【24人の24mm】イメージの拡大
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「24㎜」という焦点距離はこれまで全く縁のないものでした。
これまでに使ったことがあるのは28mmまでで、それですら広すぎると思いすぐに使わなくなってしまいました。
それからかなりの時間が経ってしまったので、今回の企画を通じて改めて広角の焦点距離について考えてみようと思います。
今回使用したのはKOWA (コーワ) PROMINAR 12mm F1.8というレンズです。
KOWA (コーワ)というメーカーは製薬会社というイメージを持たれている方もいらっしゃるでしょう。
以前はカメラ販売も行っていて、現在は望遠鏡や双眼鏡などを併せて販売しています。
中判一眼レフのKowa Six(1968発売)あたりが有名でしょうか。
このレンズはマイクロフォーサーズ用の完全マニュアル方式です。
焦点距離が12mmなのはマイクロフォーサーズのセンサーサイズがフルサイズセンサーの2分の1であるためです。
綿密に加工された金属製の鏡筒は美しく、全3色ある中でも大胆なグリーンカラーがとても目を引きます。
オートフォーカスはできませんが、F1.8と広角レンズの中ではかなり明るいです。
今回はOLYMPUS (オリンパス) OM-D E-M1 ボディ シルバーに装着して撮影しました。
風に揺れる柳と「吹き流し」を一枚ずつ。
広角レンズで上を見上げると被写体がダイナミックに写ります。
広角とはいえ、このレンズは20㎝まで寄れるので標準レンズのような使い方もできます。
公園の何の変哲もない分かれ道にここまで存在感を感じるとは思いませんでした。
ワニの顔の主張が強いですが、トーテムポールの上の方まで歪みはほとんど見られません。
ここまで寄っても歪みはほとんど見られず、ピント面はとてもシャープです。
枝の隙間を中心に添えるか、枝の形を活かすか。
木々を下から見上げる写真は撮る人の性格が出るような気がします。
E-M1と合わせるとかなりクラシカルな外見になります。
先に書いたとおり本レンズはマニュアル専用ですが、カメラのピーキング機能を使えばピント合わせは容易に行うことができました。
滑らかに動くリングの感触はクセになります。
ただ一つ注意点として、このレンズには電子接点が無いためカメラ側で絞りの確認ができず、もちろんデータも記録されません。
撮影データをしっかりと残しておきたい方はご注意ください。
撮影を始めたときはとにかく写る範囲が広いので被写体をどう収めればいいのか迷いましたが、
撮っていくにつれて自然と被写体が広がっていった、というかより多くのものを含めた全体としての形でとらえるようになりました。
被写体に十分近づけば広角のパース効果とレンズそのもののシャープさでその存在感を強調することもできます。
使い方次第で様々な表現ができる24㎜。
私と同じようにこれまで避けてきた方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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OLYMPUS (オリンパス) OM-D E-M1 ボディ
KOWA (コーワ) PROMINAR 12mm F1.8(マイクロフォーサーズ用) グリーン
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