受注生産モデルの新生Noct「Nikon NIKKOR Z 58mm F0.95 S Noct」
実はこのレンズ、100万円を超える価格帯ながら予約殺到によりメーカーでのご予約を一時休止している希少品！

前回は外観をじっくり観察しましたが、今回はなんと『開放 F0.95』だけで撮影した作例を一挙ご紹介。

開放でも『ピント部の驚くべき立体感』
逆光では『太陽の暖かさを感じるボケ味』
それでは写真をご覧ください。

1枚目は木の枝をピーキング機能を使わずにマニュアルフォーカスでピントを合わせた写真。開放でも意外とピントの山も掴みやすいのは驚きました。

国道を走るメルセデスベンツを瞬時にMFで撮影。
W124というモデルですが、元祖メルセデスともいえる細部まで拘りを感じる造りが今でも愛され続ける名車です。

光の捉え方が実に優しい。

日産 Z34フェアレディZにピントを合わせました。
前ボケの自然さと車から後ろのボケ味をご覧ください。

空を見上げると蜜柑。
電線のボケ方も癖がなく実に自然！

金属の質感をご覧ください。
現代のレンズでは引き締まった金属感を演出するレンズが多いものの、どこか懐かしさもありその場の空気感を上手にとらえています。

路地裏の料理店の煙。

F0.95開放で遠景を撮影。
拡大するとやや描写の甘さを感じるものの、実用レベルの解像感です。

5mほど離れた場所からガラス越しにステアリングを撮影。

手前緑色の自転車”リアタイヤ”にピントを合わせました。

気になる強い光に向かって撮影をしてみました。
太陽の暖かさを感じることのできるこの表現力に驚きました。

最後はこちらの2枚！
1枚はバイクにピントを合わせました。
もう1枚はメルセデスベンツ Gクラスのバンパーにピントを。

かつて点光源を点として描写することで高い評価を得た初代Noctの思想を継承し、開放F値0.95の大口径レンズながら、絞り開放から画像の周辺部まで卓越した点像再現性。

メーカーのこのレンズに対する熱いおもいを感じることのできる究極のレンズであると実感いたしました。