【marumi】わたしのアルプスレシピ!
「解像度のいらない世界へ——。」
マルミから新たに発売されたフィルター「アルプスパンチ!」
あえて解像しないフィルターを作り、非現実のような幻想的な表現を可能とした本フィルター。
WBの設定や使うカメラ、レンズによってちょっとずつ仕上がりが変わっていくこのフィルターを使って私なりのアルプスパンチ!のカラーレシピをご紹介したいと思います。
α7RⅣ×Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF / 設定WB:色温度(5000K A-B:B3.5 G-M:G1.75) / Lightroomにてマゼンタとイエローを調整
最初のこの一枚は、試しにと近所で撮影してみたカットです。オートでホワイトバランスを撮るとこの緑被りを補正してしまい普通のソフトフィルターで撮影したような仕上がりになりますので、使う際はオート以外の任意のWBモードを使ってください(SONYの場合)
こちらがLightroomでレタッチする前の写真です。もともと装着して5000Kにすると全体的に黄色いイメージになりますが、それに青や緑を加えて中和する感じでやっていました。撮影中はこれくらいグリーンに振るのもありかと感じていたのですが、PC画面で確認すると少し緑入れすぎたな…と感じたのでレタッチにて黄色を戻すように調整しました。
α7RⅣ×Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF / 設定WB:色温度(5000K A-B:B3.5 G-M:G1.75)
フィルター特有の発色に少し緑と青を足すとティールアンドオレンジのようなかなり好みの発色となりました。こちらはレタッチは何もしていないお気に入りです。
先程のように花を被写体にしたときはだいぶ緑が強いなと感じた設定でしたが、空を写すとかなりいい感じでした。
α7RⅣ×Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF / 設定WB:色温度(5000K A-B:B3.5 G-M:G1.75) / Lightroomにてハイライトにイエローを追加
ハイライトにのみイエローを入れてレタッチしてみました。
光源からイエローのグラデーションが出来ているのが分かります。これも筆者の好きな色味です。
α7RⅣ×Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF / 設定WB:色温度(5000K A-B:B3.5 G-M:G1.75) / Lightroomにてイエロー/マゼンタわずかに赤追加
最後は比較的自然な色合いに近づけた一枚です。
設定した黄色味と緑は残しつつ、全体的に青を残しあっさり気味に仕上げてみました。
いかがでしょうか。
解像度のいらない世界からは現代的な写真からは得られない独特の雰囲気を醸し出してくれます。もともと5000Kにするとアルプスパンチ!自体は黄色が強く出るようなフィルターです。
今回はそこから、筆者の好みになるように青と緑を加えて仕上げました。使用した機種はSONYのILCE-7RM4で色温度5000Kを基準にA-B(横軸)をB側に3.5、G-M(縦軸)をG側に1.75に設定し調整しました。個人的にはもう少し緑を抜いても良かったな、とも思っています。
アルプスパンチ!のレシピを紹介するアルプスレシピ!少しでも皆様の作品作りの参考になったら幸いです。
それではまた次回。