【Canon】R STYLE~RF85mm F1.2L USM~
CanonのRシステムにフォーカスしてご紹介して行くR STYLE。
本日ご紹介するのは、【RF 85mm F1.2L USM】
カメラボディより少し大きい鏡筒部分を持つこちらのレンズ。
今回はポートレートを題材にこちらのレンズの描写力について確認していこうと思います。
まずは、レンズ構成から。
レンズ構成:9群13枚
絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
最小絞り:16
最短撮影距離:0.85m
最大撮影倍率:0.12倍
フィルター径:82mm
最大径×長さ:φ103.2×117.3mm
質量:1,195g
手振れ補正効果:なし
次にレンズの外観になります。形は丸々としておりフィルター径は82mm。開放F1.2に相応しい大きめのサイズ感。
ミラーレス用の設計ながら、サイズ感は既存のEF85mmF1.2より大型になっております。
一体、どんな写りなのかとても気になりますよね。では、早速撮って行きましょう。
RF85mmF1.2L USM F8 ISO160 SS1/200
まずは、絞ってF8での撮影。今回使用したボディはEOS R5。
ピントはF8なのでカッチリとモデルの方の左眼(写真から見た場合は右眼)から鼻先、髪の細部にまでピントが来ております。
そして合焦部の描写は言うまでもなく素晴らしい写りです。
キメ細かい肌の質感や、髪の毛一本一本緻密に描写をしてくれております。
この解像感は高画素のR5を使った撮影だからとも言えますが、
この高画素機の解像力を存分に発揮できるレンズという点ではさすがの一言に尽きます。
色味は、筆者の好みでピクチャーコントロールのナチュラルに設定しケルビンは4800に設定しています。
RF85mmF1.2L USM F2.5 ISO100 SS1/200
F1.2であれば開放での撮影を行い、その魅力について記載していくべきかとは思いますが
それだとボケ過ぎてしまうのと画質向上を狙い敢えて少し絞って撮影を行います。
一般的にレンズは開放を使うより少し絞るとレンズの中心部を使うため、画質が向上すると言われています。
筆者は一応それに倣って開放ではなくF2.5にしてみました。
そうする事で、合焦部(瞳)の解像感が格段に増しています。
これはこういった大口径レンズならではの贅沢な使い方と言えるのではないでしょうか。
その他の部分はさすがLレンズの名に相応しい柔らかい繊細なボケ感です。
合焦部(瞳)とそれ以外の部分の比較で並べてみました。
合焦部以外の部分においてもしっかりレースの布地が解像しているうえに、
柔らかいボケ感しており解像力とボケ感その二つが共存してるのが分かります。
F2.5でこれだけの解像感であれば、開放のF1.2でも相当な解像力があると伺えますね。
いかがでしたか?
筆者は、機会に恵まれRFレンズを一通り試してきました。
現行の販売されているRFレンズの中でこの85mmの描写はその中で最も気に入り、使っていて楽しいレンズでした。
レンズ単体で見たサイズ感はとても大きく見えるのですが、EOS Rのボディに取り付けるとさほど気にならなくなります。
85mmという焦点距離、用途はそこそこ限られてくるレンズだとは思います。
高級な・高品質なという意味を持つLuxuryから名付けられた通称『L』レンズ。
その名に相応しいこのレンズを是非とも手に取ってお試しいただきこの画質を堪能ください。
それでは、また次回のR STYLEにてお会いしましょう。