【marumi】Filter’s Note Vol.7 ~なついろパンチ!~
Filter’s Noteは、いつもより変化のある写真が撮りたい方や、現像には抵抗があるが写真にアクセントがつけたい方に向けて、マルミ光機(以下、marumi)の光学フィルターや角形フィルターを用いてその能力を紐解きながら、フィルターの重ね付けをメインに、様々な作例をできる限り紹介していきます。
Vol.7は、marumi オリジナルフィルター「なついろパンチ!」を紹介します。
!Main Note!~なついろパンチ!とは~
3枚のガラスフィルターで構成されており、特殊な透過性特性を持つ色ガラスを中央に、その前後をソフトフィルターで挟んだ特殊フィルターです。
「解像力のいらない世界へ」をキャッチコピーに、解像力がない新たな写真づくりを楽しめるフィルターです。
同じシリーズに「アルプスパンチ!」もございます。
!Plus Note!~なついろパンチ!の特性~
なついろパンチ!はフィルターを見ると一目瞭然ですが、その青色が特徴です。
薄枠フィルターが主流の昨今、フィルム時代のフィルターでも見たことない厚さをしております。
さらに、フィルターが3枚分重なっているだけあり、反対側がなんと見えません。
筆者の知る限り、フィルターで反対側が見えないのは、高濃度NDもしくはこのフィルターぐらいではないでしょうか。
それでは使用した写真をご覧いただきます。
Nikon D5300 – AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G
ファインダーを覗いているときはハッキリ見ながら撮影ができても、実際に出てくる写真がイメージと全く違ったことには衝撃を受けました。
ソフトフィルター2枚分の描写は、筆者が思っていたよりも柔らかくオールドレンズにもない表現には新鮮さを感じました。
Nikon D5300 – AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G
marumiのパンチシリーズは様々なホワイトバランスに設定することでよりそのフィルター効果を堪能することが出来ます。
ホワイトバランスの設定をオートで撮影してももちろん問題はありませんが、
オートの場合はカメラ側が検知した色に対して調整がかかりますので、
柔らかい描写はそのままですが、なついろパンチ!が得意とするより青を強調する表現は打ち消されてしまいます。
Nikon D5300 – AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G
同系色の被写体を写すことで、より色の深みが出ながらもニュートラルな写りとは似て異なる独特な描写を楽しむことができます。
反対色の被写体を写すことで、反対色が締まったような表現をしながらも独特な描写はそのままに堪能することできます。
Nikon D5300 – AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G
Nikon D5300 – AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G
また、ソフトフィルター本来の特性として、光を強く受けているところほどぼかしの効果が大きく、光を発しているような表現を得ることできます。
特にこのなついろパンチ!は、2枚のソフトフィルターが1枚で装着している状態ですので、絞って撮影してみたり、もともと光を受けていないような場所でも強めのソフト効果を得ることできますので、明るい所での撮影する際、筆者は露出補正を-1段分にして撮影を行いました。
Nikon D5300 – AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G
撮影に変化をつけるフィルターは、C-PLやND、光害カットフィルターからソフトフィルター、クローズアップフィルターなど、
フィルターを紹介するだけでも片手で収まらない程、様々なフィルターが数々のメーカーから発売されております。
その中でもこのなついろパンチ!は今まで無かった新しいカタチのフィルターでした。
解像力のいらない世界は、撮影を楽しむ人たちの新たな世界でした。
是非ともこのなついろパンチ!で新たな世界の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
なついろパンチは予約受付中!
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