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【SONY】”α” Times vol.15 ~2つの135mm~ 後編

本日もマップカメラ本館5Fから
スタッフがピックアップした商品情報をお届けいたします!

今回ご紹介するのは
135mm F2.8[T4.5] STF
です!
SONY (ソニー) α7IIボディ ILCE-7M2+SONY (ソニー) 135mm F2.8[T4.5]STF SAL135F28
α7II + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/250 T4.5 ISO100

“α” Times Vol.12 ~2つの135mm~ 前編

で紹介したSonnar T* 135mm F1.8 ZAと合わせて
現行のAマウントでは2本の135mmが展開されています。

今回紹介する2本目の135mmは、MINOLTAが設計を行い
その後、SONYへと継承された
通称STFと呼称されるレンズ。

今回はこの135mm F2.8[T4.5] STFの魅力をお届けできればと思います。

SONY (ソニー) α7IIボディ ILCE-7M2+SONY (ソニー) 135mm F2.8[T4.5]STF SAL135F28
α7II + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/160 T4.5 ISO200

さて、ご存知の方も多いかとは思いますが
このSTFについておさらいしておくと
「スムース・トランス・フォーカス」の
それぞれの頭文字を取った単語で

「アポダイゼーションフィルタ」

という中心部から周辺部にかけてなだらかに光の透過量が減少する特殊フィルタが
搭載されたレンズとなっています。

簡単に言うと、このフィルタがボケ味を綺麗にする一つの要因となっており
MINOLTAがボケ味をこだわりにこだわり抜いた末に完成した
「究極のボケ味」
を持つレンズ、と言っても過言ではないでしょう。


α7II + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/320 T4.5 ISO400

スーッと溶けていく猫ちゃんの髭が良いですね。

実は写真の「ボケ(ピンぼけではありませんよ)」という単語は
英語でも「Bokeh」と訳されます。

ピント面(被写界深度)を抜けた部分のボヤけたところを指しますが
昔はこの「ボケ」を美しいと感じる文化を有していたのは日本人くらいだったそうです。

そしてその「ボケ」を極限まで追求したレンズは
MINOLTAが1998年に
リリースして以来、語り草となっていますが

近年ではSTFと同じアポダイゼーションフィルタを搭載した
富士フイルムの「XF 56mm F1.2R APD」や
海外メーカーのLAOWAが「105mm F2 Bokeh Dreamer」を
リリースしたのは記憶に新しいところですね。

SONY (ソニー) α7SIIボディ ILCE-7SM2+SONY (ソニー) 135mm F2.8[T4.5]STF SAL135F28
α7SII + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/40 T4.5 ISO800

そして似たような性質を持つレンズが出たとは言え
STFには揺るがない性質が1つあります。

上の写真の周辺を見ていただくとお分かりいただけると思いますが
絞り開放から玉ボケに口径食(玉ボケの欠け)が発生しないのです。

レンズを明るく(=F値を小さく)するためには、大口径化が必須となりますが
STFはこの口径を大きくしつつも、開放F値を控えめなF2.8とすることで
絞り開放時の口径食の発生を無くしています。
前編で紹介したSonnar T* 135mm F1.8 ZAがフィルター径77mmに対し
今回の135mm F2.8[T4.5] STFでフィルター径が72mmである事からも
かなり余裕を持たせているのが伺えますね。

同じアポダイゼーションフィルターを搭載した先程の富士フィルムとLAOWAの2本は
この様な性質を持ち合わせていないため、絞り開放では口径食が発生してしまいます(勿論絞れば改善しますが)

SONY (ソニー) α7SIIボディ ILCE-7SM2+SONY (ソニー) 135mm F2.8[T4.5]STF SAL135F28
α7SII + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/400 T4.5 ISO400

このSTFは写真レンズとしての、ひとつの最高到達点だと思います。
しんしんと降り積もる雪を捉えてみましたが、後ろボケの美しさいかがでしょう。
2線ボケになりやすい枝の描写なども綺麗に溶かしていますね。

SONY (ソニー) α7IIボディ ILCE-7M2+SONY (ソニー) 135mm F2.8[T4.5]STF SAL135F28
α7II + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/640 T4.5 ISO100

ボケ味だけではなく、絞り開放から非常に高い解像力を有しているのもこのレンズの特徴となります。
ポピーのシベにピントを置いていますが、鮮明に捉えていますね。

これは開放F値をF2.8としながら、実質的な光量はT4.5相当となっている事が起因しています。
アポダイゼーションフィルターは周辺部に行くにつれ
暗くなるNDフィルターの様な物なのですが、
そのフィルターの効果で絞り開放でありながら
約1段弱程絞り込まれている事に近い状態になりますので
高い解像力を生み出しているわけですね。

さて、少し写真が続きます。

SONY (ソニー) α7IIボディ ILCE-7M2+SONY (ソニー) 135mm F2.8[T4.5]STF SAL135F28
α7II + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/50 T4.5 ISO200

SONY (ソニー) α7IIボディ ILCE-7M2+SONY (ソニー) 135mm F2.8[T4.5]STF SAL135F28
α7II + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/200 T4.5 ISO100

SONY (ソニー) α7SIIボディ ILCE-7SM2+SONY (ソニー) 135mm F2.8[T4.5]STF SAL135F28
α7SII + 135mm F2.8 [T4.5] STF
ss1/400 T4.5 ISO1250

そうそう。接写性能が高いのもSTFのポイントです。
最大撮影倍率はSonnar T* 135mm F1.8 ZAと同様の0.25倍ですのでかなりググッと寄って撮影出来ます。
なだらかなボケ味も相まって近接域でも全く破綻がないですね。
イチョウの葉の写真はちょっと無理な姿勢の中、寄り気味での撮影でしたので
SSをかなり早めに稼いでいます。

この辺り、前回も少し取り上げたα99Ⅱなら4.5段分の手ぶれ補正もありますし
静物を撮るならISOを上げず、SSを下げるという方法も取れます。
α99Ⅱとのマッチングも早く試してみたいものですね!

・・・

究極のボケ味と、高い解像力を兼ね備えた
MINOLTAの生んだ至高の一本。
Aマウントボディをお使いの方はもちろん
Eマウントボディの方もマウントアダプタを使って
是非、堪能して欲しいレンズです。

↓お求めはぜひ、マップカメラで↓



今回の使用ボディはコチラとα7II

α7Sシリーズは高感度耐性が高いので暗めなレンズでも取り回しがしやすいですね。

マップカメラ本館5Fはソニー製品を中心に、更にCONTAXやMINOLTAなどのレンズも多数ご用意しております。
もちろんショーケース内の中古商品はお手にとってお試しいただけます。

ご興味ご関心お持ちのお客様は是非、マップカメラ本館5Fへお立ち寄りください!

5F Floor Photo
撮影:α7II + HELIAR Hyper-Wide 10mm F5.6 Aspherical

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[ Category:SONY | 掲載日時:16年11月25日 16時00分 ]

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