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【Nikon】Nikon Z9 対 Canon EOS R3、動体AF対決! :Z9編

【Nikon】Nikon Z9 対 Canon EOS R3、動体AF対決! :Z9編

ミラーレス戦国時代と呼ぶにふさわしい年であった2021年。
超高性能機の開発に各社がしのぎを削るなか、日本のカメラメーカーの雄であるNikon・Canonの両社より待望のモンスターマシンがデビューしました。

有効画素数4571万画素、9種類の被写体を検出できるAFシステムを搭載し、メカシャッターレスのNikon Z9。

裏面照射積層センサー、電子シャッターで秒間30コマの超速連写、そして視線入力AFを搭載したCanon EOS R3。

これら2機種を用い、どちらも通称“ロクヨン”こと600mmのF4でモータースポーツを撮影し雌雄を決するこの企画、撮影したレースは2月末に富士スピードウェイにて行われた、S耐公式テストです。

前半ではEOS R3をメインにお伝えいたしました。

 

Nikon派の皆様、お待たせいたしました。今回はZ9編です!

 

・・・

報道のNikon。たった6文字のこの言葉の裏には、数え切れない神話が隠されています。

フィルムカメラの傑作機Nikon Fは、放たれた銃弾からカメラマンを守りました。

銘機Nikon F3は自衛隊の機雷撤去作業で使用され、数々の出来事を記録。

無謀にも思えたデジタルカメラへの挑戦、そしてそれを成し遂げ、フィルムからデジタルへの本格的な移行を決定づけたD1は「たった今起こった出来事」を次の瞬間に全世界へ。

これらはほんの一例にすぎず、いつの時代もNikonは挑戦と実現を繰り返し、カメラの、いいえ、光学の全てを牽引してきたと言っても良いでしょう。

 

そんなNikonが技術の粋を詰め込んだZ9は、全てにおいてケタ違いのパフォーマンスを発揮します。

EOS R3は強敵ですが、こちらは“フラグシップ”。

メーカーの未来を背負って頂点に君臨するカメラの力、どうぞご覧ください。

 

午後の走行開始時間となりピットから各車両が勢いよく飛び出していく音が聞こえてきます。

細かい設定なども特にしていませんがとりあえず来た車両を1枚撮ろうと…

絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/125 / ISO:100

なるほど…「簡単に撮れる」思わず声に出してしまいました。

そして次に感動したのがEVFの見やすさです。ファインダードット数だけをみれば、約369万ドットとそこまでドット数が高いわけではないのですが、自分の眼で見ているより綺麗に見えているように感じました。もともとEVFに抵抗がない筆者ではありますが、光学ファインダーに慣れている方でも、この凄さは感じていただけると思います。

絞り:F16 / シャッタースピード:1/25 / ISO:100

シャッタースピードを遅くし撮影をしてみても、何もストレスを感じません。

数分前に初めて使ったカメラではなく、長年共に撮影してきた相棒のような安心感がZ9にはありました。

絞り:F11 / シャッタースピード:1/60 / ISO:100

絞り:F16 / シャッタースピード:1/100 / ISO:100

Zミラーレスでは初搭載の3D-トラッキング。今までのZボディに搭載されているターゲット追尾AFとは別次元のAF性能でした。D6のトラッキングが非常に優秀な印象があったのですが、Z9で使用してみて感じたことは、合焦の精度が非常に高く、D6に匹敵するような、むしろそれ以上の完成度に感じました。

絞り:F4 / シャッタースピード:1/1600 / ISO:140

絞り:F4 / シャッタースピード:1/1600 / ISO:280

上記の2枚も同じコーナーを撮影しておりますが、だいぶ被写体に寄れていると思います。

トリミングをしたわけではなく、DXクロップをし撮影を行いました。

クロップをすると画素が低下してしまいますが、さすがはZ9。画素数4571万画素ということでクロップしたからといって何も問題ありません。

絞り:F11 / シャッタースピード:1/60 / ISO:100

限られた時間の中での使用でしたが、Z9のポテンシャルの高さを体感することができ大満足。

「難しいことは何も考えずに、シャッターを押せば撮れてしまう」そのくらいシンプルに撮影が楽しめる、それがニコンの最上位モデルということ。

またシャッターに関しても「電子シャッターのみ!?」と正直驚いていましたが、撮ってみればその不安も吹っ飛びました。

写真を撮らず、握っているだけで凄みを感じ、あらゆる条件下でも決定的瞬間を逃さず捉えることができる『Z9』なんだなとしみじみ思っていると、横から熱い視線を感じました。R3で撮影しているスタッフが何か訴えかけてきているのです。

