![【SONY】【CONTAX】Planar T*50mm F1.4 MMと歩く。](https://news.mapcamera.com/maptimes/images/2021/04/DSC00027-1536x1026.jpg)
日ごとに春の陽気を感じる事ができる今日この頃。
のどかな田舎道を気ままに散歩するのが楽しい季節です。
気ままな散歩の相棒はコンパクトでよく写る標準単焦点をえらびたくなります。
今回は、オールドレンズ母艦としてもぴったりの「α7S」と「CONTAX Planar T*50mm F1.4 MM」をチョイスしました。
1枚目の菜の花畑は、範囲が狭いながらもびっしりと群生していて、見ごたえがありました。色の乏しい冬を抜けて、赤や黄色、ピンクが視界に入るだけで春を豊かに感じ取れます。絞りは開放近くでふわりとした描写を狙いました。風が少しだけ強い日でしたが、写真中央の菜の花が「すっ」と真っすぐになった瞬間を狙いました。空に向かってすっくと立つその様は、まさに「春の息吹」と言えます。
背景のボケに絞り羽の形状がうっすらと見てとれます。個人的にはこのように形が出ても、「味があっていいなあ。」と思います。
Planarの50mmは期待通りの良い写りを見せてくれました。手前の花の紫から、背景の緑、ぬけの青空までトータルで見ても色乗りの良さを感じられます。
緑の葉が日差しを浴びて、燦燦と輝いています。レンズの色乗りの良さと、ボディのダイナミックレンジの広さが相まって、緑のハイライト部からミドルレンジにかけての色の発色が非常に良好です。
枝から新しい芽が芽吹く様も「春の息吹」を感じます。
コンパクトなこの50mmはマウントアダプターをつけると丁度「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」とほぼ同じ大きさになります。手軽に持ち運べるレンズは重いレンズと比べると持ち出す機会も多くなる気がします。
ちょっとしたあぜ道で水の流れに耳を傾けると、春の陽気と相まって自然と瞼が重たくなります。
絞りを少し絞り気味で、画面の中間位置にピントを置くと、手前、並びに奥の緩やかなボケを活かすことによって自然な立体感がでます。
散歩に出かけるだけ、ついでにカメラも。
そんな時は身軽にでかけたいので、フィルター類も家においていきます。
PLフィルターを使わずとも、レンズ本来のヌケのよさから水中までクリアに見通せています。
確かにフィルターがあった方がより工夫もできたかもしれません。でもよいのです、気軽な散歩ですから。
ずうっと伸びてゆくレール。どこまでも繋がっていくその先を想像しますが、こんなご時世。なかなか遠出はできません。
せめて、伸びてゆくレールを写真におさめて、今はじっと我慢。
春の日差しの中、空を見上げるのは少しまぶしいのですが、それでも眼前に広がる澄んだ青空を見上げたくなるのは春だからでしょうか。
朗らかな陽気に包まれて、のほほんと歩き回る田舎道。
カメラも軽く、身軽に行きたい!
でも、大口径で大きなボケも欲しい・・・。
そんな時にはこのPlanarがおすすめですよ。