【SONY】Camera Technique Vol.14 電子接点がない場合に
ミラーレスカメラでマウントアダプターやMFフォーカスレンズを使用したときに、シャッターが切れない!となったことはないでしょうか。
そのようなときに確認いただきたい設定が「レンズなしレリーズ」です。
本来この機能はレンズが装着されていない状態で不意にシャッターが切れるのを防ぐための機能ですが、
この機能を「ON」にすることでレンズを装着していない状態でもシャッターが切れるようになります。
※レンズなしレリーズの設定方法 SONY α7Cの場合
でも、どうしてマウントアダプターやMFレンズを装着しているのに、わざわざこの機能を「ON」にしないといけないのでしょうか。
実は電子接点を持つミラーレスカメラは、レンズに装着された電子接点と通信することで、レンズがついているか認識をしています。
殆どのマウントアダプターや、一部のマニュアルフォーカスレンズでは、電子接点を装着していないため、
マウントにアダプターやレンズが装着されていても、通信が無いためレンズが装着されていないと認識されてしまうのです。
※電子接点が付いていないマニュアルフォーカスレンズの例 LAOWA 15mm F2 ZERO-D
だからこそ、カメラ側にレンズが装着されていなくても、シャッターが切れるこの設定をしなければいけないのです。
ただ、この機能を使ってもレンズの情報は伝わらないので、F値の記録やピント自動拡大などの便利な機能は使えませんので、
記録を残したい場合はF値をメモに残していただいたり、カスタムボタンにピント拡大を設定していただいたりする必要があります。
※各社のレンズなしレリーズの例、設定が無い機種・メーカーもあります
この機能はSONYでは「レンズなしレリーズ」、FUJIFILMやCanonでも同様の名称を採用しており、ほかのメーカーでも似たような名称を採用しています。
メニュー画面の設定項目に入っていただき、これを「ON」や「入」にしていただくと、レンズが装着されてない状態でもシャッターが切れるようになります。
初めてのマウントアダプターやMFレンズで撮ろうとしたとき、シャッターが切れない!となったときは「レンズなしレリーズ」の設定を是非ご確認ください。
次回も本館2階スタッフが、ちょっとした疑問点に対する答えをお送りいたします。
お楽しみに!