【マップカメラ情報】【カメラの日ブログ】いま再び恋をする Canon IXY DIGITAL1000
そのカメラは、初めて買ったカメラでした。
有効画素数 約1000万画素
撮像素子 1/1.8型CCD
焦点距離(35mmフィルム判換算)37-111mm
F値 F2.8-F4.9
実像式光学ズームファインダー搭載
発売日:2006年10月5日
IXYのフラッグシップ機ですが、6年近く前のコンパクトデジタルカメラです。
今どきの安いコンパクトカメラと比較してもセンサーサイズ以外、数字的には負けてしまっています。
このカメラを買った理由は、別に綺麗な写真を撮りたかった訳ではありませんでした。
さらに言えば、あんまりカメラには興味がありませんでした。
こんな人間が、いま、マップカメラにいるのだから不思議なものです。
その頃、大学生だった自分は街歩きが好きで、色々とさまよい歩いていました。
だけど、しばらく経ってあることに気がつきます。
「いままで、どこにいったっけ・・・」
記録とかも取っていなかったのと、結構同じような場所に行くことが多かったので、
このような事態になったのです。
だったら、簡単に記録の取れるコンパクトカメラを買おうと、早速電気屋さんに向かったのです。
買おうと思っていたのは、簡単に写真が撮れて、
長く使うつもりでいたので「少し良いカメラを」と思っていました。
でも、最初は値段の高いIXY Digital 1000を買うつもりはありませんでした。
良さそうなカメラを探しながらカメラコーナーを眺めていると、
もう一個下のクラスのIXY Digital 900ISが良さそうな感じでした。値段的にも。
どうしようかと考えているときに、ちょうど店員さんに話しかけられてカメラについて聞きます。
その時、こっちの方が「写りがいいよ」と言われたのが IXY Digital 1000でした。
「綺麗に写る」なら長く使えるかなと考え直して、
予算オーバーでしたが多少無理をしてこちらにしたのでした。
当時の値段は新品で4万円越え。本屋の少ないバイト代から出すにはだいぶきつい金額でした。
レジでお会計を済ますと「ある」思いに駆られます、
高いカメラを買ってしまった、自分に使いこなせるのだろうか・・・と。
ちょっと後悔しながら家路につきます。
家に帰って箱を開封、カメラを中から取り出します。
改めて手に取る剥き出しのチタンボディは、しっくりと手に馴染んでチタンが鈍く光っています。
ちょっとどきどきするそのさわり心地を手に感じながら適当に写真を撮ってみます。
シャッターを切ると、背面の液晶に撮った写真が出てきます。
何も気にせず写真が撮れるのに感動しているうちに(なんせ初デジカメですから)、
先ほどの後悔は消えて無くなりました。それ以来、このカメラは街歩きの相棒になったのです。
このカメラを初めて持って向かったのは鎌倉でした。
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しかし、しばらく使ってみると完璧なカメラではありませんでした。
最初の写真を見ていただけるとわかるように、前面に黒テープが貼ってあります。
チタンボディ、手に馴染むんですが少し滑ります。実は何度か落としていますこのカメラ。
なので、黒テープを貼ってしまったのです。まあ、良いんです。記録用だったので外観なんて。
さらに、あんまり当てにならないファインダー。
暗くて小さいですし、記録される写真のよりも一回り小さい像しか出ません。
まあ、良いんです。その辺考えて撮れば良いですし、ほとんど背面液晶で撮るんで。
なんだかんだ言ってもPower Shot S90にその座を譲るまで、ポケットの中の良き相棒でした。
久しぶりにこのカメラをポケットに入れて出かけてみました。
操作方法は、今どきのカメラに比べて使い勝手は良くないです。
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うーん、最近のコンパクトデジカメと画像だけならそんなに変わらない・・・
色々と操作を思い出すと、初めて一人で行った鎌倉やただ地名を頼りに歩き回った東京など、
このカメラを使っていた時の記憶が蘇ります。
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なんだか楽しくなってきて、まだまだ、このカメラいけるかもなんて思ってきます。
暗くて小さいファインダーだって街の中を覗いているみたいで面白い!!
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再び手に触れるチタンと黒テープの感触に、写真と自分の原点に立ち返ったような気がしました。
眠っているカメラを使ってみませんか?新しい発見や忘れていた思い出、
画質じゃ語れない何かが、そこに眠っているかもしれません。