【Leica】SL2-SのVer.2.0アップデートを徹底解説!~便利機能編~
動画も静止画もマルチに使えるLeica SL2-SがVer.2.0にアップデート。
動画機能が拡張され、より使いやすくなった印象です。
そこで今回は、SL2-Sの実力を試すべく、Leica担当スタッフが実際に使用して感じた使いやすさや機能について徹底解説していきたいと思います。
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Vol.1の今回は、追加された便利な機能についてご紹介してまいります。
魅力的なアップデートのため少し長くなってしまいましたので、以下からご覧になりたい部分へジャンプしてご覧いただく事ができます。
予め設定したフォーカスポジションへ自動的にピントを合わせてくれる機能です。
少し試してみたものを動画でご紹介します。
フォーカスポジションは3つまで指定することができ、それぞれのフォーカスポジションへのカウントダウンを設定することができます。
設定したポジションへのフォーカス移動が完了すると次のポジションへのカウントダウンが始まりピント合わせを行います。
またフォーカスの移動スピードを設定することもできます。
フォーカスポジション(POS 1~3)を選択し、まずはフォーカスを合わせるまでのカウントダウンを設定します。
カウントダウンの設定を終えたらピント位置を指定します。
マニュアルフォーカスを使用して位置を決めます。
チェックボタンを押して終了です。
動画を撮影するうえでの便利な機能が実装されました。
タリ―モードの実装により録画中は画面外枠が赤く表示されます。
左下のランプは以前から点灯するようにはなっていましたが、よりわかりやすくなりました。
また、今回のアップデートによりMOVファイルでは1分ごとのファイルに分割して記録することができるようになりました。もちろん従来どおり長尺のままの保存方法も選択可能です
撮影した動画のロスト、未録画に対しての予防手段が実装され、精神面への負担も少し軽減されそうです。
左上に表示しているのは波形モニターです。
録画画面と対応しており白つぶれや黒つぶれを確認することができます。
一番下のラインは黒つぶれ、一番上のラインは白とびを表しています。
残念ながらこちらの画像は中央のレンズが光の反射によって白とびしていることがわかります。
ルックアップテーブル(LUT)をインポートする機能が追加されました。
すでにお使いのLUTをあらかじめあてることができるのはかなり嬉しいところです。【動画ガンマ】→【設定】→【L-log】→【カスタムLUT】からインポートすることができます。
出力先ごとに分けて登録ができ便利です。
ライブビューの画像を改善し、光量が少ない画像の構図をコントロールしやすくなります。
ライブビュー設定のライブビューブーストをオンにすることで有効になります。
少しノイジーになりますが暗闇での構図確認に便利です。
撮影済みの画像をEVF内またはLCD上に透過モードで表示し、カメラの位置やアングルを調整することができます。
今回のブログ写真でも撮影位置の調整に重宝しました。
まずは表示させたい画像を決めます。
このように半透明の状態で写すことができます。
多重露光のように画像が写り込むことはなく、あくまでも構図確認用の機能となっています。
この機能は複数回に分けて同じ背景で撮影する際にとても役立ちました。
特に撮影してから日が空いてしまった時、追加で写真を撮影したい時などにとても便利です。
メインメニューのイメージオーバーレイから設定することができます。
SDカードから画像を選択した後、オーバーレイを使用するをオンにすることで有効になります。
選択した画像の透明度も選択することができます。