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【SONY】神レンズの神レンズたる所以

【SONY】神レンズの神レンズたる所以

メーカーごとに、マウントごとに、たくさん種類があるレンズ。
あれだけたくさんのレンズがあると、もちろん「良いレンズ」と「悪いレンズ」が存在します。悪いレンズもそんな悪い部分を上手くを活かせば良いレンズなんて話は一旦横に置いておきます。

良いレンズの中でも、特に高い評価をされているレンズがあり、それらを俗に言う神レンズなんて呼んだりしております。

今回はそんな神レンズとして名高い「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」をご紹介します。

神レンズと呼ばれる理由は様々ありますが、多くの神レンズに共通する点はやはり高い描写力ではないでしょうか。
今回ご紹介するSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(以下SEL55F18Z)も高い描写力から多くのユーザーに人気の一本です。

しかし描写が良いだけでは、神レンズと呼ばれるには少し物足りないと感じるのも事実です。
昨今のカメラ市場は高画素化に伴い、高画質機の使用に耐え得る素晴らしいレンズがたくさん出回っております。したがってしっかり描写してくれるだけでは神レンズと呼称されるに至らないとも思います。

ではなぜ「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」は神レンズを呼ばれるに至ったのか。ここからは私が個人的に感じた「神レンズ」ポイントを書いていこうと思います。

①小型・軽量である点
画質が売りのレンズはどうしても大きくて重たい、そんな印象を受けると思います。
近しい標準域のレンズのハイエンドモデルにFE 50mm F1.2 GMというのがあります。このレンズはG Masterの名を冠しておりその名の通り素晴らしい写りをしてくれる最高峰のレンズであることは間違いありません。
しかしながら、本体重量が約780gあり重量に関してはαシリーズのボディよりも重たくなります。その上設計の関係上レンズやモーターが前に偏っている事で、数字より重さを感じてしまうかと思います。
反面、SEL55F18Zは本体重量は約280g弱。α7Ⅳとの組み合わせでも1kg弱とフルサイズでは破格のサイズ感、最小最軽量(ボディ内手ブレあり)のα7Cやその最新モデルのα7CⅡと組み合わせたら800gを切る組み合わせ。取り回しの良さはトップクラスではないでしょうか。


②豊かなボケの表現力
「神レンズ」と呼称されるからには、やはり高い描写力はマストかと思います。
ピント面のシャープさはもちろんのこと、ボケの表現力も大切です。開放で最短撮影距離での撮影を行い最大限ボケが出るように撮影を行いました。背景のボケには嫌らしい硬さは無く滑らかにボケていくのが分かります。
手前側のボケはうるさいと少しグルグルボケのようなボケが出たりすることもありますがとにかく素晴らしいの一言。

 



③高コントラスト・高い階調再現
室内で自然光が入るシチュエーションで撮影を行いました。明暗差のある部分にフリンジや色収差が無いのはもちろんの事、本記事では高画質で出せないので実際にお見せ出来ないのですがシャドウ部とハイライト部の階調がしっかりと表現されています。

 



④最新モデルにも対応した高い色再現性
今回紹介しているSEL55F18Z、2013年の発売から10年以上経った今もなお人気かつ多くの人からオススメされ続けるレンズです。
10年経過した今でも一線を画す人気を誇る理由はこの高い色再現性ではないかと思います。
使用するボディにより多少差異はあるとは思いますが撮影したツツジ、非常に色の再現が難しい被写体でこの少し青みのあるピンク色は以前に別のレンズを用いて同じボディで撮影した時には全然上手く再現されず現像でかなり四苦八苦した記憶があります。
それが嘘のように正確に再現されているのを自宅のパソコンで確認した時は、神レンズである理由の一片を目の当たりにしたような気がします。

また、咲き始めの紫陽花の方も淡い青がしっかりと再現されています。曇天下の深めな緑の色味も綺麗に再現されており今回のお気に入りの一枚です。

⑤最新モデルの高速AFに対応したフォーカスモーターと防塵・防滴に配慮された設計
最新モデルの高性能の瞳AFなどに十二分に対応しているモーターがSEL55F18Zには搭載されているので、今回のようにスナップ撮影においては全く不便を感じませんでした。
今回の撮影シチュエーションは曇天かつ雨が降ったり止んだりな状況だったので、片手に傘は常備している状態です。そういった環境でサッと撮ってサッと動く事が出来るのは非常にアドバンテージ。組み合わせたα7CⅡのバリアングル液晶も相まって、低いポジションの被写体の撮影にも何ら不便を感じません。



道路を横断する途中、一瞬足を止めて撮影したモノクロのカット。中央一点でサクッと合わせて一瞬も迷うことなく合焦してくれました。カメラ本体の手ブレ補正の性能もあり、シャッタースピードを遅くしても片手で撮れました。あと気にするのは水平だけです。

いかがでしょうか。
今回「神レンズ」として名高いSEL55F18Zをご紹介させていただきました。個人的にもマウント替えを行う前は所有していたお気に入りレンズなので、久々に持ち出して懐かしさを感じておりました。
改めて神レンズポイントを書き出していくたびにこのレンズのクオリティの高さ、そしてこれが10年以上前からあるという事実に驚きを隠せません。

これからカメラを始める方、初めて単焦点を買おうと思っている方、ぜひこのレンズを手に取ってみてください。

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▼今回の撮影で使用したカメラはこちら▼

[ Category:SONY | 掲載日時:24年06月11日 18時01分 ]

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