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【Nikon】一眼レフという選択肢~D750編~

「感性を、解き放て。」

ミラーレス一眼カメラが台頭してきてEVF(電子ビューファインダー)が当たり前となりつつある昨今。
それまでのOVF(光学ビューファインダー)に比べると、ファインダー上で撮影した写真を目を離さず確認したり、ピーキング表示でMFレンズが使いやすくなったり便利な機能は多いものの、やはり表示はモニター。
合う/合わないは人によってまだまだ分かれるようです。
各メーカーで見やすさは代を重ねるごとに改善されていますが、OVFはそのような心配はありません。

また、何と言っても一眼レフならではのシャッターを切った時の衝撃。
あの振動が「写真を撮っている」と今でも実感させてくれるものです。
ミラーレスカメラになりレフがなくなったため、シャッターショックが少なくなり便利になったものの、
やはりどこかであの振動を求めてしまいます。

今回ご紹介するのはニコン、フルサイズ機のオールラウンダー「D750」です。
2014年9月に発売された本機は後継機が長いこと登場せず、いかに長く親しまれていたかがうかがい知れます。

さてD750ですが筆者も長く愛用しておりました。
フルサイズ機ながら収まりの良いボディサイズ。
様々なアングルに対応可能なチルト式液晶。
スマートフォンへ画像を送れるWiFi機能など一通りの機能を備えています。

Nikon D750 + TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012N

有効画素数は2432万画素。
撮って出しのデータサイズはもちろんですが、RAWデータも軽すぎず重すぎずで画像編集をする場合や複数枚を重ねるスタックをしてもメモリーを圧迫しません。
それでいて画質は充分に満足のいくクオリティがあります。

Nikon D750 + Nikon AF-S NIKKOR 50mm F1.8G

Nikon D750 + TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012N

Nikon D750 + TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012N

ISO感度はISO 100-12800。
オートフォーカスは-3EVまで対応し、少し薄暗い程度であればオートフォーカスを使うことが出来ます。
星空も多く撮影しますが、目立ったノイズが出にくくて暗所性能の高さが分かります。

Nikon D750 + Nikon AF-S DX NIKKOR 18-300mm F3.5-6.3G ED VR

Nikon D750 + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N

Nikon D750 + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N

高速連続撮影は約6.5コマ/秒。
今のミラーレス一眼カメラと比べると見劣りするかもしれませんが、特別動体撮影をしない限りは充分に感じていました。
小鳥類の撮影や遡上するサケの様子などすべてD750で撮影することが可能です。

Nikon D750 + Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR

フルサイズ機に替えようと思ったのは、ダイナミックレンジの広さです。
APS-Cセンサー搭載のカメラはそのセンサーの小ささ故に小型ボディで持ち運びに便利ですが、
風景撮影などが多くなり、「三脚を構えてしっかりと撮る。」という機会が多くなってくると多少重くても階調性の豊かなフルサイズセンサーに惹かれてしまいました。
画像編集するときに、APS-Cだと黒つぶれしてしまう撮影設定でも、フルサイズに替えてからは現像ソフトで明るくしてあげればきちんとデータが残っており、
シビアな撮影設定でも臆することなくシャッターを切れることが多くなりました。

Nikon D750 + TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012N

Nikon D750 + TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012N

質量は約840g。
ボディサイズがある程度ありますが小指余りのないしっかりとしたグリップを備えているので、スペック程の重さを感じることは少ないです。
反対に重いからこその安心感や、何が何でも逃さないと言った覚悟を決めてくれます。
また堅牢性も高く、湖が氷る程の寒さや霜が降りるような夜間に一晩中撮影していてもエラーをはくことなく撮影し続けられます。

Nikon D750 + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N

Nikon D750 + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N

バキバキの写真だけでなく温かみのある写真も本機なら撮影が簡単です。
そこで出てくる唯一の欠点としてはシャッタースピードの上限が1/4000秒というところではないでしょうか。
私自身撮影していてそこまで気になったことがありませんが、単焦点の開放絞りで多く撮影する場合はNDフィルターや撮影する時間帯・方角等、若干の工夫が必要かもしれません。

Nikon D750 + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N

Nikon D750 + TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012N

遠い異国の地に持って行っても変わらずの安心感は健在です。
アクシデントの多い旅路でも多少のダメージは大したことではありません。

Nikon Fマウントの魅力はボディに限らず、レンズ群にも言えます。
豊富なNikonの純正レンズにバリエーションの多いサードパーティ製のレンズ群。
これらをそのまま付けられるFマウントのカメラは拡張性が非常に高いです。
価格帯も落ち着いてきており、「このクラスのカメラをこの価格帯で手に入るのか」と目を見張るほどです。
安心や性能は折り紙つき。

ミラーレスカメラが主流になりつつあるところですが、お手頃に一眼レフ機から始めるのもおすすめです。

Nikon D750のフォトプレビューサイト『Kasyapa』はこちら












[ Category:Nikon | 掲載日時:23年02月04日 17時30分 ]

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