I型・II型という表記はないものの、レンズの進化を遂げているNikonレンズ。
ご存じかとは思いますが、Nikonの場合は、GタイプレンズからEタイプレンズへ進化を遂げており、
光学性能のみならず、VRや絞りの作りなど変化は様々です。
今回は、標準レンズのAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8のGタイプとEタイプでそれぞれの良さを見つけていこうと思います。
まずは、新旧共存シリーズお馴染みの仕様から見ていきたいと思います。
GタイプからEタイプの発売までに8年がたっていました。
レンズ枚数も増え、手ブレ補正も搭載したEタイプは重くなっていますが、実際にボディにつけて比較してみると抵抗がある重さには感じませんでした。
さらにGタイプは焦点距離ごとに最短撮影距離が細かく分けられておりますが、Eタイプにおいては35-50mm以外はすべて41cmであるので、可能な限り寄りたいという希望があればGタイプの方がよいかもしれません。
奥多摩の景色をそれぞれのレンズで撮影しましたのでご覧ください。
Nikon D850 – AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
Nikon D850 – AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR
| F2.8 – ISO 100 – 35mm |
露出調整のため、SSは若干変化しています。
中央下の水にピントを合わせて撮影しました。
両レンズともピント面の解像力はとても高く、キレイに写ってくれました。
発色もとても自然で、2007年に発売されたGタイプですが、高画素最新モデルでも引けを取らない描写性能を持っていることがわかりました。
Nikon D850 – AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
Nikon D850 – AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR
| F2.8 – ISO100 – 24mm |
さっきと場所は似ていますが少し角度を変え、中央右の石にピントを合わせて撮影をしました。
若干ながらではありますが、Gタイプは写真上中央から少し左あたりの木々の描写に流れのようなものを感じました。
しかしながら、それ以外はとても解像してくれています。
Nikon D850 – AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
Nikon D850 – AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR
| F2.8 – ISO200 – 70mm |
撮影状況としては、三脚を立て場所を固定し、レンズのみを交換して撮影をしたのですが、GタイプとEタイプで同じ焦点距離ではあるものの、若干画角が異なることが判明しました。
こちらの写真は70mmでしたが、Eタイプの方が若干画角が狭く感じました。
寄りでの撮影も描写力はどちらとも比較し難たいものがありました。
皆様はどちらのボケ感がお好きでしょうか。
Nikon D850 – AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
Nikon D850 – AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR
| F8 – ISO800 – 70mm |
最後は絞って撮影をしてみました。
ぱっと見ただけではどちらとも比較が難しいですが、等倍で右上を比較してみると若干ながらではあるものの、解像力はEタイプに軍配があがりました。
個人的な所感ではありますが、私はGタイプでもD850に通用する解像力は持っていると思いました。
いかがでしたでしょうか。
最新のEタイプの質はさることながらも、13年前に発売されたGタイプは4575万画素でも耐えられる能力を持っていたと思うとニコンの技術力は驚かされました。
この比較が皆様のレンズ選びの一助になれば幸いです。