【Leica】へりあーさんぽ 50mm F1.5
Heliar(ヘリアー)とは、Voigtlander (フォクトレンダー)のレンズの名称で、トリプレット型のレンズ構成をより発展させ、前後を貼り合わせた3群5枚レンズにつけられていました。
今日はLeica M(typ240)にVoigtlander Heliar Classic 50mm F1.5をつけてへりあーさんぽへ。
かねてより試したかった組み合わせを首から提げ家を出ました。
Leica M(typ240)は2023年で発売からちょうど10年が経過します。
このころのカメラはまだAWに迷いがあり、ホワイトバランスが時々狂うことがあります。
実用品としてのカメラであれば困りますが、趣味としてのカメラならそれもまたひとつの”味”です。
カメラ様の解釈を教えていただく、くらいの気持ちで構えています。
冬というと紅葉も終わり落葉しきった寂しいイメージがありますが、千両万両寒椿と非常にビビットな花実たちの季節でもあります。
空の青、木々の緑、花の赤。それぞれがより”そう”であることを教えてくれるような気がします。
以前より気になっていた建物へ。
荘厳な趣があり、見ているこちらの背筋も伸びるようです。
開放でも撮りましたが、周辺部のにじみが多くなってしまった為1段絞りました。
エクタクロームのような空の色が非常に好印象です。
庭園へふらり。
陰影の美しさに惹かれて1枚。
光を受けた草が滲みを伴い輝く様もをかし。
別の庭園へと足をのばします。
最近同一市内で引っ越しをしたのですが、駅を挟んで反対側に引っ越しただけで生活圏ががらりと変わりました。
写真を撮る場所も変わり、3年住んだ市内でもこんな場所があったのかという発見を日々しています。
この庭園もそんな場所の一つ。
いつ来ても静かな時間が流れていて、早くもお気に入りのスポットになりました。
沓脱石の上に止め石が置かていました。
止め石とはその名の通り立入禁止を表すものですが、大仰な看板や目がチカチカする色のポールとは違い景観によく馴染んでいます。
手前のざわりとした前ボケ、窓ガラス越しのフレア、シャープな合焦部、ヘリアーらしさのつまった1枚になりました。
昭和型板ガラスも相まって、ノスタルジーを感じる風景です。
その後もふらふらと写真を撮りつつ帰路へ。
いつの間にか日も傾き、風も冷たくなってきました。
この何とも言えぬ色にカメラ様の解釈を感じつつ、帰路を急ぎます。
散歩のお供にヘリアーを。
今回はVoigtlander Heliar Classic 50mm F1.5 VMとLeica M(typ240)とお送りしました。