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【M.I.Star】ライカ用オリジナルフィルター発売!

オリジナルフィルター 紹介動画

約100年に渡り製造されてきたライカレンズには、様々なフィルターにおける制約があることが知られています。
そんな制約に頭を抱えるユーザー様の為に、マップカメラのオリジナル商品ブランドであるM.I.Starより、3種類の専用フィルターを発売いたします。

まずご紹介するのはズミルックスM50mm F1.4 初期型用の43mmフィルター

ライカのフィルター事情の中で最も有名なものの1つが、このズミルックスM50mm F1.4 初期型のフィルター・フード問題。
ズミルックスM50mm 初期型は、レンズ前玉がレンズ前枠に対し、かなりせり出しています。

その為、径こそ一般的に市販されている43mmですが、通常のレンズフィルターではフィルターガラスの位置が低すぎ、レンズ前玉にぶつかってしまうことがあります。

さらに厄介なのが、対応したフィルター以外では、フードが装着できなくなってしまうこと。
これはフードの最小内径よりもフィルターの外径が大きいことに起因します。

当時のライカ純正フィルターでは、極力フィルターガラスの位置を高くし、フィルター枠を低く(先端のネジ部を無く)したり、フィルター自体にフードの爪がはまる溝を設けることで対応しています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【Leica】金曜フードショー☆第32回 ズミルックスM50mm F1.4用フィルター「YMZOO」「13206」

専用のYMZOOなどを使えば解消する悩みではありますが、今では非常に高価です。また、貴重な当時のフィルターは出来れば綺麗な状態で保管したい。とお悩みの方も多いかと思います。
そこで、今回発売されるM.I.Starの43mmフィルターはただフードが装着できるだけでなく、実用性とレンズが持つ雰囲気を損なうことのないよう配慮しています。

フィルター枠はクラシカルな形状を意識し、オリジナルのYMZOOと同じようにローレット加工を施した特別仕様で、文字は同系色の目立たない色を使用しています。
ギザギザの数がYMZOOと同じというのもこだわりポイントです!

ガラスはMAPCAMERAが販売しているWORフィルターと同じ仕様で、低反射コーティング・撥水防汚コーティングが施されているため、保護だけでなく実用性もばっちりです!
WORフィルターについてはこちらもご覧ください。

新登場!オリジナルフィルター「WORプロテクトフィルター 」!

 

続いては43mmのブラックです。
こちらは限定500本で発売されたズミルックス M50mm F1.4 ASPH. ブラッククローム用です。

こちらの限定モデルは中身が現行レンズ、外観は初期型。というファン心をくすぐる逸品です。
しかし、その外観を再現するあまり、複雑なフィルター問題を抱えてしまうことになりました。

通常のASPH.は46mm径ですが、こちらは初期型と同じ43mm径で、対応していないフィルターを装着するとフードが装着できなくなります。
発売当初も、先程紹介したYMZOOを買えば済むじゃないか!と考えた方が非常に多かったと思います。私もそのうちの一人でした。
しかし、残念なことにYMZOOは装着できません。
フィルターのネジピッチが異なるようで、ほんの少し回した辺りで止まってしまい固定も甘く、少し触れただけで脱落してしまいます。

現在販売されている純正のE43フィルターは問題なく装着可能ですが、逆にフードが装着できません。
つまり、このレンズはフィルターかフード、どちらかしか使用できないという不思議なレンズということです。

装着するとこの通り、最初からこういったデザインの商品だったかの様な一体感です。
ちなみに今回発売する43mmフィルターはブラック・シルバーとも同じ枠を使用している為、どちらでも装着可能です。

そしてありがちなカブセキャップが付かない。ということもありません。
(もちろんキャップ内側の劣化、消耗度合により異なります。)

