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【FUJIFILM】マクロにハマろう楽しもう

皆さんこんにちは。
今回はマクロレンズの話をしていきたいと思います。
さっそくですがマクロレンズと聞いてどのような撮影シーンを思い浮かべるでしょうか。
おそらく最初に思い浮かぶのは、物撮りや料理、草花、昆虫などの撮影だと思います。
しかしマクロレンズは「マクロ」という言葉が入っているだけで、そのほか様々な撮影シーンにも活用できる万能レンズなのです。
そんな万能なレンズを使って撮影をしてみましたので、マクロレンズをご検討する際の参考としていただけたら幸いです。

 

今回使用した機材
FUJIFILM (フジフイルム) X-T5 ボディ ブラック
FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF30mm F2.8 R LM WR MACRO

 


 

F2.8 , 1/45sec , ISO125 , ASTIA/ソフト

 

まずは手始めにマクロ撮影を行ってみました。
梅雨の晴れ間を見つけて近くに咲いていたカラーの花をパシャリ。
カラーから今にも滴り落ちそうな雨の雫が瑞々しく印象的でした。
このXF30mm F2.8 R LM WR MACROは最大撮影倍率が1倍で、被写体を等倍で写すことができます。
加えて、最短撮影距離が0.1mという近さで撮影することができ、レンズの長さが約7cmということを考えれば、レンズ先端から1.2cmの距離まで近づいて撮影ができます。
確かにここまで近づいてしまうと自分の影が映り込んでしまうなどの弊害が出てしまったりと、ワーキングディスタンスは逆に取りづらく感じてしまうかもしれませんが、ここまで寄れるレンズはそうそうお目にかかれないため、ウィークポイントもを凌駕するような特徴を持ったレンズに仕上がっていると感じました。
また、マクロレンズだけあり解像感や写真のキレは折り紙付きで、ピント面のシャープな写りからスッと流れていくボケ表現はお見事でした。

 

F2.8 , 1/70sec , ISO800 , PROVIA/スタンダード

 

さて、続いては近くの水辺へと足を延ばしてみました。
先にも少し触れましたがこのレンズの大きさは、直径60mm×長さ69.5mmとコンパクトなサイズ感で、重さも195gと軽量です。
そのため、先代のX-T4よりも小型軽量になったXT5に装着してみると752gと非常に軽く持ち出すことができ、フットワークよく撮影が行えました。
さらに、XT5から復活した3方向チルト式液晶モニターの助けもあり、縦構図でのローアングル撮影も難なく行うことができました。

 

F2.8 , 1/85sec , ISO800 , PROVIA/スタンダード

 

このレンズの焦点距離は30mm(換算46mm)と標準域のレンズになります。
標準とされている50mmよりも4mmだけ広角ですが、この4mmが大きな違いにつながります。
その4mmの差がこの写真になります。
例えば、50mmのレンズだと写真中心部にグッと引き付けられ、被写体(この写真だと本堂と灯籠)の印象がより際立ったような表現となりますが、この4mmの余白によって中心部だけでなく、そのほかの被写体(この写真だと階段や木々)にも光が当てられ、どこか余裕のある写りになります。
別の表現に置き換えるならば、窮屈さを感じない写真を撮ることができるのです。
もしも50mmの焦点距離が苦手だと感じている方がいましたら、この4mmの違いを是非とも体感してみていただきたいと思います
またXF27mm F2.8 R WRもその違いを体感できるレンズとなっているので筆者のオススメのレンズです。

 

F8.0 , 1/70sec , ISO800 , ASTIA/ソフト

 

FUJIFILMのレンズの中でもマクロレンズと呼ばれているレンズは、このXF30mm F2.8を含めて現在3本あります。
ではここからはそれぞれのレンズの特徴について簡単に見ていきたいと思います。

【XF30mm F2.8 R LM WR MACRO】
焦点距離:30mm(換算46mm)
大きさ:直径60mm×長さ69.5mm、重さ195g
最大撮影倍率:1倍
最短撮影距離:0.1m
特徴:3本のレンズの中では一番被写体に寄れ、かつ大きく写すことのできるレンズ。焦点距離も標準域で非常にコンパクトな設計のため、スナップ撮影などに最適。

【XF60mm F2.4 R Macro】
焦点距離:60mm(換算91mm)
大きさ:直径64.1mm×長さ63.6mm、重さ215g
最大撮影倍率:0.5倍
最短撮影距離:0.6m
特徴:3本のレンズの中では唯一ハーフマクロという存在。ピント面のキレ、ボケ表現の美しさには定評があり、焦点距離が中望遠域のため、ポートレート撮影などに最適。

【XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro】
焦点距離:80mm(換算122mm)
大きさ:直径80mmx長さ130mm、重さ750g
最大撮影倍率:1倍
最短撮影距離:25cm
特徴:3本のレンズの中では一番被写体に寄ることはできませんが、中望遠域の焦点距離を活かしワーキングディスタンスが取れるレンズ。スタジオなどでの物撮りや屋外でのネイチャーフォトなどに最適。

 

F2.8 , 1/120sec , ISO800 , クラシックネガ

 

梅雨時期の少ない晴れ間に美しい景色を切り撮ることができました
換算46mmのこのレンズは見たままの景色をそのまま収めることができ、スナップ撮影にも向いています。
汎用性の高い焦点距離、そしてマクロ撮影を得意とし、なおかつ小型軽量で高速インナーフォーカス、低ブリージングといった性能を備えるこのレンズは、幅広いシーンで活躍するまさに新世代のオールラウンダーとしての存在になっています。

 

F2.8 , 1/220sec , ISO800 , クラシックネガ

 

クラシックネガは緑や赤といった色彩と相性が良く、こうした緑で覆われた風景で使うととても映えます。
またここに少し粒状感をプラスし、シャープネスや明瞭度をマイナスにしてあげることで、まるでフィルムで撮ったかのような柔らかな雰囲気を演出することができます。
こうした画質のカスタマイズが簡単にできるところもまたFUJIFILMの持っている強みだと思います。

 

F2.8 , 1/170sec , ISO800 , クラシックネガ

 

最後はお寺へと続く参道の写真で締めたいと思います。
ここまでマクロレンズについて話してきましたがいかがだったでしょうか。
「マクロ」という言葉の響きが先走り、マクロ撮影でしか使えないのではと敬遠されていた方も中にはいらしゃったのではないでしょうか。
この記事でマクロレンズに対する見方が変わった方が一人でもいらっしゃたのであれば幸いです。
マクロレンズは1本持っておくと大変重宝するレンズなので、是非このオールラウンダーなレンズをご検討いただけたらと思います。

『マクロにハマろう楽しもう』

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
この記事がみなさんの好奇心を刺激し、そしてご購入のきっかけの一助となればと思います。
それではまたお会いしましょう。

 


 

▼ 今回紹介した機材はこちら ▼

[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:23年07月15日 11時00分 ]

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