
「ニハチ」
カメラ業界でニハチと言えば28mmかF2.
毎日28mmかF2.8のどちらかが掲載されますので、
本日ご紹介する「ニハチ」は…
『Leica エルマー M50mm F2.8 ※最短1m』です!
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1957年に発売された本レンズは、沈胴機構によるコンパクトかつクラシカルな外観が特徴的な万能レンズ。
中古価格も比較的落ち着いており最初の1本として検討される方も多いかもしれません。
沈胴機構を採用しているレンズの使用上の注意点としては、デジタルカメラでの使用時に決して沈胴させてはいけないということです。
万が一沈胴させてしまうとセンサーに接触してしまう可能性があり故障の原因となります。
また、鏡筒をひねった際に付着していたゴミやチリなどがセンサーについてしまう恐れもあります。
この点に留意したうえで早速撮影へ。
ボディは「Leica M9-P」、写真は全て絞り開放「ニハチ」で撮影しております。
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朗らかなお昼時、に見えますが猛暑日に撮影した写真です。
絞り開放ということもあり横からの日光が全体の印象を柔らかくしています。
ピントは奥の枝に合わせたつもりですが、やや前ピンよりの個体だったこともありより甘さが引き立つ結果に。
日陰の葉を撮ると一枚目とは全く違う雰囲気に。
微妙な光沢感やグラデーションがよく再現できています。
モノクロフィルムでの撮影を前提として製造されていたレンズたちは総じて階調が豊かな傾向にあり、
このエルマーも例外ではありません。
得意なシチュエーションを見極めて使用することで心強い味方になってくれそうです。
大きなゴーストを発生させることができるのも魅力の一つ。
正面やや斜めからの強い光に対して発生するようで、幾重にも重なる虹色が綺麗です。
使い方次第でポートレート撮影にも活かすことができるでしょう。
ピント面はシャープで、ボケ味もざわつくわけではなく柔らかく滲むような印象。
F2.8という数字は日中の撮影において必要十分であり、レンズのコンパクトさも相まって取り回しも容易です。
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いかがでしたでしょうか。
ライカというと『ズミクロン(F2)』や『ズミルックス(F1.4)』といったハイスピードレンズが代表的ですが、
F2.8である『エルマー』も見逃すことができません。
特に今回紹介した「エルマー M50mm F2.8 ※最短1m」には、前身であるLマウント時代から引き継がれたF3.5のモデルや最短撮影距離が0.7mとなった新型モデルも存在します。
「デジタルカメラでの使用時は沈胴させないこと!」
これだけ忘れずに、是非一度お試しください。
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