暖かくなってきた散策日和、写真を撮りに行きたいという思いが日に日に強くなってまいりました。
いつもとは違う写真を撮ってみたくなったので、フィルムカメラでスナップ写真を撮りに行こうと思います。
今回使用するのはコンタックスのAria。
レンズはCONTAXのPlanar T*50mm F1.4 MM
前々からフィルムカメラを持って出かけたい。という思いが強かったのですが、中々機会に恵まれず、今回念願であったコンタックスのAriaを手に取ることが出来ました。
しっかりホールドできる設計と、金属などが使われていない柔らかい手触りで、いつまでも手に収めていたい感触です。
早速フィルムをセットして外出します。
フィルムはやはり赤や緑が映えるように思います。ちょうど椿が見頃の時期で、新宿でもちらほらと生垣に咲いている姿が見られます。
夕暮れの新宿。柔らかいオレンジ色の夕日の光が街を覆い始める頃です。影と日向のコントラストが高くなる時間帯ですが、ノイズは全く気になりません。
今回、フィルムは、フジカラーSUPERIA X-TRA 400を使用しています。
ISO感度が400なので、陽が沈み暗くなる前に撮影を終えなくてはいけません…。
丁度フィルムカメラを持って写真を撮りに出かけたい場所もあったので、お試し程度に撮影を終え早めに切り上げました。
後日、さっそくフィルムカメラを持ってお目当ての場所に向かいます!
都心から電車に揺られて約40分、川越の街に到着です。
平日の朝でしたが、すでに多くの観光にきた方々で賑わいを見せていました。
どこを撮影しても絵になりそうで、カメラをどこに向けていいか悩んでしまいます。
雲一つない空、絶好の撮影日和です。
フィルムカメラは、当然撮影した写真をその場で再生して確認ができません。
デジタルカメラにすっかり慣れてしまっているので、露出がオーバーになっていないか、色がうまく写せていないんじゃないか、と少し不安な気持ちもありました。
しかし、現像するまで撮影した写真を確認できないのも、フィルムカメラの醍醐味。撮影した写真を手にとるまで弱腰にならず、楽しんで撮影しようと思います。
Ariaは様々なオート機能があるので、初心者にも優しいモデルになっています。
私はこの日絞り優先オートで撮影しています。
先程の不安もどうやら杞憂だったようです。撮影した写真のほとんどが綺麗に仕上がっていて、選びきれませんでした。
お菓子横丁で駄菓子屋を発見。これはフィルム映えするぞ。とシャッターを切ります。
小さなお菓子や玩具がたくさん並んでいると、普段スーパーにあっても買わないようなお菓子も思わず手に取ってしまいます。
握りこぶしより一回り大きいペロペロキャンディを1本購入してしまいました。
お会計するためにレジまで行ってJANコードを打つ。駄菓子屋ではそんな手順はふまず、欲しいものを手に取り、代わりに店主に小銭を渡す。このシンプルな動作で全てが終わる。魅力的でたまりません。
そんなことを考えながらふらふらしているとパン屋さんを発見。
つややかな小麦色、朝の食欲が掻き立てられます。
店内は少し暗く、シャッタースピードが不安だったので開放で撮影しました。もう少し絞っても良かったかもしれません…。ですがこれはこれでF1.4のじんわりとしたボケ感の味わいもあっていい写真に出来上がったと思います。
今回使用しているレンズは Planar T* 50mm F1.4 MMです。
AEと2種類あるレンズですが、違いはマニュアルモード、絞り優先モードを有しているのがAE、マニュアルモード、絞り優先モードと、更にプログラムモード、シャッター優先モードを有しているのがMMです。AEとMMレンズの撮影したときの違いは、玉ボケを見るとよく分かります。
絞りの形状が違うので、AEレンズは絞るとまるで手裏剣のようなギザギザとしたボケが見えますが、MMはまるで六角形のようなボケが見られます。
手裏剣ボケも味があって好きなのですが、やはり玉ボケは柔らかい方が好みなので、私はMMのレンズををチョイスしました。
こうして1枚1枚見返して反省点などを考えていると、次はこうしよう、ああしようという気持ちが強くなり、早速次の外出先を考えてしまいます。
「フィルムカメラ沼」という言葉がぴったりです。
手がかかる程、自分で撮影した写真がより良い出来に見えてしまします。