【FUJIFILM】付けたらどうなる?GFX+ライカMレンズ~あの”3焦点切替レンズ”はどうなる!?その1~
何故か好評らしい!?この企画。いよいよ「次は何をするのか?」と思われている方も多いはず!
今回は意表を突いたこのレンズを検証します。
ご存知の方もいらっしゃるはず。ライカレンズでも異彩を放つトリ・エルマー28-35-50mm F4 ASPH.
「3焦点切替型」レンズでありズームレンズではありません!あくまで「3焦点切替型レンズ」なのです!
実はこのトリ・エルマー、2種類存在しています。今回使用したのはE55の前期タイプ。
後期型はフィルター径がE49へ変更になり、6bitコードの有無という違いがあります。現在はどちらも生産されていません。
では検証に入る前に…すでにお分かりの方も多いはず。今回のGFXでのフルイメージサークルでMレンズを使用する場合は
「自己責任」となります。メーカーでは35mmクロップモードでの使用を推奨している為、ご留意下さい!
まずは28mm、無限遠側・開放撮影。綺麗にケラレています。
このレンズ1つの鏡胴に28/35/50と纏めている事から、従来の結果とはやや違った結果が出るのではと期待しています!
続いて近接側・開放撮影。最短撮影距離は1mになります。
しかし28mm側でF4ならピント合わせも簡単…と思いましたが実は28mm側のピントの山が掴みにくく
GFXのファインダーでもかなり苦労しました。面白い事に無限遠側とケラレ方がほぼ同じです。
続いて35mmの無限遠側・開放撮影。面白い結果です。
35mmになるとケラレるレンズも多くなかなか難しい焦点距離なのですが、こちらは良好な結果に。
続いて35mm近接側・開放撮影。やや改善されてはいますが、そこまで大きな変化ではありません。
28mmの時とは違いピントの山も掴みやすくなりました。
続いて50mm無限遠側・開放撮影。今度は35mmに比べケラレが大きくなりました。
これはレンズの構造上、発生する結果ではないかと考えています。
50mm近接側・開放撮影。近接側では大分改善されています。
このレンズ、冒頭の画像をご覧いただいて気付いた方もいらっしゃるかもしれません。
従来のズームレンズとは違い、28-50-35という配置になっておりズームレンズのように対応してレンズが移動します。
勿論ベースがレンジファインダーのM用。他にもKonicaのM-Hexanon 21-35mmF3.4-4というレンズが同じ方式です。
28>35>50の順番で勿論後玉の距離が変わるのですが…35mm側が最も良好な結果。
描写については線の強調感はあまり感じず、立体感で纏めている印象です。特にこの3つの焦点距離はMのボディを持つ方には
馴染み深く1本ずつ持っていくよりもコンパクトなレンズとして旅行に持っていくのも良いレンズです。
次回はもう1つのトリ・エルマーを使って検証してみたいと思います。ご期待ください!!