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【FUJIFILM】付けたらどうなる?GFX+ライカMレンズ~オールドズミクロン50~90mm編~

前回は「GFXとMレンズ」の装着時について、現行モデルのズミクロンに焦点を当てました。

今回は勿論こちら!

現行よりも前のズミクロンを付けたらどうなるのか?今回は50mm~90mmに焦点を当てていきます。

使用アダプターは前回と同じKIPON製のアダプター・GFX 50Rのフルイメージサークルで検証。それでは見ていきましょう。

勿論メーカーでは35mmクロップモードを推奨している為、使用に際しては自己責任…となります。

1本目はズミクロン M50mm F2 後期。初代ズミクロン50mmの固定鏡胴のタイプ。

無限遠・開放での撮影ですが、結果は思っていたよりも良好です。

続いて最短・開放撮影。こちらもなかなか良好な結果ではないでしょうか。

4世代に渡るライカの主力レンズと言っても過言ではないズミクロン50mm。この初代モデルだけは、

ピント部分が若干滲むのがポイント。モノクロで撮影してみると切れ味はあるものの、比較的穏やかな画です。

続いてズミクロンM50mm F2 2nd。無限遠・開放です。

周辺のケラレが初代よりも大きくなりました。

続いて近接側・絞り開放。初代と同様の傾向ですが、周辺のケラレはやはり大きくなっています。

2世代目になり、最短撮影距離も0.7mに縮まりました。開放は比較的まだ柔らかいですが、1段絞るとコントラストやシャープネスが上がる印象です。

続いて第3世代。こちらも第2世代とあまり変わらないような…少し大きくなったような。

大きな変化はあまり見られません。

続いて近接側・開放です。こちらも第2世代と同様の印象です。

レンズとしてはこの第3世代目も光源環境によっては、ハイライト側が滲む印象があります。

絞ればしっかりと、しかしシャープ過ぎずバランスの良さを感じる1本。発色もやや渋めに見えます。

よくよく見るとピント部分からのボケ方が少し変わっていますね。

続いては望遠側の90mm。現行の90mm F2はアポズミクロンのみのラインナップですが、

それ以前はズミクロンとしても発売されています。これはズミクロンM90mm F2 初代の黒鏡胴。

望遠側なのでそこまで大きなケラレは無いだろうと撮影すると、意外と大きい印象です。

続いて近接・開放です。ライカの90mmレンズは基本的に最短撮影距離が1mになります。

実はこの90mm、写りから分かるように非常に柔らかくポートレートレンズとして使用すると

非常にバランスの良い描写をしてくれます。筆者もMでこのレンズを使っていた時期があり、開放側での人物撮影から

絞り込んでスナップにも使える万能さが好きです。

但し…鏡胴が大きく重い…しかしその悩みを払拭してくれる写り。

Mモノクローム(Typ246)と組み合わせて使うのが筆者の好きな組み合わせ。

続いて90mm F2 第2世代。無限遠・開放で撮影。

第1世代と殆ど変わらない結果です。

続いて近接側・開放です。こちらもあまり第1世代と変化はありません。

このレンズ、初代との見分け方が分かりにくいとの声も。ポイントは「ピントリングの形状」です。

クラシックな形が第1世代。直線的な形が第2世代。本当はもっと現行よりの第3世代もあるのですが、試写可能なものが無くまたの機会にご紹介します。

その代わりに最後はこのレンズ。

90mm F2最初期型。鏡胴の形も全く違い、初代以降はフード組込ですが最初期型はフード別付けになっています。

無限遠側・開放での撮影ですが、大きな変化は見られません。

続いて近接側・開放です。こちらも先の2本と殆ど変わらない印象です。

このレンズ、なかなか見かける事が無いのですが実際に使うと不思議と良い塩梅の1本。

柔らかいように見えても全体としてはしっかり立体感のある描写は個人的にズミクロン90mmの中では最も好きなバランス。

 

今回は50mm~90mmのオールドズミクロンに焦点を当ててご紹介しました。

念押し…と言っては何ですがあくまでフルイメージサークルのカバーについては「自己責任」の世界。

この位のケラレならかえって味だよ!という方にはおすすめです!

GFXではピントの視認もしやすく、今回も中央部分を見て、その写りの良さはお分かり頂けると思います。

次回はライカが誇る大口径レンズ、ズミルックスで検証してみましょう!お楽しみに!

 




[ Category:FUJIFILM Leica | 掲載日時:20年07月24日 19時39分 ]

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