【Go To フォト】Canon一眼レフでラグビー撮影
CanonからR5・R6という2台のミラーレスカメラが発売されて久しいですが、爆発的な人気により供給が需要に追い付かない状態が続いております。
そんな中、一眼レフカメラを信じて疑わない筆者は「Canon EOS 7D MarkII」に「Canon EF 300mm F2.8 L IS USM」を装着して東京・秩父宮ラグビー場へ
前売りでチケットが完売するほどの盛り上がりを見せる大学ラグビーを撮影してきました。
肖像権の関係で表情のわからない写真のみ掲載させていただくこと、ご了承ください。
廃れることのない一眼レフカメラの魅力とラグビーの迫力が伝わると幸いです。
APS-Cセンサーを搭載した「EOS 7D MarkII」に300mmのレンズを装着すると、焦点距離は35mm換算で480mmとなります。
客席から300mmでは短いため、F値をそのままに焦点距離を延ばすことのできるAPS-Cセンサーカメラはスポーツ撮影に非常に効果的です。
旧型とはいえ流石サンニッパ、滑らかなボケ味・シャープなピント面が選手を引き立てます。
一眼レフカメラの醍醐味と言えば、レンズを通した光をそのまま見ることのできる光学ビューファインダーとレフ機特有の鏡が跳ね上がるシャッター音にあります。
筆者は電子ビューファインダーの映像と、サイレントにもなるシャッター音に馴染むことができず一眼レフを愛用し続けており、バッテリーの消費量も含め当分は一眼レフカメラでの撮影を考えています。
タックルを受けた選手が『ジャッカル』されないように、味方はすぐにフォローに入らなくてはなりません。
倒れた選手からボールを奪うために覆いかぶさる選手、その選手を引きはがす選手、複数の選手が重なり合って形成される『ラック』ですが、そこに躊躇なく飛び込んでいく選手の勇気にはいつも感心させられてしまいます。
「EOS-1D X MarkII」を使用したことのある筆者ですが、「EOS 7D MarkII」のAF性能には驚きました。
速度・精度・追従能力どれを取ってもフラグシップ機と遜色はなく、誇張することのない落ち着いた色味も非常に好感が持てるものです。
身体の大きな選手には2人で。
相手の腰より低い位置にタックルすることで前進する距離を縮めることができます。
また、ボールを持った選手は倒されたときに孤立しないようコースやスピードを調節しながら走る必要があります。
この写真であれば13番の選手はすぐにフォローすることができるので、ボールを失う可能性は下がるということです。
ゴールライン直前になると480mmでは画角がかなり窮屈になってきます。
狭い画角の中に正確に収めることはかなり難しいですが、筆者は迫力のある写真を撮るのであれば少し窮屈なくらいが丁度良いと考えています。
筆者がラグビー撮影で気を付けていることは、なるべく被写体を大きく写すことで迫力を出し、不自然な写真にならないように水平の状態で撮影するということです。
ファインダー上に格子を表示することや後から編集時に修正することも可能なので、写真が傾いて不自然な場合はお試しください。
ラグビーの撮影を始めてから2年が経ちますが、ラガーマンの勇気と精神力には毎試合驚きと感動を感じずにはいられません。
激しいボディコンタクトを80分間繰り返すラグビーに怪我は付き物、しかし立ち上がらなければペナルティを取られてしまうケースがあるためすぐにプレーに復帰しなくてはなりません。
味方が倒されれば助けに、敵を倒せばボールを奪いに、一瞬の油断が命取りになるラグビーの撮影は選手と同じように高い緊張感と静かな集中力が必要とされるのです。
徐々に再開しつつあるスポーツ観戦、カメラを携えてスタジアムに足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。