
【OM SYSTEM】フルサイズユーザーが感じたマイクロフォーサーズの魅力。OM-3 12-45mm F4.0 PRO
カメラを選ぶ際にセンサーサイズについて考えることも多いかと思います。
かくいう私もAPS-Cセンサーから始まり、現在はフルサイズセンサーのカメラを使用しています。
そんな筆者が今回初めてマイクロフォーサーズを使用してみましたので、実際に感じた魅力についてお話していきたいと思います。
今回使用した機材はこちらです。
OM SYSTEM
OM-3 12-45mm F4.0 PRO レンズキット

OM-3は2025年3月1日に発売された新製品となっており、フラッグシップ機のOM-1 MarkⅡとほぼ同じような性能を搭載しているということで話題となりました。
しかし性能にこだわるのはもちろんの事ですが、それとは別にこのクラシカルな見た目に惹かれるという方も多いのではないでしょうか。
普段筆者はストラップは装着せずに、撮影したい時にカメラバッグから取り出すスタイルなのですが、久々にストラップを付けて首から下げて撮影をしてみました。
初めて”ファッションとしてカメラを楽しむ”という体験をした気がします。
そんな撮影とは別の楽しみ方を早速教えてくれたOM-3がどのような写りをしてくれるのか、作例と共に見ていきましょう。


まず第一印象としてはマイクロフォーサーズの描写の良さに驚きを覚えました。
センサーサイズが大きくなればなるほど画質が良い、という話は皆様も聞かれたことがあるかと思います。
しかしマイクロフォーサーズでいいじゃないか、と思わせてくれるほどの発色の良さ、シャープネスの高さに驚きを覚えました。
今回はRAW現像はせずJPEG撮って出しで皆様にご覧いただいているのですが、即共有しても問題ないと感じる素晴らしい完成度です。



マイクロフォーサーズの焦点距離は35mm判換算で約2倍となっており、今回使用したM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは24-90mm相当の小三元ズームレンズとなります。
フルサイズとは比べ物にならない小型軽量設計となっており63.4×70mm(最大径×全長)、約254g、更にOM-3単体で約496gと非常に軽く、持ち運びにも最適なセットと言えるでしょう。
ちなみに筆者は24-105mm F4のレンズを常用することが多いのですが、一般的な24-70mmでは望遠端に物足りなさを感じることもあります。
しかし、当レンズは90mm相当まであるため風景を切り取ったり、主題をハッキリさせた写真も撮りやすくなっています。



マイクロフォーサーズを使用する際にいつもと違う感覚を覚える点があります。
それはアスペクト比4:3ということです。
フルサイズやAPS-Cは3:2となっており、4:3はスマートフォンのカメラやコンパクトデジタルカメラなどでよく使用されているフォーマットとなっています。
実は見慣れたアスベスト比ではあるのですが、カメラとしてファインダーを覗いた時には見えている範囲が広く感じられ、新たな視点で写真を撮影できました。
もちろん3:2のアスペクト比に変更する事も可能ですのでご安心ください。


当レンズの使いやすさを一層感じさせるのが最短撮影距離の短さです。
最短撮影距離は広角端で12cm、望遠端で23cmとなっており、最大撮影倍率はズーム全域で0.5倍(35mm判換算)という素晴らしい近接性能を持っています。
F4通しでありながらハーフマクロまで寄れるズームレンズはかなり稀有で、これもマイクロフォーサーズだからこそ可能となったと言ってもいいでしょう。
レンズは広角になればなるほど最短撮影距離を短くしやすい仕組みなのですが、センサーサイズが小さくなればなるほど広角側(小さいmm数)になりますので必然的に寄れるレンズを設計しやすくなるのです。
テーブルフォトなどでも「ピントが合わずカメラを遠ざける」というような事も起きる心配は一切ありませんので、こういった利便性の高さが様々なシーンで撮影者を助けてくれます。


逆光での撮影も行ってみましたが、今回の撮影ではゴーストの発生も見られずコントラストも高く保たれていると感じます。
完全に光源を画角内に入れた状態でここまでの逆光耐性を発揮してくれているので基本的にフレアゴーストなどで困らされるようなことは無いでしょう。
そして逆光といえば絞って楽しむ光芒ではないでしょうか。
2枚目の写真ではF11まで絞ってみたのですが、絞り羽枚数が7枚と奇数のため倍の14本の光条が現れます。
そのためダイナミックな写真を楽しむことができますので、太陽だけでなく夜景でもお試しいただければと思います。


マイクロフォーサーズで心配されているのがやはり高感度耐性ではないでしょうか。
筆者は室内スポーツを撮影することが多くあり、できる限りセンサーサイズが大きいカメラを選んできました。
APS-Cからフルサイズに買い換えたのも実はこちらが理由です。
そこでISO5000で撮影した上の写真をご覧いただきたいのですが、ノイズの少なさ、そして処理の上手さに驚かされました。
実は前日に撮った向日葵の写真のISO設定をそのままに2枚目を撮影してしまい「ISOの無駄遣いをしてしまった…」と後悔していたのですが、予想以上に綺麗に撮影できておりマイクロフォーサーズの実力を皆様にお伝えできて逆に良かったと思っています。


センサーサイズの大きさで気になるポイントとしてボケ量の違いもあります。
望遠になればなるほどボケ量が多くなる仕組みとなっており、当レンズの望遠端は90mm相当と言っても当レンズは45mmのレンズなので必然的にボケ量が少なくなります。
しかし、前ボケなどを意識することにより上の写真のようにしっかり主題を際立たせた撮影は十分に可能です。
どちらかと言えばフルサイズを使っていると自然と大きなボケを出しやすくなるので、ボケに甘えて構図を疎かにしていた部分もあったと筆者は感じてしまいました。
ただボケに関しては普段使う中で大きなボケが必要な場面は少なく、逆に筆者が家族で写真を撮る際には使いやすいボケ量です。
そういった面では旅行や家族写真などでご利用いただきやすいスペックとも言えるでしょう。

今回、マイクロフォーサーズを初めて利用した筆者が感じた素晴らしいポイントをお話いたしましたが、OM SYSTEMにはまだまだ魅力的な機能が詰まっています。
多彩な表現を自在に楽しめる4つの機能へ、ダイレクトにアクセスできる”クリエイティブダイヤル”
ハイレゾショット、ライブND撮影、ライブGND撮影、深度合成、HDR、多重露出を選択できる”CP(コンピュテーショナル フォトグラフィ)ボタン”
パソコンでの処理やアクセサリー各種を用意しなくても、カメラだけでやりたいことが全て完結できてしまう隙の無さには圧巻です。
ファッションとしても申し分ないOM-3 12-45mm F4.0 PRO レンズキットを是非この機会に手にしていただき、IP53の驚異の防塵防滴性能を活かして様々なシーンで安心してご利用いただければと思います。
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