【マップカメラ情報】「カメラの日」 ~OLYMPUS フラッグシップ機を辿る E-5~
マップカメラ2号店3階からOLYMPUSのフラッグシップ機紹介の最終回となります。
OLYMPUS期待のニューフェイス、「E-5」
E-5はオリンパスE-3以来のオリンパスE-システムのフラグシップ機です。
この時期の新製品としては有効画素数はE-3と比較しても大差ない1230万画素と
かなり控えめであります(高画素化によるダイナミックレンジやSN比などの低下を配慮したためとも思われます)が
他社では見られない高精細描写技術「ファインディテール処理」が採用され
同じ画素数でも実効的な解像力が向上しています。
これは一般的にはモアレ・偽色などの抑制に撮像素子受光面に光学ローパスフイルターを設置することで
ほぼ対処していますが、これは解像度を損なうという問題もあり、高画素化が進んでも
その性能が十分発揮されていなかったのが現状でありましたが、E-5ではこの問題をローパスフイルターを
ほとんど素通しに近い(画素面積より遙かに小さい部分しか遮断しない)ものに変更し
新開発の画像処理エンジン・TruePicV+に搭載されたほぼ最小画素単位まで偽色やモアレを
最新のアルゴリズムによって除去するという新技術を採用して
ほぼ最小画素単位まで平坦なレスポンスを実現し
画素数の極限まで生かし切った解像力を達成したということです。
これにより、SHGクラスの高級レンズの描写性能もほぼ余すことなく発揮します。
LiveMOSセンサー自体はE-30やE-620に使われているものと基本設計は同じでありますが
ローパスフイルターが先述のように素通しに近いものに置き換えられているほか
ダイナミックレンジや電気的な歪み・ノイズなども改善されています。
そのほかの改良点としては、背面液晶がより大型の3インチに拡大された上、92万ドットの高解像化を実現して
さらに視認性が向上したこと、ハイスピードイメージャAFの採用でライブビューがE-3に比べて使いやすくなったこと
新画像処理エンジンやワイドレンジ・低ノイズの撮像センサーの採用でノイズや電気的な歪みも低減され
描写力の大幅な向上とISO6400までの高感度撮影が可能になったこと
HD動画の撮影(外部マイクによってステレオ録音も可能)が可能になったこと
高機能化したアートフイルターが搭載されるなど、E-3に比べて総合的性能が大幅に向上しています。
なお、カードスロットは今回からTypeIIはサポートされず
TypeIのみとなり、XDピクチャーカードは廃止されSDカードに替わっています。
発売されてから既に大人気のE-5・・・。
E-1、E-3と進化を経て全国のOLYMPUS Eシステムを支えています。
こうして、カメラの日ということでOLYMPUSのフラッグシップ機を辿ってきましたが
いかがでしたでしょうか?
OLYMPUSのカメラに限らず、全てのカメラは進化を続けています。
そのカメラの進化に我々は驚き、喜び、愛してやまないのだと思います。
ただ一つ、カメラが共通して変わらないことがあります。
それは
「その時を切り取る」
ということです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
マップカメラ2号店3階
バックナンバー
「カメラの日」 ~OLYMPUSフラッグシップ機を辿る E-1~
「カメラの日」 ~OLYMPUSフラッグシップ機を辿る E-3~