【Panasonic】 LUMIX S1H特集Vol.3 「LUMIX DC-GH5SとS1Hを検証」
LUMIX S1H特集の第三弾
今回はLUMIX DC-GH5SとS1Hの検証動画となります。
記録方式:MOV形式、4K [3840×2160]、29.97p、400Mbps(4:2:2,10bit ALL-I)、S1H V-Log /GH5S V-Log L
Log撮影とは
Log撮影をする事で通常の撮影ガンマに比べて幅広いダイナミックレンジを得ることができ、色の再現域も広く記録出来ます。この特徴を活かして編集時のグレーディングと合わせることで、制作者のイメージに合った自由度の高い映像表現を可能にしてくれます。
V-Log /V-Log Lとは、Panasonic独自のLogの事です
GH5Sに搭載されている「V-Log L」とS1Hに搭載されている「V-Log」の大きな違いは撮影出来るストップ数(ダイナミックレンジの再現域)で、「V-Log」が14ストップ以上あるのに対して「V-Log L」は最大12ストップとなっています。
今回どちらの機材も同じISOやシャッタースピード、レンズF値で撮影。
さらにダイナミックレンジの広さをわかりやすくするため、明暗差が激しくなるような環境を意識し両機種の差が確認できるように撮影を行いました。
両者のダイナミックレンジの差が映像にどのような違いを見せてくれるのでしょうか。
それでは、さっそく比較をしてみましょう。
逆光の木の下で撮影。
赤枠部分を拡大した画像がこちら
赤枠部分を拡大した画像がこちら
ハイライト部分に関しての効果や差異がわかりにくい結果となってしまいましたがシャドウ部分に関しては赤枠で拡大している通りS1Hの方がシャドウ部の黒潰れが少ないことが分かります。
この様な差がLogをベースにマスター制作を行う事が基本のデジタルシネマや、広いダイナミックレンジが必要とされる映像制作などにおいては必須となるでしょう。
さらにV-Logの持つ多階調(濃淡)・広ダイナミックレンジを生かしてフィルムライクな映像やハイライトやシャドウ部の諧調(調和)を生かした映像表現も可能ではないかと感じました。
LUMIX GH5/GH5Sをお使いの方は映像制作をしていく上でV-Log Lのレンジの狭さに不満を持っている方も多かったのではないでしょうか。
従来は14+ストップV-Log/V-Gamutを搭載したカメラといえば業務用のシネマカメラVARICAMシリーズのみとなります。
今回、ミラーレス機で初めてS1Hが対応したことでプロの映像クリエイターはもちろん、これから映像制作を始めてみたいアマチュアの方々など、今までよりも幅広いユーザーが高いクオリティで気軽にワンランク上の映像表現に挑戦できるようになったのではないかと感じています。
過去記事はこちら
LUMIX S1H特集Vol.1「シネマクオリティを個人でも」↓クリック
LUMIX S1H特集Vol.2「6Kを活用しよう!6K撮影のメリットとは?」↓クリック
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