【2022年上半期使ってよかったもの】待望のM型ライカと個性豊かなレンズたち。と頼れる変換リング。
以前の記事でM型ライカデビューと3ヶ月の使用感を報告しました。今回は【2022年上半期使ってよかったもの】と題して、新たに試し気に入った個性豊かなレンズたちとアクセサリーを作例とともにご紹介。いつの間にか『Leica M9-P』との出会いから半年が経過していましたので、この機会に少し振り返ってみようと思います。作例は全てJPEG撮って出し、1本1本を深掘りする「Leicaのある日常」も是非ご覧ください。
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・Leica M9-P
販売が終了しCCDセンサーの供給も終了しているにも関わらず、依然高い人気を誇る『Leica M9』。そのプロフェッショナルモデルとして前面のロゴを排し背面液晶にサファイアガラスを採用、トップカバーに刻印を施した『Leica M9-P』。散歩や旅行・スポーツ撮影まで、様々な瞬間をこの半年で写してきました。あまり上げることのできないISO感度、でも諦めがつくからこそ日没後をのんびり過ごせたり。思っていた以上にバッテリーが長持ちすることや、連写の際のシャッター音の心地よさにも気づきました。今後も長くお世話になりそうなとっておきの1台。
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・Leica Summilux M75mm F1.4
最短撮影距離が0.9m・フード外付けの前期型、最短撮影距離が0.75m・フード組込式の後期型。現行品にない独特の空気感と繊細な描写がクセになる75mmのズミルックスは、上半期最も感動した1本。定番の50mmと思い切りのいい90mmに挟まれた75mmは、目に映る光景の気になるポイントにフォーカスできる替えの利かない存在です。写りは若干の甘さを残しながらピント面はしっかりと解像し、微妙な色の描き分けを難なくこなすことができます。
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・RICOH GR 28mm F2.8 L
リコーの名機『GR1』に搭載されていたレンズをL39マウントバージョンに。1997年より3,000本のみが生産された貴重なレンズは、メリハリのある描写を中心から周辺にかけて写真全体で味わうことが可能です。カラー・モノクロを問わない気持ちの良い色ノリも魅力的、力強いスナップ撮影・モノクロ撮影に選びたくなるコアな1本です。
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・Leica Summitar L50mm F2
コーティング無しの前期モデルを選んで撮影を行いましたが、こってりした色が特徴的な『M9-P』のCCDセンサーとの相性は良くマイルドな印象に。一筋縄ではいかないボケ味は現行レンズにない大きな武器となります。価格もズミクロンやズミルックスと比較すると落ち着いており、状態の良いものを見つけた場合は早期に確保することをおすすめします。
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・RAYQUAL製 LM変換リング
「RICOH GR 28mm F2.8 L」や「Leica Summitar L50mm F2」といったL39マウント(スクリューマウント)レンズをM型ライカに装着する際に必要になる変換リング。いわゆるマウントアダプターのような存在です。写真にあるように『28-90』・『35-135』・『50-75』という表記があり、それぞれ対応する焦点距離のレンズと組み合わせてカメラに取り付けることで正しいブライトフレームを表示することができます。RAYQUAL製のLM変換リングは安心の日本製かつ信頼の真鍮製、大切なレンズを長い間安心してM型ライカと愉しむことができるのです。
左がLeica製、右がRAYQUAL製。上部のつくりが異なっています。カメラ側の6bitコードを隠すための金色の溝があるRAYQUAL製に対し、M型フィルムカメラを想定して作られていたLeica製には溝がありません。仮に溝のないLM変換リングを使用するとカメラがレンズを認識することができないためシャッターが切れず、メニューで「レンズ検出OFF」を選ぶ必要があります。CMOSセンサー搭載機ではライブビュー撮影ができなかったりと、この溝があるということもRAYQUAL製・LM変換リングを選ぶ大きな理由です。
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いかがでしたでしょうか。2022年も上半期が終わり折り返し、この半年間で触れた数々の機材のなかから強く記憶に残っているものをいくつか選んでご紹介しました。勿論この他にもおすすめしたい機材は沢山、今後「Leicaのある日常」や各種記事で取り上げていくのでお楽しみに。
他にもスタッフが上半期に使ってよかった!と思うものを掲載しています。
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