【Canon】新システムEOS R~ ①EOS Rのポイント~
満を持して登場したキヤノンのフルサイズミラーレスカメラ『EOS R』。
今までとは異なる全く新しい「RFマウント」が採用され、それに伴い4種類のレンズと4種類のマウントアダプターも発表されました。
EOS Rのポイントは?ライバル機との違いは?などEOS Rシステムの魅力にマップカメラが迫ります!
EOS Rシステム3つのポイント
①大口径マウント
EFマウントと同じ54mm径の大口径マウントを継承することで、コンパクトかつ高い光学性能を誇るレンズを作ることが可能となりました。
※マウント径は同じですが、EFレンズをそのまま装着することは出来ません。
②ショートバックフォーカス
RFレンズの性能を最大限に発揮させるためには、ショートバックフォーカスの採用が不可欠でした。その結果、ミラーレス構造を選択。これにより、光学設計の自由度を高められるだけでなく、一眼レフでミラーのあった空間を光学的に有効利用できるようになり、カメラとレンズ共に小型化させることに成功しました。
③新マウント通信システム
12ピンの電子接点を採用することで、EFマウントと比べて通信速度が飛躍的に向上。(EFマウントは8ピン)フォーカス、ズーム、絞り、手ブレ補正、諸収差などのレンズ情報を、瞬時にカメラ側へ伝達することができます。
また、カメラ内のデジタルレンズオプティマイザを「する」に設定していても連続撮影時に速度低下することなく高度な光学補正が可能となっています。
約3030万画素・高性能35mmフルサイズCMOSセンサー
高画素と高感度・低ノイズ化を両立した、自社開発・生産の約3030万画素・35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。
RFレンズに対応した光学設計の最適化を図り、高い解像力を実現しています。また、フルサイズという大型センサーが、RFレンズの美しいボケ味を引き出します。さらに、豊かで滑らかな階調表現を可能とする広いダイナミックレンジも実現しています。
静止画で最大5段分の手ブレ補正「デュアルセンシングIS」
揺れ検出のアルゴリズムが一眼レフのEOSから進化。
レンズのジャイロセンサーに加え、カメラのCMOSセンサーの画像情報からブレ量を検出。2つの情報を比較解析することで、レンズ側で検出できなかったブレも高精度に検知、補正可能に。レンズの光学ISと合わせて最大5段分を達成しました。
先進の画像処理性能、DIGIC 8
映像エンジンDIGIC 8搭載。
CMOSセンサーとの相乗効果により、高画素と高感度・低ノイズ化を高次元で両立しました。常用ISO感度は静止画撮影時でISO100〜40000をカバーします。
高感度性能とIS効果の連携で、手持ち撮影の可能性はさらに拡大。上の写真のように、夜の街並みや薄暗い室内など、光量の少ないシーンでもこれまで以上に鮮明な1枚に仕上げます。
一瞬の光さえ見逃さない。世界最速AF0.05秒を達成。
キヤノンが開発した高精度・広範囲AFシステム「デュアルピクセルCMOS AF」は、EOS Rでさらに進化。35mmフルサイズカメラにおいて世界最速である0.05秒を達成しました。
AF精度や追尾性能も進化。輝度、色、顔の2次元の情報に加え、奥行き情報を活用し、より高性能な追尾AFを実現しました。
最高約8.0コマ/秒の連続撮影を実現。さらに、測距可能エリアはEOSフルサイズ最大の横約88%×縦約100%に拡大。
AFエリア任意選択時のAFフレーム選択可能ポジションはなんと“5655”!画面の広い範囲をきめ細かいピッチで移動・選択可能です。
世界初!AF低輝度合焦限界-6EV
驚きの-6EVでのAFを実現(静止画撮影時・F1.2・中央測距点・ワンショットAF・常温・ISO100)。暗いシーンでも高精度なAF撮影を行うことが可能です。
高性能な電子ビューファインダーとの相乗効果により、 光学ファインダーでは捉えることの叶わなかった被写体にも対応することが出来るようになりました。
抜群の操作性とデザイン
約369万ドットの高精細EVF
約0.76倍のファインダー倍率を誇る高精細なビューファインダーは、ファインダー内縦表示が可能。いかなるシーンでも快適に撮影を行うことを可能とします。
マルチファンクションバー
スライド操作と左右のタップ操作、3つのアクションにISO、ホワイトバランス、ピント確認、動画撮影、フレキシブルAE、AF、画像送りを任意に割り当てられる新機能。 仕様頻度の高い複数の設定をワンハンドかつ少ない動作で実行可能。また、無音で操作できるので動画撮影時にも便利です。
バリアングル液晶
タッチパネル対応のバリアングル液晶モニターを採用。ロー&ハイアングル撮影が快適に行えます。EVFと使い分けることで、さまざまなシチュエーションに柔軟に対応できます。
EOS初、Fvモード(フレキシブルAE)
シャッタースピード、絞り、ISO感度をAUTOにしたPモード(プログラムAE)の状態から、任意の数値を個別に変更できるモード。Fvモードから切り替えることなく、P/Tv/Av/Mモードをシームレスに移行可能です。
上部にドットマトリクス表示パネルを採用
さまざまな撮影設定表示に切り替えられるドットマトリクス表示パネルを採用。電源OFF状態でも露出モードを常時表示することができます。
信頼性抜群のシャッター
メカシャッターの耐久性は約20万回を達成。レンズ交換をする際のCMOSセンサーへのゴミやホコリの侵入を防ぐため、電源OFF時はシャッターが閉じる仕様となっています。
また、サイレントシャッター機能も搭載されているので無音撮影も可能としています。
軽量化と堅牢性の両立
各所にシーリングを施した防塵・防滴構造はもちろん、放熱性に優れたマグネシウム合金をボディーおよび内部構造に採用。
高強度でありながら軽量化も兼ね備えた作りをしています。
4K・UHD、新時代EOSムービー
4K・UHD(3840×2160)に加え、フルHD60p、HD120p、4Kタイムラプス動画を記録可能。
4K動画の1フレームを、約830万画素(3840×2160)の画像としてjpegで保存する4Kフレーム切り出しも楽しむことができます。ファインダーを覗いたままでも動画撮影が行えるため、液晶モニターへの光の反射が気になる日中撮影にも便利です。