この完成されたZ9をぜひ使ってみてもらいたかったので、機種を交換することにしました。

・・・

さて、もしかすると前回の文章で伝わったかもしれませんが、私は根っからのCanon党です。

Z9の存在は魅力的かつ脅威に感じつつも、R3の方が捕捉力もAFスピードも上だろう、と思っていました。

Nikon派スタッフから「良いですよ!」とZ9を手渡された時も、なかば勝利を確信していた事は内緒。

剛性感のあるAF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VRをしっかり握り、三脚に据え付けてファインダーを見つめ、迫って来たヴィッツにAFを稼働させて…。

「?!」

その慢心は一瞬にして驚きに変わりました。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/1000 / ISO:140

(柵が少しだけ被る位置で撮影しました。コントラストが眠いのはその為です。)

思わず声が漏れたのは、自分の視線とカメラのAFが連動しているように感じたからです。

むしろそれは先ほどまで使っていたR3の視線入力にこそ使うべき言葉なのですが、Z9は何もせずともひたすらに手前のライトを追ってくれ、私はシャッターを押すだけで良い…。

コーナー侵入前と曲がった後で車の面が変わる時も、シームレスに手前のライトにピントがシフト。

なんだこれ。一体何が起こっているんだ。

あまりにも的確すぎるAFに、理解が追い付きません。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/1000 / ISO:100

車がフレームインしシャッターを半押しすると、アイススケートの様な清らかさで測距点が動いていきます!

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/1000 / ISO:100

明らかな失敗写真なのですが、どうしてもお伝えしたい事がありましたので掲載いたしました。

モータースポーツのAFは車のフォルムや色によって合いやすさが変わるのですが、「車体が白でバンパーが黒の車(もしくはその逆)」は非常に難易度が高いのです。

それにも関わらず難なく追従し続けるZ9!

この難しさは経験者の方なら解ってくださるはず…。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/1000 / ISO:280

きっと苦手なシーンがあるはずだ、きっと…。

悔しながらにそう思いつつも、心の奥ではZ9に夢中。

彼にはこの事は黙っておきます。

 

 

しかし困りました。

この機会に自分でいろいろなAF設定を試し、それぞれの挙動を確認するはずが、あまりにも簡単に撮れてしまうので必要性が全くありません。

先ほどR3が「ピントを手前に引っ張られ続けたフェンス越しのカット」を狙ってみようと思い試すと、難なく合焦。

既にNikon派スタッフが最適な設定をしてくれているのだろうかと思い聞いてみると、AF時の被写体検出設定乗り物にしているが、それ以外はデフォルトのままだそうです。

な、なんてすばらしいカメラなんだ…!

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/1000 / ISO:180

以前お世話になったプロカメラマンが「真に良いカメラは、黒子に徹する」と言っていたのですが、やっとその意味が分かりました。

撮影者にストレスを与えない。撮影者の意思を理解する。撮影者に寄り添う…。

これらの事をサラッとやってのけるカメラが、真に良いカメラなのだと。

それはまさしくZ9の事ではないでしょうか。

 

短い時間握っただけで、非常に高いパフォーマンスを持っていることが実感できました。

 

・・・

 

3時間ほどの撮影を終えカメラを仕舞うと、いよいよ結論を出す時が来ました。

お互い譲らず白熱の議論になるのかと思いきや、意外とすんなり話が進み…。

どちらもそれぞれの良さがある上で、

 

・より簡単に撮るならZ9。

・自らの設定を試し、熱くなるならEOS R3。

 

という事で意見が一致しました。

Z9には圧倒的な信頼感が、R3には使いこなす楽しさが感じられます。

比較前は「僅差でどちらかが勝ち」という結果になるだろうと想像していたのですが、モータースポーツ写真に関しては明確な個性の違いが発見でき、非常に興味深いデータがとれました。

野鳥やスポーツではどういった結果になるのかも、いずれ試してみたいと思います。

 

2回に渡りお付き合いいただき、ありがとうございました!

 

これからのNikonを担う“フラグシップ”、UNSTOPPABLE。

中古商品に出会えた時はお早めに。

[ Category:Nikon | 掲載日時:22年03月31日 17時00分 ]

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