【LEICA愛】HektorL73mmF1.9と白黒
ライカが数多くの写真撮影者たちによって使われ、
100年経った今でもたくさんの方々に愛されてきたのは、
一言では言えないことではありますが、
レンズに魅力があるのは、ひとつの理由だと思います。
その中で、昔生産されていたレンズ
今で言う”オールドレンズ”は
モノクロで撮影をすると
非常に豊かな階調が出ます。
作例を合わせて、
オールドレンズと白黒写真の魅力を伝えていけたらと思います。
今回ヘクトールL73mmF1.9というレンズをご紹介致します。
このレンズは、1931年より製造された
エルンスト・ライツ社(ライカの旧社名)の
スクリューマウント大口径レンズです。
当時では少し前にヘクトールL50mmF2.5というレンズの製造を始め、
それが一番明るいレンズでしたが、
ほぼ同時期に製造を開始したライツ社では初めてF2.0を切るレンズでした。
(明るいレンズの製造をいろいろと試みていたのでしょう。)
“73mm”という焦点距離は、中途半端な数字のようですが、
ポートレイトでは使いやすい焦点距離であります。
(当時のガラス硝材やコーティング技術を考えると収差をなるべく抑える最適な焦点距離であった為、
この焦点距離が採用されたみたいです。)
1931年ー1946年まで長い期間作られたレンズですが、
総生産数は7225本と非常に少ないレンズです。
また、まだカメラに距離計が入っていないライツC型カメラの時代より作られている為、
距離計連動カムがあったりなかったり、鏡胴バリエーションが変更になるなど
製造ロットによって仕様が異なります。
以下作例になります。
使用機材:M9-P+Hektor L73mmF1.9 F値1.9(開放)
開放では、光が滲み面白い写りをしています。
シャンデリアにピントを合わせていますが、
少し柔らかい印象です。
使用機材:M9-P+Hektor L73mmF1.9 F値5.6
フレアやゴーストが盛大に発生します。
F5.6まで絞るとすごくシャープな印象です。
ライカレンズは星の数ほど!?ありますが、
ライカの奥深さも星の数ほどです。
とてもすべてを理解することはできませんが(?!)
だからこそ長く付き合っていける
カメラであると思います。
また、下記よりライカの作例レポートを載せていますので、
よろしければ、そちらもご覧ください。
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