11 – ISO100 – 70mm|
EXUS CIRCULAR P.L MarkII – EXUS ND4 – EXUS ND8 – DHG SOFT Fantasy
こちらも特殊フィルターのひとつである、SOFT Fantasyと組み合わせて撮影した一枚です。
水面の反射を抑えつつも激しく流れる水の勢いを緩やかかつとても柔らかく撮影することが出来ました。
SONY α7RIII – FE 70-200mm F2.8 GM OSS | 30″ – F11 – ISO100 – 72mm|
EXUS CIRCULAR P.L MarkII – DHG Foggy SOFT – マグネットホルダー M100 – 100×100 ND16 – 100×100 Reverse GND8
こちらはより光の拡散が強いFoggy SOFTで撮影をしました。画面半分から上の木々も明るくしたいと思い、リバースGNDを使用しました。SOFT Fantasyに比べてより水流や木々が際立ちながらも幻想的になりました。
偏光フィルター「EXUS CIRCULAR P.L」のラインナップは、レンズ先端のフィルター枠に直接付けられるものとして、最大は95mmから最小は37mmまでの各フィルターが存在し、使用するレンズを選ぶことなくその能力を堪能することが出来ます。
さらに、同メーカーより発売された角型フィルターシステム「マグネットホルダー M100」には、回転機構付きホルダーリング が付属し取り付けが可能な為、超広角のレンズを使用してもケラレることなく、C-PLの能力を堪能することが出来ます。筆者はマグネットホルダー M100と併用して行いましたので、状況に応じてNDフィルターを重ねて使う事も可能です。風景撮影にプラスするだけで普段とは違った写真を撮ることができるおすすめのアイテムです。
角型フィルターに関する記事は以下にございます。詳しくはそちらをご覧ください。
↓今回の撮影で使用した機材はコチラ↓