フードの装着も問題ありません。逆さ付けにも対応しています。

もちろん限定モデルだけでなく、後期型のブラックに装着してもばっちりです。

また、今ではほとんどお目にかかれない、LHSAモデルのレンズにも装着可能となっております。
貴重な限定レンズを大切に長く使うため、フィルターを装着してのご使用をお勧めいたします。

 

続いては、エルマー L50mm F3.5用の19mmフィルターです。
19mmフィルターはL50mm F3.5に対応しています。
ニッケル~赤エルマーまで(E39以外)ご使用いただけますが、一部でお使い頂けない個体が存在します。(古い個体に多いようです。)
途中で止まってしまう場合、無理な装着はしないようにお願いいたします。

エルマーのフィルター問題は、専用のA36カブセフィルターを使うと、絞りの操作ができなくなってしまうこと。
レンズの外枠に被せ、前面全てをガラスで覆ってしまうためです。

また、レンズの淵にあるネジは19mmと特殊なサイズ。過去に純正品も存在していましたが、今では入手困難なレアアイテムです。
社外製の19mmフィルターでは、フィルター枠の厚みや文字のプリントでエルマーのデザインを崩してしまいかねません。

新発売のM.I.Star 19mmフィルターは19mm径にすることで、絞り操作も問題なく可能にし、
当時の純正フィルターの雰囲気を再現しており、印字も目立たないためデザイン面でも優れています。

枠の角にローレット加工を施しており、オリジナルを忠実に再現しています。

フードは外枠に被せ、ネジで締め付けるタイプなので全く問題ありません。

キャップの装着に関しては、様々なタイプが存在し社外品も多く混じっているため、一概には言えませんが内張の摩耗が進んでいるものでなければギリギリ装着できるかと思います。
使えない可能性もありますので、ご注意ください。

 

最後に、人気のズマロンM28mm F5.6用の34mmフィルター

こちらも市販の34mmだとレンズフードが装着できなくなってしまうという悲しい定めのレンズ。
以前より販売していましたが、ご好評いただいきこの度Gen.3として復活しました。
このGen.3では、フィルター枠に径とWORの文字をプリントすることで、どこの何mmのフィルターかを判別しやすくなりました。

こちらは復刻版のズマロンだけでなく、オリジナルのズマロンにも装着可能です!

ただし、専用フードのSOOBKは着脱が硬い場合や、水平に取り付けるための3つの爪に干渉し、爪とフィルターに傷がつくことがありますので、十分にご注意ください。
また、こちらのフィルターはカブセキャップとの併用ができませんのでご注意ください。

ちなみに34mmということで、ズマールにも装着してみました。

こちらもズマロン同様にフィルターとキャップの併用は出来ません。
フードは装着可能ですので、ご安心ください!

 

今回発売するフィルター(34mmを除く)は環境に配慮し、箱なしでポーチに入れてのお渡しとなります。

ポーチはリサイクル原料によるポリエステル素材でありながら、ウールのような風合いの生地を使用し、
レンズのイラストがプリントされた携帯に便利な巾着です。
生地は持続可能なサプライチェーンを実現し、よりよい社会につなげることを目指した取り組みECOARCHⓇエコアーチ)登録素材になります。

ちょっとした小物を入れるのにも丁度良いサイズです。
キャップやフードなどを入れたいと思いました。

ここまで本日発売のフィルターをご紹介いたしました。
いずれもお悩みのお客様が多かったレンズなだけに、我々としても嬉しい新製品となりました。
是非レンズをお持ちの方、これから買うんだ!という皆様にお勧めいたします!

私も当時の純正フィルターが欲しくなるコレクター気質なところがありますが、特殊なレンズほどフィルタ―も希少になることが多く、あまり傷を付けたくありません。
また、古いガラスということもあり画質に影響が出てしまうこともあります。

実用にはM.I.Starを、コレクションとして純正フィルターを使い分けていきたいと思います。
皆様も悩みから解放され清々しい気持ちで撮影しましょう!

[ Category:etc. Leica | 掲載日時:22年08月01日 11時01分 ]

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