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【Nikon】Z fcで味わう極上の銘玉「Voigtlander NOKTON D23mm F1.2 Aspherical」Vol.4

【Nikon】Z fcで味わう極上の銘玉「Voigtlander NOKTON D23mm F1.2 Aspherical」Vol.4

新たにブラックカラーが加わった「Nikon Z fc」。フィルム時代のFMシリーズの雰囲気をデジタルカメラで気軽に楽しむことができる人気の1台。
Nikon Zマウントには魅力的なオートフォーカスレンズがラインナップされていますが、せっかくなら「クラシックデザイン」なレンズを選びたいところ。
「Voigtlander フォクトレンダー」からリリースされるZ fcにベストマッチなマニュアルフォーカスレンズの魅力を数回にわたって連載!ぜひお楽しみいただければと思います。


大好きなニコンのカメラでフォクトレンダーのレンズを試してみようと思い立ち、『Nikon Z fc』と『Voigtlander NOKTON D23mm F1.2 Aspherical(ニコンZ/APS-C用)』を用意しました。
機材の軽量化を常々考えている筆者にとって、Z fcは気になる存在でした。しかしそれ以上に気になっていたのがレンズの方。ノクト(ノクトン)と聞くと「Z 58mm F0.95 S Noct」が真っ先に思い出される大きくて高価なイメージ。こんなに小さいのに本当にノクト?という疑問が沸々と湧いていたのです。気がつけば仕事帰りに夜の東京駅に立ち寄っていました。

まず、Z fcで注意しなくてはいけないのはボディ内手ブレ補正が搭載されていないこと。東京駅の赤レンガ駅舎は綺麗にライトアップされているので、そこそこの明かりを拾うことはできますが、ブレなく収めるにはシャッタースピードを意識しながらしっかりカメラを構える必要があります。最近では低ノイズの高感度撮影など便利な機能がたくさんついていますが、まずは腕試しも兼ねてスローシャッターで挑戦しました。結果ノイズ感なく怪しく光る駅舎の撮影に成功です。
 

三菱一号館の窓

高層ビルが並ぶ東京駅周辺ですが、三菱一号館美術館などレトロな雰囲気の建物が点在しているのも嬉しいポイント。そんなレンガ造りの建物の窓に木製椅子のシルエットを見つけ思わずシャッターを切りました。
中身こそ最新デジタルカメラですが、昭和のデザインを感じさせるZ fcでアンティークさを感じさせる被写体を撮っていると、自分も少し昔に戻ったような感覚になり楽しくなります。
 

多肉植物の鉢

スポットライトを浴びるかのように置かれていた多肉植物。近づいて開放で収めるととても柔らかな描写が得られました。F1.2のボケ具合は病みつきになります。
 

STAR

八重洲口に新しく建ったビルのオブジェ。夜空だけを背景にすると「STAR」という名の彫刻が本当に宇宙を漂っているかのように見えます。
 

高島屋

営業時間を終了した老舗百貨店の入口は重厚な扉で閉じられていました。これも夜間の散策でなければ気付けなかった風景です。
 

夜間工事

道路を封鎖した工事も夜間ならでは。
 

日本橋

麒麟像が有名な日本橋は、上を高速道路が覆っているため日中でも薄暗く感じます。逆に街灯が灯る夜の方が明るくなるので、むしろ夜間に訪れたいスポットです。
この日は工事の関係で照明は控えめでしたが、綺麗な光芒を収めることができました。そんな光芒を出させるため、絞り操作に夢中になっていたらいつの間にかシャッタースピードが1/4秒に。それでもブレなく撮れていたことに驚きました。小型軽量に加えて持ちやすいカメラだったことが功を奏したのかもしれません。
 

三井住友銀行

白い神殿柱がお洒落な銀行。ライトアップを下から煽ると大口径ならではの周辺光量落ちなどもあり少し不気味な雰囲気になりました。桜の花がもう少し開いていたらまた雰囲気も変わったかもしれませんが。
 

コレド室町

東京駅を1周した後、日本橋を渡って室町へ。仕事終わりの疲れた身体でも機材が軽いと驚くほど軽やかに移動できます。
 

福徳神社

この日最後に立ち寄った福徳神社。普段多くの人で賑わう場所もこの時間は明かりも少なくとても静かです。
そんな中でシャッターを切ると手前に大きく伸びる柱の影や石畳のグラデーションを上手に描いてくれました。ノクトンの名に恥じない夜景撮影にピッタリなレンズであることが確認できました。
 
 

枝垂れ桜

翌日に近所の公園で早咲きの桜を撮影してみました。
青空の下、開放F1.2を最速のシャッタースピード(1/4000秒)でシャッターを切るも少々オーバー気味の仕上がりです。
春っぽい演出になった反面、F1.2のレンズと組み合わせるならもう少し早いシャッタースピードが欲しいなと贅沢な悩みが出てしまいます。
 

桜

花に目一杯近づいて影にすることで、シャッタースピードを落とすことに成功。最短18cmまで寄れる恩恵が意外なところにありました。
大きなボケに加え、花びらが透ける様子を綺麗に切り取ってくれました。
 

フィルムカメラの名機、Nikon FM2 にインスパイアされて生まれたというZ fcの外観デザイン。
昔のマニュアルニッコールレンズを付けたらカッコいいだろうなと思い、防湿庫の中からAi Nikkorレンズを付けてみたものの、マウントアダプターを挟んだことによる繰り出しがイマイチ好きになれませんでした。
一方で、クラシカルなデザインの NOKTON D23mm F1.2 Asphericalは、その大きさとのバランスもベストマッチ。素直にカッコいいと思わせる組み合わせです。
大口径なのに小型軽量。見た目もGOOD。スナップ撮影の最強セットと呼んでも過言ではありません。ぜひお試しください。
 
 

▼ 今回の使用機材 ▼

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander Nikon | 掲載日時:23年03月19日 11時03分 ]

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