【新元号令和、平成を振り返る】続・私だけの色で
自分が生まれた年号が終わろうとしている。
その事実に、未だに実感がわきません。
「ひょっとすると、平成はこれからも続いてゆくのではないか」とすら思っています。
ああ、今気が付きました。私は「平成」が好きだったのだと。
毎朝泣きながら保育園に行き、小学校のカレー早食い競争で一位をとり、中学校で初恋をし、高校でクルマに憧れ、社会人になってカメラを始めて…。
私の時間は、ずっと平成でした。
「新元号令和、平成を振り返る」というタイトルで連載しておりますブログ、今回のタイトルは続・私だけの色でです。
以前の記事でもご紹介しましたが、私は撮影時にオリジナルのピクチャースタイルを使用します。今までかなりの数のピクチャースタイルを自作してきましたが、メインで使っているものはずっと変わりません。
最初にこのピクチャースタイルを作成したのはもうかなり前の事。
長い事調整を繰り返し、平成を撮り続けてきたオリジナルの色。なんだか感慨深いものがあります。
このスタイルは一見かなり彩度が高く見えるのですが、実は各色の明度を落としているだけ、というもの。
更に青が紺色に、赤が臙脂色に転ぶよう色相をチューニングしてあります。トーンカーブも中間調だけ上げて、明るめに出るように。
アンバーの成分が多い被写体や、シャドウが多い被写体などを撮るとバッチリ決まるお気に入りのスタイルです。
曇り空や日陰の撮影で、「思ったような色にならない…!」という所から開発(?)がスタートしたこのスタイル。
旅行や散歩、本腰を入れた撮影…。そのすべてで大活躍してくれています。
昨今のEOSにはオリジナルのピクチャースタイルが3つ登録できます。「汎用性の高いスタンダードなもの」、「極彩高コントラストなもの」、「意図的にカラーバランスを崩したもの」という3つのスタイルを登録すると、様々なシーンに対応できてオススメです。
↑こちらは汎用な「My Normal」
↑極彩の風景用「Vivid sky」
せっかくですので、キヤノン純正のピクチャースタイル「スタンダード」と比べてみます。
↑こちらが「オリジナルのもの」です。
↑そしてこちらが「スタンダード」です。
シャドウの沈み込みや、道路のオレンジの発色などが全く違います。
撮影時からこの結果が得られる。これはもう、快楽です。
「色」が理由でEOSからのお買い替えを検討されているのなら、ご売却前に一度は試していただきたい「Picture Style Editor」。
皆様もぜひ、使ってみてください。
平成の暖かな春色を追い、夏のむせ返るようなコントラストに感動し、爽やかな秋風に手を振って、身を切るような冬の寒さを受け止める。
自分だけの時間を切り取り続けたオリジナルピクチャースタイルは、令和になっても頼れるパートナーです。
|
|
|