「解像度のいらない世界へ——。」
マルミから新たに発売されたフィルター「なついろパンチ!」
あえて解像しないフィルターを作り、非現実のような幻想的な表現を可能とした本フィルター。
WBの設定や使うカメラ、レンズによってちょっとずつ仕上がりが変わっていくこのフィルターを使って私なりのなついろパンチ!のカラーレシピをご紹介したいと思います。
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / Lightroomにて露出をオーバーに調整
今回ご紹介する「なついろレシピ!」WBを昼白色のカスタムに設定すると、画面全体が青くなるのが特徴の爽やかなフィルターです。
そんななついろに合う爽やかな被写体を求め海へ向かうことにしました。
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / Lightroomにて露出とコントラストを調整
最初のカットを見てお気づきの方もいるのではないかと思いますが、到着したのは17時30分頃。少し陽が傾き出す夕方の時間帯です。しかしまだまだ外はとても明るく「夏」を感じるには十分どころか筆者にはちょっと暑かったです。
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / 露出補正+1.7
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / 露出補正+1.7
今回のカラーレシピはかなり青に振り切った設定になっていることにお気づきの方も多いと思います。
元々青が強く出るフィルターに更に青を加えて行くような設定にしています。なぜこのような設定にしたかといいますと、撮影している時間帯は17時30分過ぎ。入ってくる光のオレンジがかなり強く、5600Kのままでは夕陽のオレンジがフィルターの青を補正してしまうような環境でした。
且つ、影やコントラストが濃く出るのでLightroomでコントラストを下げたり、シャドウを持ち上げるようなレタッチを加えて調整をしています。
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / Lightroomにてシャドウを持ち上げる
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / 露出補正+0.7
二枚目のように順光で写そうとすると、かなり理想に近い仕上がりになりました。
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / 露出補正+0.7
この時期の海岸はオンシーズンなのもあって多くの人で賑わってました。
夕陽を見てエモいと感じるのは、共通の感情なのか皆スマホやカメラを夕陽に向けてシャッターを切っていました。筆者も漏れなくその一人です。
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / 露出補正+0.7
α7Ⅳ×SIGMA Art 35mm F1.4 DG DN / 設定WB:色温度(5600K A-B:B7 G-M:0) / 露出補正+0.7 / 詳細は下記
最後は、今までの写真より少し多めにレタッチを加えてみました。
上が撮って出し。
下は「トーンカーブにてシャドウを持ち上げる・自然な彩度+49・カラーバランス:ハイライト部赤+15黄+5、シャドウ部シアン+7」を加え少し夕陽を強調するように仕上げました。
なついろパンチ!特有のソフトフォーカスがフィルム感を演出してくれているようなお気に入りの一枚です。
いかがでしょうか。
今回の撮影は夕方なので、設定に強めに青を入れてみましたが日中であればもう少し青を抜いてもいいのかなと感じました。
夏のお昼くらいの時間帯に撮影してみたらもっと面白い表現が見つかるかもしれませんので挑戦してみたいと思います。
なついろパンチ!のレシピを紹介するなついろレシピ!少しでも皆様の作品作りの参考になったら幸いです。
ではまた次回。