【Leica】Leicaのある日常 #1
今回ご紹介するのは「Leica Summilux M24mm F1.4 ASPH.」
LeicaでM24mmというと、ファインダーに枠が表示されない少し変則的な焦点距離になります。
これまで28mmや35mmを使ってきた方々にとっては、次なる広さを求めながらもファインダーに収まりきらないということで迷われる画角ではないでしょうか。
今回はライブビューでの撮影と、写る範囲を予想しながらのレンジファインダーでの撮影を織り交ぜながら行いました。
新たな広さへの後押しができればと思いますので、どうぞお付き合いください。
なお本記事の写真はF値開放・JPEG撮って出し、M10-Pとの組み合わせでお送りします。
朝日をバックに1枚
ズミルックスらしい線の細い美しい描写、現行品ならではの滲みのなさが素晴らしい。
逆光ですがフレアやゴーストも抑えられており、繊細でありながら堅実な描き方がたまりません。
筆者はこのレンズでの撮影が楽しみで当日朝5時に起床して撮影に向かいました、朝の空気の心地よさが伝わると幸いです。
徐々に日が昇ってきました。
真逆光なので多少のフレアは避けられませんが、1つ1つを丁寧に描いてくれています。
かつこれだけ広角でありながら歪みは見られず、
影の伸び方の立体感、日に照らされていない路面のトーン、どれを取っても満足のいくものかと思います。
思っていたより多くの方が散歩しており、橋の上で日の出を撮影している方もいて驚きました。
澄み切った朝の空気感を花と葉に日光を透かしながら演出してみました。
若干周辺減光が目立ちますが、被写体を浮き立たせるという意味で良い働きをしてくれています。
前ボケ・後ボケともに自然でざわつきもなく、黄と緑の自然本来の発色も美しい、これで開放なのだから驚きを隠せません。
別日に撮ったアパートの解体現場です。
曇天はカメラを持ちだす機会が減りがちですが、M10-Pが描く現実味やトーンの豊かさは、天候を選ぶことなく撮影へと向かわせてくれます。
普段中望遠でばかり撮影している筆者にとって24mmという目の前で起こっている事象を一度に捉える事のできる画角は非常に新鮮で、今後も使ってみたい焦点距離の1つになりました。
朝焼けのなか野球の練習をする親子
早朝の撮影は普段出会わない被写体との出会いに溢れ、新鮮な空気を心ゆくまで吸い込むこともできます。
これからの季節は特に朝の空気が美味しく感じられ、美しい景色を独り占めすることも難しくありません。
今回「Leica Summilux M24mm F1.4 ASPH.」を使用して、
早く撮りに行きたい、どんな光が写るのか知りたい、新たな被写体に出会いたいと思えることがどんなに素敵なことか身に染みて実感しました。
朝が苦手な方は是非一度早起きしてみてください、新たな出会いが待っています。
24mmという新たな広さに迷っている方は是非一歩踏み出してみてください、この広さでしか写すことのできない景色があります。
今後も『Leicaのある日常』を筆者なりに綴っていこうと考えていますので、
その際はまたお付き合いいただければと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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