【OLYMPUS】大人の為の TOUGH TG-6
小型軽量で、機能は限定的ながら、様々な趣向が凝らされた機種の多い、
コンパクトデジタルカメラ、略してコンデジ。
コンデジは、機能・価格帯などで様々な種類がラインナップされていますが、
昨今のスマートフォンの普及に対し、カメラという枠組みにおいて
最も向かい風のある機種系統であるということは間違いありません。
一般的なコンデジよりも価格帯が上で、画質や描写性能に拘った、
いわゆる高級コンパクトというものもありますが、
本日ご紹介するのは、「防水コンパクトデジタルカメラ」というジャンルです。
その中でも、防水機能・耐衝撃性能・全天候性を有するタフネスカメラにおいて、
パイオニア的存在である「OLYMPUS Tough TG-6」をご紹介いたします。
防水コンパクトカメラが活躍する時期といえば、やはりレジャーシーズンです。
海・川・山といったアクティブなシーンにおいて、頼れる相棒になる点は周知の事実。
お子様へのプレゼントとしてもよく選ばられる傾向があります。
ですが、TG-6はオトナが使っても楽しいカメラです。
TG-6は、1/2.33インチ、1200万画素相当のセンサーを搭載します。
焦点距離は換算で25〜100mm相当で撮影が可能なので、
1台だけで様々なシーンが撮影可能です。
私はスナップが好きなので、軽くスナップしてみましたが、
コンパクトなボディから想像以上の綺麗な画像が上がってきて驚きました。
やはり基本となる防水性能も試してみたくなり、幼少期によく遊んだ川に訪れてみました。
思えば、水中を撮影する機会ってなかなか無いですよね。
シンプルに、こういった写真が取れるだけでもかなり面白いと感じました。
岸の植物はすっかり春の様相を呈しています。
搭載されている「顕微鏡モード」で近接撮影に挑戦してみます。
顕微鏡モードを駆使すれば、約1cmほどでの至近撮影が可能です。
顕微鏡モードで撮影する際には、フラッシュディフューザー「FD-1」や、
LEDライトガイド「LG-1」があると便利です。
続いて、フィッシュアイコンバーター「FCON-T02」を使用して、円周魚眼撮影に挑戦。
169°という角度で撮影が可能です。撮影した後に、自分の影が映り込んでいることに気付きました。
ちなみに、こちらの「FCON-T02」も防水設計となっている為、水中撮影が可能です。
さて、今度は趣を変えて、小物撮影です。
近年、フリマアプリやネットオークションの普及により、
商品撮影のスキルが幅広い方にとって必要となってきました。
TG-6は、実は商品撮影もこなせるカメラなのです。
今回、使用したTG-6が赤だったので、同じく赤いモノに登場してもらって…
こちらはTG-6を通常の設定で撮影したものです。
さらにこちらは、TG-6の「深度合成」機能をONにした状態で撮影したもの。
最後にこちらが、「深度合成」機能をON、LEDライトガイド「LG-1」を併用したものです。
違いがおわかりになりますでしょうか?
TG-6は1/2.33インチセンサー搭載なので、35mmフルサイズやAPS-Cセンサーに比べ、
「ボケにくい」と言われています。
とはいえ、ジオラマなどを撮影する至近撮影においては、
ピントの合う位置の前後がボケてしまいます。
これは、どのようなセンサーやレンズを用いたとしても、
効果の大小はあれど、覆すことができない「しくみ」なのです。
しかし、TG-6をはじめとするOLYMPUS一部機種においては、
この「深度合成」機能を使うことで、誰でも簡単に、
至近撮影でもパンフォーカス(全体にピントのあった写真)な撮影ができます。
例えば、1枚目だと、オモチャの右肩の部分が若干ピントが甘いのに対し、
2枚目の深度合成後だとしっかりとピントがあっていることがわかります。
そして3枚目の「LG-1」を併用することで、シャドー気味な部分の明るさを持ち上げられます。
どんなに精巧なものでも、ジオラマを趣味で撮影した際に、
一目で「ジオラマだ」とわかってしまうのは、
等倍のものと、縮尺したものとでは、同じような大きさに映る位置から撮影すると、
どうしてもその「ボケかた」が変わってきてしまうからだと私は考えています。
また、商品撮影においても、その商品のありのままを、キレイに購入者へ伝えることが重要です。
ライトガイドで暗部をほのかに照らし、全体の配光をフラットに近づければ、
自宅の光源は関係なく、簡易的な商品撮影が可能です。
以上、アウトドアだけではなく様々な使い方ができる万能カメラ、TG-6のご紹介でした。
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