皆様こんにちは。Canon EOS 6Dという名機をご存じでしょうか。
2012年に発売した有効画素数約2020万画素のフルサイズ一眼レフカメラ。当時は一眼レフ・フルサイズ機の中では小型軽量と話題になり、入門機からのステップアップとして選ばれたユーザー様は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私もそのうちの一人でした。カメラを始めてKissシリーズを使用していた頃、いつの日かフルサイズへ憧れを抱きました。このカメラを購入するために貯金を切り崩した記憶があります。当時、新品レンズキットでおおよそ20万円程で購入した記憶がありますが、今は中古でおおよそ5万円ほど。筆者が考えると信じられないような気持ちとなりますが、私は今の時代でも名機・6Dを強くオススメします。ミラーレスカメラでは味わえない良さや6Dだからこその魅力が沢山詰まっているからです。
EOS 6D + EF50mm F1.8 STM
写真を本格的に学びたいと考え、このカメラを購入して早7、8年程。その間他沢山のカメラで撮影を楽しみ、別のカメラを購入したりしましたが、今でも私はこのカメラを手放せずにいます。
このカメラを愛用したからこそ撮影の基礎の基礎を学べたから今があると考えており、その想いを忘れない為に売却せず手元に置いてあります。時折持ち出して撮影すると初心の気持ちを思い出すほど愛着がわいています。
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
最新のミラーレスカメラは技術が素晴らしく、ホワイトバランスをAUTOで撮影しても色合いが自然と出ます。しかし6Dは10年も昔のカメラですので、時には難しい光源下ではホワイトバランスが違うなと思うときがあります。ですので常にホワイトバランスの設定を気にして撮影していました。夕暮れ時には夕暮れに合う設定をしてから好みの色に微調整をするなど、AUTOを使用せずその時の光源に合わせて選択していたので色温度・ケルビンの感覚を勉強できたと思っています。
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
ここ連日「一眼レフという選択肢」という題名で様々な機種の一眼レフカメラの魅力をお伝えしておりまして、多くの記事で光学ビューファインダーの魅力をお伝えしてきてるかと思います。私もその魅力を伝えたいひとりです。
露出や色合いが反映されている電子ビューファインダーではなく、見たままの景色をそのまま素通しで見て撮影する光学ビューファインダーの意義は露出の勉強はもちろん、構図の勉強にもなると思っています。
EOS 6D + EF50mm F1.8 STM
そして光学ファインダーを覗いて撮影をし、モニター画面・パソコン画面で見た自然な仕上がりを見るのが大好きです。上記の写真も独特な色の発色が私にはキヤノンらしい発色の良さがとても好みで、たまらなくクセになる良さです。
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
Canon 6DにはAFポイント数は11点しかありません。現在のミラーレスカメラの測距点は数百点あることがほとんど。自分が思うところにピントを合わせるのも一苦労…。でもそんな過程もカメラの勉強になるような気がしています。
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
ちなみに筆者は流し撮りが好み。開放F値で被写体を立体的にして撮影するのにハマってた時期があります。
このボケ感もフルサイズ機ならでは。この1枚はファインダーを見ずに感覚で撮影しました。そんな撮影が出来るのもこのカメラで同じ焦点距離にて沢山撮影し、感覚を養ったから。そこまで長く愛用が出来るカメラだと私は感じます。
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
そして筆者はこのカメラでマジックアワーを撮影するのが大好き。夕焼けと夜空の間の緑色を出すのがカメラでは難しいと感じているのですが、このカメラはしっかりと自然に写し出してくれています。階調表現は最新に負けず素晴らしい性能を持っていると感じています。
EOS 6D + EF50mm F1.8 STM
上記の写真の中央に写る小さな点、実は飛行機なのです。拡大すると分かるかと存じます。この撮影をしたとき光学ファインダーを覗き中央一点にし、ここだと思ったときに心地の良いシャッター音と共に撮影した記憶があります。
こんな豆粒みたいな被写体もしっかり写してくれます。さすがフルサイズセンサー。飛行機のとなりにいるのは鳥だと気づいたとき、「フルサイズセンサーが持つ解像力があると撮影時には気付かない見知らぬ発見が出来るのだな」と知りました。
EOS 6D + EF50mm F1.8 STM
Kissシリーズを使用していたときに6Dへ買い換えを行いたいと思った最大の理由は夜間撮影。持っていた機材だと夜間時に撮影が出来ない領域が見受けられ、限界を感じたからです。
現代の初心者モデル・エントリー機は本当に優秀だと感じますので一昔前のように夜間への極度の限界を感じないかもしれません。また最新技術を使用した撮影は、撮影したい一瞬を逃しにくく非常に便利かと思います。ですが、一昔前と言えど一世を風靡したCanon EOS 6Dを使いこなせるほど愛用する事も、写真を愛する者としてカッコいいのではないでしょうか。
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
今は新品で手に入れることは出来ませんが、中古で安く手に入れることが出来ます。カメラを基礎からしっかり学びたいと考えているあなたへ、最新の技術に頼らずにCanon EOS 6Dで撮影を学んでみてはいかがでしょうか。
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