【街で見つけた形にフォーカス】曇天から斜陽【SONY】
街で見つけた形にフォーカス。
あっという間に令和2年目を迎えた1月の中旬、曇天模様の空の下、多摩センター駅周辺を散策することにしました。
この辺りは昔からの生活県内であり見慣れた街なのですが、ファインダーを通し新たな「形」の発見を期待して来たのでした。
雨が降らないことを祈りつつ、散策を始めます。
駅を出てすぐ、六角形のガラス張りの天蓋が二基。
あいにくの曇り空ですが、その大きさと存在感は十分感じられます。
そこから横にふと目を遣ると、こんな形が。
一瞬、廃墟を思わせる様で、先ほどの天蓋とは対照的にこの街の時間の経過を感じさせます。
なだらかな坂を上ってゆくと、自己主張している「街路灯」に出会いました。
花壇の中央でどっしりと構えている姿は、頼もしくもあります。
後ろの紳士はといえば、大分待たされているご様子でした。
その道向かいに、大きなポストとそれを眺めるご婦人。
これは近くにある映画館の上映スケジュール案内板なのですが、肝心の映画館が見つけづらいのが特徴です。
出発時の祈りが通じたのか、日が出てきました。
この時期の低い太陽からの光を受け、幾本もの影が伸びています。
どんよりした景色に活気が戻り、出てきてくれた太陽に感謝です。
ベンチの影が、正方形になるほど伸びています。
駅前の通りを上りきった所には大きなイベント施設があり、そこから更に上がると、神殿のような建造物がありました。
覗いた青空と斜陽が、写真に動きを与えてくれます。
蔦の絡まった休憩所と思われる一角。
街路灯が隠れていました。
私は画面の奥までスパっと抜けている景色が好みで、気づけば同じような写真ばかりになるのですが
これは性懲りもなく撮った一枚です。
おじさんの背中と斜陽の組み合わせに、手を止めることができませんでした。
最後に、これと言って特徴のない写真なのですが、なぜか外すことができず載せました。
理由はよく分からないけれど良い、というものがあるんですね。
普段見慣れた多摩センター駅周辺の散策でしたが、「形」というテーマを持って歩くことで
新たな「姿」に出会うことができたように思います。
写真に撮ったり絵に描いたりすることで、新しい魅力を発見する。
わざわざ遠くへ出掛けなくても見落としていた姿に出会える、そんなことを改めて感じた一日になりました。
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