【SONY】α7Ⅳ×FE 50mm F1.2 GM
SONYSONY G Master/G lensα7 IVα7IVのレンズ選びα9III 120コマ/秒対応単焦点を楽しむ
Beyond basic「次代の、新基準へ」———。
新たなベーシックモデルとして登場したSONYのα7Ⅳ。
ベーシックモデルとしては素晴らしく人気を博したα7Ⅲの発売から三年半の月日が過ぎ、SONYのベーシックはどのように変わったのでしょうか。
今回、我々Map CameraのSONYコーナー担当スタッフが各々好きなレンズとα7Ⅳを組み合わせて撮影をしてきましたので
それらを作例と共にご紹介出来たらと思います。
ソニーの最新技術を一切の妥協なく注ぎ込んだ、G Master初となる開放F値1.2の大口径標準単焦点レンズ
今回はFE 50mm F1.2 GMをご紹介します。
重量は約780g、最新の技術が詰め込まれたSONYの標準単焦点レンズで、初の開放F値1.2となる大口径のフラッグシップレンズです。
絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/5000秒 / ISO:100 / 焦点距離:50mm
絞り:F11 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:1000 / 焦点距離:50mm
標準画角の中の王道、定番の画角として挙げられる50mm。画角による使い勝手は特に書く必要はないでしょう、それくらい50mmは標準単焦点として多くの方から親しまれているレンズです。
その中でも今回は開放F1.2という明るさを持つレンズ。大口径単焦点の開放はどうしても描写が甘くなりがちな印象を受けると思いますが、本レンズは開放からピント面がシャープな抜群の高い描写力を魅せてくれました。
絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 焦点距離:50mm
絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 焦点距離:50mm
絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:125 / 焦点距離:50mm
ところで、なぜ50mmが標準画角といわれているのか。理由は様々諸説あり、一番多くの人から認識されていてなおかつ語られている説としては「人間が注視していない時の画角がこの50mmに近いから」というのがあります。
実際この説は少し曖昧で個人の感じ方で変わってくる部分が大きいので、人によっては28mmや35mmだったり、昨今人気の40mm辺りが上記の人間が注視していない時の画角に近いと感じる方もいます。現に筆者も35mmくらいが近いなと思っている一人です。
ただし、歪みであったりパース効果がほぼ出ない画角の中では50mmが一番近いと感じます。28mmや35mmは視野のように広く写ってるように見えることは事実ですが、その反面周辺部はパース効果が付き見たままの像にはなりにくいです。
絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:640 / 焦点距離:50mm
絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:400 / 焦点距離:50mm
この歪み・パース効果のほぼ無い50mmという画角は非常に使い勝手が良く、特にポートレート撮影においては構図(被写体の顔の位置)の制限をほぼ受けなくなり自由な撮影を楽しむことが出来ます。
35mmや40mm辺りではダメというわけではないですが、被写体の人の顔が画面端の方にあると現像作業を行う時やはりどうしても僅かにパース効果、レンズによっては歪曲収差が出て顔が伸びてしまい、その処理のひと手間が加わってしまいます。顔が大きくアップになっているような構図だとその辺は顕著になってきます。
絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:500 / 焦点距離:50mm
開放がF1.2のフラッグシップレンズとは言え、今までの感覚で言うとF1.2はあれどF1.2を使う事はほとんど無く、多くの方はF2.0程度まで絞って解像度とボケ感を両立させることが出来る点に大口径単焦点レンズの魅力を感じていたのではないかと思います。
かくいう筆者もその一人。ググっと最短撮影距離まで近づくと、ポートレート等においてはF1.2の強いボケ感と開放の緩いとも言える描写感が相まって冒頭部でも少し触れたようにピント面が甘く全体的にソフトな写りになったりする経験がありました。
しかし、いかがでしょうか。撮影した写真は全て開放F1.2で撮影されたものですが、ピント面(瞳)は非常にシャープ。それでいてF1.2の豊かなボケが写真にしっかりと立体感と奥行きを与えてくれます。
絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:1600 / 焦点距離:50mm
絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:1000 / 焦点距離:50mm
ボケ感に関してだけ言えば、F1.4やF1.8でも極端な差は出にくいです。しかし、シャッタースピードを稼ぐ点においてはこの僅かな差がじわじわと効いてくると感じました。
今回のシチュエーションとしては片手にカメラ、もう片方にLEDライトを持ち撮影を行いました。薄暗い夕方~夜にかけての撮影にだったので夜間は特に少しでもシャッタースピードを稼ぎたい・・・そんな時に開放F1.2で撮影を行うと控えめなISO感度の設定で容易にシャッタースピードが稼げて手ブレ写真を大幅に減らすことが出来ました。
いかがでしょうか。今回はFE 50mm F1.2 GMをご紹介しました。
SONYには純正だけでも、50mmは4本販売されています。その内の2本、SEL50F12GM(本レンズ)とSEL50F14GMはG Masterという最上位の位置づけに当たるグレードのレンズです。このG Masterの特徴の一つはSONY機に最適化され発色・コントラストが他のグレードの物より優れており非常に正確な発色をしてくれます。さらに開放時でもほとんどフリンジや収差が抑制されており明暗差のある環境でもほとんど見受けられません(少なくとも筆者の作例には1枚もありませんでした)
さすがG Masterと感じさせてくれる1本。ぜひ、手に取って試してみてください。
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