撮影が主目的でないお出掛け、それでも目に入る光景をちょっと残しておきたいなんてことがよくあります。
カメラ好きの性か、どうしてもスマホでは満足できません。
残すからには満足いく画質で、でも一眼カメラに標準ズームではちょっと大げさ。
M型デジタルは小振りでいいけど、レンズを何本も持ち出すとなるとやはりかさ張ります。
そんな時ついバッグに収めてしまうカメラが、今回ご紹介するLeica Q2です。
レンズ一体型でコンパクトデジタルカメラのジャンルに入りますが、見た目はちょっと大ぶり。
でも手にしてみると、思ったより軽量なことに驚かされます。
M型デジタルのようなずっしり感がないので、首から提げて歩き回っても苦になりません。
有効4730万画素の35mmフルサイズセンサーを搭載。
レンズにはズミルックス 28mm F1.7 ASPH.が採用されています。
フルサイズ時は28mmの画角ですが、クロップ撮影により35mm・50mm・75mmの画角での撮影が可能に。
それぞれ3000万画素・1470万画素・660万画素のJPEG形式で記録されます。
これがボタン1つで操作でき、液晶画面内にフレームで表示される様はまるでM型カメラのファインダーを覗いているよう。自ずと写欲も高まります。
さて、今回のお出掛け先は東京駅周辺。ちょっと用事があり寄ったのですが、折角なので写真も撮って帰ろうかなとなりました。
35mm
鳥よけの網が張られているのですが、その細かな線までくっきり写し出されました。
その奥の壁面の模様も細密に。絞りはF5,6、オートで撮ると見た目より明るく写ってしまったので、2/3段ほどマイナス補正をかけることで落ち着いた感じになりました。
35mm
外に出ると、夕刻の強い斜陽が印象的な影をあちこちに作っていました。
35mm
近くのビルの窓から。
有名なライカ使いアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真に、階段の上から壁の間を通り過ぎる自転車を撮影したものがあります。その写真が好きで、つい似たような感じにならないかと自転車を待ち続けました。
50mm
28mm
逆光が強すぎて、肉眼では何があるのかよく分かっていなかったのですが、写真には細々写っています。
50mm
先にも書きましたが、28mmの画角で映し出されたファインダーから50mmフレームで画面を切り取る感じは、M型カメラでの撮影に似ています。
わざわざレンズを付け替えなくても瞬時に画角を選べる便利さは、一度知ってしまうと癖になります。
M型カメラのサブ機として購入されたものの、いつの間にかQ2がメインになっているというお話をお店でもよく伺います。
35mm
28mm
部分的に夕陽に照らされた葉を開放F1.7 マイナス1段補正で撮影。
バックのボケはとても滑らかで、自然な感じになります。
この時は気付かなかったのですが、あとでデータで確認したところシャッタースピードは1/8000秒でした。メカニカルシャッターは1/2000秒までなので電子シャッターでの撮影です。
設定で電子シャッターを「オフ/毎回/追加機能」の3通りから選択できます。「追加機能」にしておくと、今回のような夕景の撮影時でも露出オーバーを気にすることなく撮影を楽しめます。
35mm
35mm
実際の人の姿より影の方が歩いている感じが出ました。手前、木の右側は2階建てバスの影です。
35mm
この時期の斜陽は、雑草さえもドラマチックに照らしてくれます。
風がやみ、バックの水面が鏡のように風景を映していました。
28mm
陽も落ちたところで、丸の内の仲通りを歩きます。
50mm
私もどこかのカフェでちょっと一息、なんて考えていたのですが、夕刻を過ぎると急に人も増え、どこも盛況になってしまいました。
35mm
50mm
ここまでカメラのホワイトバランスを「オート」に設定して撮影していたのですが、ここからは「くもり」に。
街の灯に温かみが加わり、通りの雰囲気が見た目に近い印象になりました。
28mm
35mm
28mm
気がつくと午後7時を回り、最初の目的より長い時間を撮影に費やす結果に。
まぁ、ライカを手にしてしまったらこんなものです…
~Q2という選択~
実は今回、このブログ制作のさなかにライカより新製品 Q3 発売の発表がありました。(噂はかねがねありましたが…)
有効6030万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載し、位相差検出方式を追加したハイブリッドオートフォーカスシステムを新たに採用。
また、タッチパネル式の背面モニターは新たにチルト式となり、解像度も約184万ドットにアップするなど、先代Q2からスペック面でも操作面でも進化したカメラに仕上がっているようです。
しかしだからといってQ2がもう古いかと言ったら、さにあらず。
街角スナップに必要なスペックを十分に持ち合わせた、卓越したお散歩カメラとしての存在感は色褪せていません。
貴方の相棒選びに「Leica Q2」という選択肢もお忘れなく!
限定モデルを選ぶのもライカならではの愉しみ!
でも、やっぱり新製品が気になるという方は、こちらからご予約を!