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【Nikon】Map Camera 26周年 × Nikon Z6 × Z24-70vsZ24-200

2020年8月13日を持ちまして、マップカメラは26周年を迎えます。

これもひとえにお客様のご愛顧とご支援によるものとスタッフ一同深く感謝しております。

本館3階スタッフが連載形式でつづるNikon Z6ブログ2回目は、スタッフEがお送りいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今回はNIKKOR Z 24-70mm F4 S NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VRの比較記事です。

「比較と言っても、全く性格の違うレンズでは?」とお考えの方、確かにその通りです。

勿論画質や利便性には大きな差があります。

普段から24-70を使っていて「望遠側がもっと欲しいが24-200に乗り換えると画質がどうなるか気になる」方、

もしくは逆に24-200をお持ちで、「画質アップと取り回しの向上を期待して24-70に乗り換えをご検討中の方」のご一助になれば幸いです。

 

 

 

まず初めに、自作の簡易チャートを用いた解像力チェックです。

素人が見よう見まねで作成したものではありますが、各画角ごとに条件をそろえることで一つの指標にはなるかと思います。

それぞれヴィネットコントロールとアクティブDライティングはオフにし、AVモードにて撮影。中央部分はどちらもしっかり解像していたので四隅のみ掲載しています。

すべての比較はお互いに開放です。(24-200は焦点距離によって開放絞りが変わるので、明記しております)

まずは24㎜から。

驚愕の結果になりました。

「高倍率ズームだから」と画質をあきらめるのはもうオールドファッションです。

バーコードチャートの一番上などは24-200の方がしっかりと解像しています。最初は合成を間違えたのかと目を疑いました。正直なところ今でも半信半疑です。

ものすごくシビアにみると、24-200の方が倍率色収差が多い気がしますが、気のせいかも…。

 

 

次は35㎜です。

24-200は開放のf値が4.8なので、f4.8とf4で比べています。


再び24-200の方が良好な結果です。(円の集まり部のコントラストは24-70の方が良く見えます)どうしてでしょうか。

勿論実写でも本当によく写るレンズですが、さすがにS-Lineのf4通し標準ズームに並ぶとは…。

 

 

50㎜はどうでしょうか。

24-200は開放のf5.6、24-70はf4です。

太陽模様のエッジ部含め、全体的に24-200の方が良好です。相変わらず凄いレンズです。

 

 

最後は70㎜です。

24-200は開放f6、24-70はf4です。

ここでは結果が逆転。24-70の方がシャープネス、色収差共に良好です。

逆にちょっと安心しました。

しかしながら、部屋の中で近距離のチャートを撮影しているだけではレンズの本領はわかりません。

ここからは同設定での屋外撮り比べとまいりましょう!

 

 

まずは24㎜の比較からです。

こちらは24-70の一段絞ったf5.6。パープルフリンジもほぼ無く、中央を歩く人の立体感も十分。

ハイエストライト部のディテールも滲むことなく描き切りました。

パソコンでご覧になられている方は、是非とも「新しいタブで画像を開く」コマンドを使用し、実際のサイズでご覧ください。

 

 

こちらは24-200の24㎜です。f5.6にして条件を合わせています。

これはまずいです。

隅に少しだけパープルフリンジがありますが、それ以外の違いがほぼ判りません。

筆者は等倍鑑賞が大好きですが、ブラインドテストされたら言い当てる自信が全くありません。

これは面白くなってまいりました。

 

 

次は35㎜での比較です。

まずは24-70から。再び一段絞ってf5.6。十分なシャープネスです。

 

 

お次は24-200のf5.6。

開放はf4.8なので、2/3段絞っていることになります。

どちらも真中の柱にピントを合わせましたが、柱の解像は24-200の方が良く、階段(暗部)のエッジ感は24-70の方がしっかりと出ています。

この画だけを取り上げるなら、24-70の方が高画質なレンズと言えそうです。

 

 

次は50㎜比較。ボケ味もご覧ください。

まずは24-70から。f5です。

 

 

そして24-200。

こちらは開放のf5.6です。

比べてみると、f値の影響もありますが24-70の方がBeans看板が浮き上がっているように見えます。

先ほどの階段の作例でもそうでしたが、暗所でのヌケは24-70の方が良いように感じます。

しかしながら等倍で見比べると、ボケ味については24-200が一歩リード。奥の葉を見ると24-70は少しざわついた感じがあり、2線ボケのようにも見受けられます。

 

 

では70㎜です。

24-70は右下葉っぱ部分の抜けが良く、どの葉が手前にあるのか、または奥にあるのかが良く解ります。

 

 

対する24-200。開放のf6です。

右下のプランター・葉共に少しナローな感じです。

「縁取りという意味」のシャープネスでは十分ですが、見比べると24-70のヌケの良さが光ります。

 

 

しかしながら、同じ70㎜でも平面的に切り取ると両者の差はググっと縮まりました。

こちらは24-70。f4の開放です。

 

 

続いて24-200です。開放のf6。

舐めるように見比べても、優劣がつけがたい程拮抗しています。

これは素晴らしい!

 

 

総括すると、

24-70と24-200の画質はほぼ拮抗。

実写でのヌケの良さ、軸上色収差の少なさ、立体感の演出は24-70が一歩リード。

しかしながら画質の差はわずかで、24-200を選べば71-200㎜の分得できる。

といったところでしょうか。

NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VRは本当に良いレンズだと思いました。

はじめに想定していた結果とはだいぶ異なりますが、Zマウントの登場から2年たたずしてここまでレンズ性能が向上したということは…。

もう2年後が、楽しみです!

 

[ Category:Nikon | 掲載日時:20年07月20日 13時09分 ]

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